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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Agent Option for Service Response


DHCP(PI_DHCP)

〈このページの構成〉

機能

DHCP(PI_DHCP)レコードには,DHCPサービスに関する応答時間の情報が格納されます。このレコードは複数インスタンスレコードです。

デフォルト値および変更できる値

項目

デフォルト値

変更可否

Collection Interval

360

Collection Offset

0

Log

No

LOGIF

空白

Over 10 Sec Collection Time

No

×

ODBCキーフィールド

PI_DHCP_MSR_COND_ID

ライフタイム

なし

レコードサイズ

フィールド

View名

(Manager名)

説明

要約ルール

形式

デルタ

データソース

Address Assignment Time

(ADDR_ASSIGN_TIME)

アドレス提示時間(秒)。図9-1の(2)。

AVG

double

No

Probe Daemon

Address Reservation Time

(ADDR_RESERV_TIME)

アドレス確保時間(秒)。図9-1の(3)。

AVG

double

No

Probe Daemon

Total Amount of Data

(TOTAL_DATA_SIZE)

DHCPプローブと監視対象サーバがUDP上でやり取りした総データ量(バイト)。

AVG

double

No

Probe Daemon

Total Response Time

(TOTAL_RESP_TIME)

総応答時間(秒)。図9-1の(1)。

AVG

double

No

Probe Daemon

DHCPシーケンスを次の図に示します。

図9‒1 DHCPシーケンス

[図データ]

DHCPの動作環境および注意事項

DHCPプローブは,計測対象のDHCPサーバを検索し,IPアドレスを動的に取得するまでの時間を計測します。

DHCPの動作環境および注意事項について,次に説明します。

IPアドレスの確保

DHCPプローブは,アドレス提示要求をブロードキャストし,DHCPサーバからアドレス提示を受けます。提示されたIPアドレスを受け入れる場合は,図9-1のアドレス確保を行います。受け入れない場合はアドレス確保を行いません。

なお,アドレス提示要求,アドレス確保要求,およびそれらの応答はブロードキャストで送信されます。

IPアドレスの解放

IPアドレス確保に成功した場合は,図9-1のアドレス解放を行います。提示されたIPアドレスを受け入れない場合や,確保に失敗した場合にはアドレス解放を行いません。このアドレス解放のための処理時間は,総応答時間には含まれません。

プローブのポート番号

監視対象のDHCPサーバ側で定義されているDHCPクライアントのポート番号を指定してください。また,プローブのポート番号が同一の計測項目は,複数定義しないでください。

準拠するRFC

  • RFC2131:Dynamic Host Configuration Protocol

  • RFC2132:DHCP Options and BOOTP Vendor Extensions

RFCに準拠していない機能や制限事項については,前述の注意事項を参照してください。