2.1.1 パフォーマンス監視の目的
PFM - Agent for Enterprise Applicationsを使用したパフォーマンス監視は,SAPシステム構成の変更や調整に役立ちます。また,将来のシステムリソースのアップグレード計画にも有効な情報となります。
パフォーマンス監視は,主に次の目的で使うことができます。
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SAPシステムでのパフォーマンスデータを分析し,ボトルネック原因を見つける
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SAPシステムでのパフォーマンスデータの傾向を分析し,負荷特性と対応するシステムリソースへの影響を把握する
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SAPシステムが正しく動作しているかを監視する
継続的にパフォーマンス監視することで,SAPシステム環境の負荷特性と対応するシステムリソースへの影響を把握できます。
SAPシステムを安定稼働させるには,正しくパフォーマンス監視を行うことが重要です。SAPシステムが安定稼働しているかは,次の監視をすることによって動作を確認できます。
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SAPシステムの応答時間の監視
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SAPバッファの監視
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SAPメモリーの監視
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システムログ情報の監視
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CCMSアラート情報の監視
PFM - Agent for Enterprise Applicationsで検出された問題点などは,SAPが標準で提供している運用管理ツール「CCMS」による詳細な調査や分析を行うことの手助けとなります。