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JP1 Version 10 JP1/Performance Management 運用ガイド


15.2.3 ODBCに従ったアプリケーションプログラムと連携するためのセットアップ

〈この項の構成〉

(1) PFM - AgentまたはPFM - RMの追加セットアップを実行する

PFM ODBCドライバーを使用するホストにPFM - Managerがインストールされていて,PFM - Managerのセットアップ時にすでにPFM - AgentまたはPFM - RMを登録している場合,この手順は不要です。

また,PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMは自動的に登録されるため,この手順は不要です。ただし,PFM - ManagerよりあとでリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動で登録する必要があります。

PFM ODBCドライバーを使用するホストに,PFM - Managerがインストールされていない,かつPFM - Baseがインストールされている場合は,PFM - Managerのセットアップ時のPFM - AgentまたはPFM - RMの登録と同様に,PFM ODBCドライバーを使用するホストにPFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーし,セットアップコマンドを実行してください。

(a) PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーする

PFM - AgentまたはPFM - RMをインストールしたホストにあるセットアップファイルを,PFM - Baseをインストールしたホストにバイナリモードでコピーします。コピー元とコピー先は,次の表のとおりです。

表15‒2 コピーするセットアップファイル

プラットフォーム

ファイル

コピー元PFM - Agent,PFM - RM

コピー先PFM - Base

コピー元PFM - AgentまたはPFM - RM

コピー先PFM - Base

Windows

Windows

インストール先フォルダ\setup\jpcxxxxw.EXE

インストール先フォルダ\setup\

UNIX

インストール先フォルダ\setup\jpcxxxxu.Z

/opt/jp1pc/setup/

UNIX

Windows

/opt/jp1pc/setup

/jpcxxxxw.EXE

インストール先フォルダ\setup\

UNIX

/opt/jp1pc/setup

/jpcxxxxu.Z

/opt/jp1pc/setup/

注※

xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。

(b) PFM - Baseホストでセットアップコマンドを実行する

PFM - BaseホストでPFM - AgentまたはPFM - RMをセットアップするために,次のコマンドを実行します。

jpcconf agent setup -key xxxx

xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。

例えば,PFM - Agent for Oracleの場合,次のようにコマンドを実行します。

jpcconf agent setup -key Oracle

ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドの章を参照してください。

注意

コマンドを実行するローカルホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止していない状態でjpcconf agent setupコマンドを実行した場合,エラーが発生することがあります。その場合は,Performance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止したことを確認したあと,再度jpcconf agent setupコマンドを実行してください。

PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルは,この作業が終了したあと,削除してもかまいません。

(2) 接続先PFM - Managerを設定する

PFM ODBCドライバーを使用する前に,接続先のPFM - Managerをあらかじめ設定しておく必要があります。接続先のPFM - Managerを設定するには,jpcconf mgrhost defineコマンドを使用します。

例えば,接続先として,ホスト「host01」のPFM - Managerを設定する場合は,次のように指定します。

jpcconf mgrhost define -host host01

ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf mgrhost defineコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf mgrhost defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

注意

接続先として設定できるPFM - Managerは,ホスト1つに対して1つです。同一ホスト上に,複数のPerformance Managementのプログラムがインストールされている場合,それぞれ異なるPFM - Managerを接続先に設定することはできません。

(3) データソースを設定する

PFM ODBCドライバーのデータソースは,Windowsの[ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスで設定します。

  1. [ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスを表示する。

    Windowsの[スタート]メニューから,[管理ツール]−[データソース(ODBC)]を選択する。

  2. [ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスの[システムDSN]タブを選択する。

  3. [名前]から[Performance Management]を選択し,[構成]ボタンをクリックする。

  4. [Performance Management Driver データソースセットアップ]ダイアログボックスでデータソースの作成に必要な情報を入力する。

    設定する内容を次に示します。

    項目

    内容

    [データソース名]

    ODBCに従ったアプリケーションプログラムからの接続要求時に使用するデータソースの名前を,1〜32バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。

    [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @ \

    デフォルトでは,「Performance Management」が設定される。

    [説明]

    データソースの機能や内容がわかるような説明を,0〜259バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。

    [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @

    この項目は省略できる。

  5. データソースの詳細オプションを設定する場合は,[オプション]ボタンをクリックする。

    設定する内容を次に示します。

    項目

    内容

    [インスタンス名サフィックス]

    PFM ODBCドライバーのインスタンス名に追加するサフィックスを,0〜8バイトの半角英数字で指定する。この項目は省略できる。

    [説明]

    データソースの機能や内容がわかるような説明を,0〜259バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。

    [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @

    この項目は省略できる。

    [データ出力にエイリアス名を使用]

    出力されるデータに,レコードの各フィールドのPFM - Manager名を含めるかどうかを指定する。この項目をチェックした場合,PFM - Manager名が含まれたデータが出力される。

    [ノード名をキャッシュする]

    データが要求されるごとにPFM - Managerに接続するかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,最初にクエリーを実行したときに取得されたノード名がキャッシュされる。この場合,2回目以降のクエリーの実行時にはノード名の問い合わせは実施されない。また,ODBCに従ったアプリケーションプログラムとの連携中に追加されたPFM - AgentまたはPFM - RMは検索対象にならない。

    [デバッグ機能]

    PFM ODBCドライバーに対するデバッグ機能を有効にするかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,デバッグ機能が有効になり,トレースログが出力される。この項目は,トラブルが発生した場合に使用すること。

    [接続中の進行状況表示]

    PFM ODBCドライバーがPFM - Managerに接続するときに進行メッセージを表示するかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,進行メッセージが表示される。

    [PQLリクエストのトレース]

    プログラムクエリー言語(PQL)要求に対するトレースを有効にするかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,トレースが有効になる。

    [PQLトレースファイル]

    [PQLリクエストのトレース]を選択した場合,トレースを出力するファイル名を,1〜259バイトの絶対パスで指定する。

  6. [Performance Management Driver データソースオプション]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックする。

  7. [Performance Management Driver データソースセットアップ]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックする。

  8. [ODBC データソースアドミニストレータ]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックする。