14.2.3 NNMと連携するためのセットアップの流れ
NNM連携機能を使用するためのセットアップの流れを次に示します。セットアップは,すべてNNMがインストールされているホストで実施します。
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エージェント追加セットアップを実行する
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SNMPトラップの送信先を設定する
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NNM連携定義ファイルを修正する
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セットアップコマンドを実行する
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NNM連携定義ファイルを再び修正する(監視二重化の場合だけ)
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アラーム定義によるSNMPトラップ発行とレポートの定義
- 注意事項
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NNM連携機能のセットアップに関する注意事項
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セットアップコマンド(Windowsの場合はjpcconf ov enable,UNIXの場合はjpcconf ov enable)は,NNMのサービスが起動されている状態で,かつ,NNMの画面が閉じている状態で実行してください。
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セットアップ時のNNMコマンドのエラーは,通常,標準エラー出力に出力されます。ただし,NNMコマンドでエラーが発生しても,セットアップコマンドがNNMコマンドの正常終了を標準出力に出力してしまう場合があります。
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NNM連携を使用する場合,固定サブマップ・レベル(オンデマンド・サブマップ)を「All Levels」で使用する必要があります。固定サブマップ・レベルは,マップのプロパティからNNMのIP Mapの設定を表示し,確認・変更してください。
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Performance Managementの監視ホスト名が実ホスト名とは異なる場合,NNMがインストールされているホストおよびManagerホストで,DNSまたはhostsファイルの設定を変更する必要があります。各変更内容は次のとおりです。
- DNSの設定を変更する場合
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実ホスト名をAレコードで,監視ホスト名をCNAMEレコードで登録する必要があります。
- hostsファイルの設定を変更する場合
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対応するIPアドレスのあとに,〈実ホスト名〉〈監視ホスト名〉の順番で記述する必要があります。また,Performance Managementでの監視ホスト名以外にも複数のホスト名があるときにも,実ホスト名を先頭に記述する必要があります。
hostsファイルの記述例
****.****.****.**** HostA AliasB
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- 〈この項の構成〉
(1) エージェント追加セットアップを実行する
NNMと連携して監視するエージェントの追加セットアップを実施します。NNMがインストールされているホストにPFM - Managerがインストールされていて,PFM - Managerのセットアップ時にすでにPFM - AgentまたはPFM - RMを登録している場合はこの手順は不要です。
また,PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録は自動で行われるため,この手順は不要です。ただし,PFM - Managerより後でリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動で登録する必要があります。PFM - Manager,PFM - Agent,およびPFM - RMのそれぞれのリリース時期についてはリリースノートを参照してください。
NNMがインストールされているホストにPFM - Managerがインストールされておらず,PFM - Baseがインストールされている場合は,PFM - Managerのセットアップで実施するPFM - AgentまたはPFM - RMの登録と同様に,NNMがインストールされているホストにPFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーし,セットアップコマンドを実行します。
(a) PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーする
PFM - AgentまたはPFM - RMをインストールしたホストにあるセットアップファイルをPFM - Baseをインストールしたホストにコピーします。
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PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをバイナリモードでコピーする。
ファイルが格納されている場所およびファイルをコピーする場所を次の表に示します。
表14‒3 コピーするセットアップファイル プラットフォーム
ファイル
コピー元PFM - AgentまたはPFM - RM
コピー先 PFM - Base
コピー元PFM - AgentまたはPFM - RM
コピー先 PFM - Base
Windows
Windows
インストール先フォルダ\setup\jpcxxxxw.EXE
インストール先フォルダ\setup\
UNIX
インストール先フォルダ\setup\jpcxxxxu.Z
/opt/jp1pc/setup/
UNIX
Windows
/opt/jp1pc/setup/jpcxxxxw.EXE
インストール先フォルダ\setup\
UNIX
/opt/jp1pc/setup/jpcxxxxu.Z
/opt/jp1pc/setup/
- (凡例)
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「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。
(b) PFM - Baseホストでセットアップコマンドを実行する
PFM - BaseホストでPFM - AgentまたはPFM - RMをセットアップするための次のコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key xxxx
「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。
例えば,PFM - Agent for Oracleの場合,次のようにコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key Oracle
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドの章を参照してください。
- 注意
