コマンドに関する注意事項
- 〈このページの構成〉
jpctool dbコマンドまたはjpctool serviceコマンド実行時のhostおよびlhostオプション指定の注意事項
次のコマンドを実行する場合の,-hostと-lhostオプションの指定とその対象範囲を次に示します。
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jpctool db backup
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jpctool db clear
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jpctool db dump
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jpctool service
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PFM - Managerホストで実行する場合
jpctool dbコマンドまたはjpctool serviceコマンドをPFM - Managerホストで実行する場合,PFM - Managerが論理ホスト環境のときは,-lhostオプションでその論理ホストを指定する必要があります。例えば,図のようなシステム構成の場合は,「-lhost C」と指定して,論理ホストCでjpctool dbコマンドまたはjpctool serviceコマンドを実行します。-lhostオプションを省略した場合,物理ホストAでコマンドが実行されますので,注意が必要です。
特定のホスト上のサービスを対象にjpctool dbコマンドまたはjpctool serviceコマンドを実行する場合は,-hostオプションを指定します。例えば,図のようなシステム構成でホストDに対して操作をしたい場合は,「-host D -lhost C」と指定します。
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PFM - AgentまたはPFM - RMホストで実行する場合
jpctool dbコマンドまたはjpctool serviceコマンドをPFM - AgentまたはPFM - RMホストで実行する場合,PFM - AgentまたはPFM - RMが論理ホスト環境のときは,-lhostオプションでその論理ホストを指定する必要があります。例えば,図のようなシステム構成の場合は,「-lhost C」と指定して,論理ホストCでjpctool dbコマンドまたはjpctool serviceコマンドを実行します。
jpctool alarmコマンド実行時の注意事項
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事象
アラームによる監視を停止するためにマネージャーで実行するjpctool alarm inactiveおよびjpctool alarm unbindコマンドは,エージェントでの監視停止完了と同期していません。
このため,アラームによる監視の停止と監視対象システムの停止を続けて行う場合,JP1/PFMが監視対象システムの停止を検知して,意図しないアラームを発行する場合があります。
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回避策
アラームによる監視の停止と監視対象システムの停止を続けて実行する場合は,60秒程度※の時間をとるか,監視対象システム停止時のアラームは無視してください。
(例)
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jpctool alarm inactiveまたはjpctool alarm unbindコマンドでアラームによる監視を停止する。
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60秒スリープする。
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JP1/PFMが監視しているシステムを停止する。
- 注※
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目安でありシステム環境により異なります。意図しないアラームが発行される場合は,時間を空けてください。
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また,jpctool alarmの次のコマンドについても,エージェントでの処理完了と同期していませんので,注意してください。
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jpctool alarm active
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jpctool alarm bind
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jpctool alarm copy
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jpctool alarm delete
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jpctool alarm import
アラームコマンドが同時に実行できないコマンド
同一マシン上で次のコマンドが実行中の場合,アラームコマンド(「jpctool alarm」で始まるコマンド)は実行できません。
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アラームコマンドが同時に実行できないコマンドの一覧
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jpcconf acc setup
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jpcconf acc unsetup
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jpcconf agent setup
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jpcconf ha
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jpcconf hc
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jpcconf inst setup
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jpcconf inst unsetup
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jpcconf mgrhost
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jpcconf stat
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jpcspm start
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jpcspm stop
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jpctool alarm
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jpctool db
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jpc_start(OS起動時に実行)
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jpc_stop(OS停止時に実行)
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実行した場合は処理されずに戻り値4が返されます。コマンドの実行対象ホスト(物理ホスト,論理ホスト)が異なる場合でも,同時に実行されれば該当します。
ただし,10-10-10以降のPFM - Managerの場合,監視マネージャーの起動情報ファイル(jpccomm.ini)でアラームコマンドの実行を待機する設定(Alarm Command Wait Mode)を有効にしている状態で,各アラームコマンドを実行したときは,実行中のコマンドが完了したあとでアラームコマンドが実行されます。
jpccomm.iniファイルおよびAlarm Command Wait Modeについては,「付録F 起動情報ファイル(jpccomm.ini)」を参照してください。なお,論理ホスト環境でAlarm Command Wait Modeを設定する場合は,環境ディレクトリ上ではなく,実行系および待機系それぞれの物理ホスト上の起動情報ファイル(jpccomm.ini)で設定する必要があります。