JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)

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5.8.4 ユーザー作成データのファイル形式

ユーザー作成データのファイル形式について説明します。パフォーマンスデータを収集するユーザーコマンドでは,この形式に従ってテキスト出力するようにしてください。

ユーザー作成データのファイルに出力する情報として,プロダクト情報セクションとデータセクションがあります。プロダクト情報セクションとデータセクションは,ユーザー作成データのファイルごとに作成してください。ユーザー作成データの構成例を次の図に示します。

図5-5 ユーザー作成データの構成例

[図データ]

<この項の構成>
(1) プロダクト情報セクション
(2) データセクション
(3) 注意事項

(1) プロダクト情報セクション

製品名と,ユーザー作成データのファイル形式のバージョンを設定するセクションです。これらは固定値です。プロダクト情報セクションは内部機能で使用され,ユーザーレコードには格納されません。

形式を次に示します。

Product Name=PFM-Agent for Platform (Windows)
FormVer=0001
注意
上記の指定方法について,「=」の前後などにスペースが含まれる場合はエラーとなります。また,指定する文字の大文字小文字および全角半角も区別されます。

(2) データセクション

パフォーマンスデータの情報を設定するセクションです。この情報は,プロダクト情報セクションの下に指定します。データセクションは,オプションヘッダー部とデータ部で構成されます。

●オプションヘッダー部

1行目はオプションヘッダー行です。フィールドオプションを1バイト以上のスペースまたはタブで区切ります。フィールドオプションは,ユーザーレコードのフィールドに対応します。

tt ks ki l ・・・

オプションと,対応するレコードのフィールド名を次の表に示します。「フィールド数」列のフィールド数を上限にそのオプションを複数指定できます。例えば,PI_UPIレコードでフィールドオプションに「ss」を複数指定する場合,項番10の「PI_UPI」列に「4」と表記されているので,PI_UPIレコードでは「ss ss ss ss」のように4個まで「ss」を指定できます。

表5-26 データセクションで指定するオプションと対応するフィールド

項番 オプション名 フィールド名 値の説明 フィールド数(合計)
PD_UPD(17) PD_UPDB(34) PI_UPI(23) PI_UPIB(49)
1 tt Trans Type トランザクションタイプ。このオプションは必ず指定する。※1
サイズ:1〜19バイト
1 1 1 1
2 ki Trans Data Key 数値型のトランザクションキー。kiまたはksのどちらかを必ず指定する。両方指定することもできる。
タイプ:ulong
指定できる文字:数値および記号(+)
1 1 1 1
3 ks Trans String Key 文字列型のトランザクションキー。kiまたはksのどちらかを必ず指定する。両方指定することもできる。※1
サイズ:1〜19バイト
1 1 1 1
4 f User Float 浮動小数点数※2
タイプ:double
2 5 2 5
5 fr※3 User Float Roll 累積値の浮動小数点数※2
タイプ:double
2 5
6 l User Long 符号つきlong
タイプ:long
指定できる文字:数値および記号(- +)
2 5 2 5
7 lr※3 User Long Roll 累積値の符号つきlong
タイプ:long
指定できる文字:数値および記号(- +)
2 5
8 sl User String(64) 長い文字列※1
サイズ:1〜63バイト + NULL
1 5 1 5
9 sm User String(32) 中間の長さの文字列※1
サイズ:1〜31バイト + NULL
2 5 2 5
10 ss User String(16) 短い文字列※1
サイズ:1〜15バイト + NULL
4 5 4 5
11 t User Time 時刻(time_t型)
次の形式で指定する。
YYYY/MM/DD,hh:mm:ss
jpcuserコマンドを実行するマシンのLocalTimeを設定する。
1 1 1 1
12 u User Unsigned Long 符号なしlong
タイプ:ulong
指定できる文字:数値および記号(+)
2 5 2 5
13 ur※3 User Unsigned Long Roll 累積値の符号なしlong
タイプ:ulong
指定できる文字:数値および記号(+)
2 5
(凡例)
−:指定できない。
注※1
指定できる文字は,英文字(大文字,小文字),数値,空白,および記号(` ~ ! @ # $ % ^ & * ( ) _ + - = { } : ; < > , . ? / | \ [ ])です。
注※2
指定できる文字は,数値,および記号(- + .)です。
注※3
fr,lr,urを履歴収集したデータで集約して表示した場合は,累積値が表示されます。これらのオプションとki以外の数値オプションは平均値が表示されます。

なお,ユーザー作成データに複数のフィールドオプションを指定した場合は,ユーザーレコードの対象フィールドの連番順に割り当てられます。

例えば,PI_UPIBレコードでフィールドオプションに「lr」を3個指定する場合は,「lr lr lr」と指定します。この場合,「lr」はそれぞれ次のフィールドに割り当てられます。

また,「sl lr sl lr lr」のように指定した場合は,それぞれ次のフィールドに割り当てられます。

●データ部

2行目以降はデータ行です。データ行には,オプションヘッダー部に指定したフィールドオプションに対応するように,パフォーマンスデータそのものを指定します。各カラムは,1バイト以上のスペースまたはタブで区切ります。

データの並び順は,必ずフィールドオプションの型に合わせてください。

例えば,フィールドオプションに「tt ks lr lr ss ss」と指定した場合,次のデータの並び順では,すべての行がエラーとなります。

TCP jp1host "ESTABLISHD COUNT=" 5 "LISTENING COUNT=" 2
TCP jp1host "ESTABLISHD COUNT=" 3 "LISTENING COUNT=" 1
TCP jp1host "ESTABLISHD COUNT=" 3 "LISTENING COUNT=" 2

3列目と6列目のフィールドオプションとデータの型が一致していないことがエラーの原因です。

(3) 注意事項