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コマンドを実行するローカルホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止していない状態でjpcconf agent setupコマンドを実行した場合,エラーが発生することがあります。その場合は,Performance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止したことを確認したあと,再度jpcconf agent setupコマンドを実行してください。
PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルは,この作業が終了したあと,削除してもかまいません。
(2) SNMPトラップの送信先を設定する
NNMでネットワークを管理するために,PFM - Web Consoleの画面で必要なアラームを設定します。アラームの設定では,SNMPトラップの送信先を設定します。
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監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
管理ユーザー権限を持つユーザーアカウントでログインします。
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[メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。
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[サービス階層]画面のナビゲーションフレームで,[PFM - Manager]フォルダを選択する。
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PFM - Manager の各サービスからTrap Generatorサービスを選択する。
Trap Generatorサービスは,名前の先頭が「PC」で始まるサービスまたは「<Trap Generator>」です。
選択したTrap Generatorサービスにチェックマークが表示されます。
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メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
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Trap Generator サービスの[サービスのプロパティ]画面の階層表示されたプロパティから「ADD OR DELETE A TRAP DESTINATION」フォルダを選択する。
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インフォメーションフレームの下部に表示されたプロパティで[ADD A DESTINATION]の[値]に,SNMPトラップの送信先ホスト名またはIPアドレスを指定する。
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[完了]または[適用]ボタンをクリックする。
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「Trap Destinations」フォルダの下に追加されたSNMPトラップの送信先のフォルダを選択する。
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インフォメーションフレームの下部に表示されたプロパティの設定値を変更する。
設定できる内容を次に示します。
- [Retry Count]
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SNMPトラップを送信する回数を,0〜32767の整数で指定します。デフォルト値は,1(回)です。0を指定した場合,デフォルト値が仮定されます。
- [Retry Interval]
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SNMPトラップを再送信する間隔(秒)を,0〜32767の整数で指定します。デフォルト値は,5(秒)です。0を指定した場合,デフォルト値が仮定されます。
- [Trap Port]
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SNMPトラップの送信先のポート番号を,1〜32767で指定します。デフォルト値は,162です。0を指定した場合,デフォルト値が仮定されます。
- [Enabled]
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SNMPトラップを送信するかどうかについて,「Yes」または「No」を選択します。デフォルト値は,「Yes」です。
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[完了]または[適用]ボタンをクリックする。
設定内容が保存されます。
(3) NNM連携定義ファイルを修正する
NNMと連携するには,NNM連携定義ファイル(jpcnnm.ini)を修正する必要があります。
Performance Managementが提供するNNM連携定義ファイルは,NNMがインストールされているホストの,次のディレクトリに格納されています。
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Windowsの場合
インストール先フォルダ\NNMEx\jpcnnm.ini
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UNIXの場合
/opt/jp1pc/NNMEx/jpcnnm.ini
jpcnnm.iniでは,次の表に示すセクションを定義します。
役割 |
セクション名 |
設定内容 |
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PFM - Managerホスト名とPFM - Web Consoleホスト名およびポート番号の関連づけ |
[Manager Definitions] |
PFM - Managerのホスト名=PFM - Web Consoleのホスト名:PFM - Web Consoleのポート番号 PFM - Web Consoleのホスト名は省略できないが,ポート番号は省略できる。ポート番号を省略した場合,クライアントにデフォルトで設定されているポート番号が使用される。PFM - Managerのホスト名は大文字・小文字を区別しない。 ホスト名は複数定義できるが,同一ホストの定義はできない。 |
Webブラウザの実行パス |
[Commons] |
browserpath=Webブラウザの実行パス 省略できない。Webブラウザの実行パスにスペースを含む場合は,Webブラウザの実行パスを「"」で囲って指定する。 |
- 注意事項
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セクションまたはラベルの前に空白文字(スペースなど)を入れた場合,その行は無視されます。
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ラベルの後に”=”(イコール)がない場合,その行は無視されます。
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ポート番号の後に空白文字(スペースなど)が入っている場合,正常に動作しません。
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jpcnnm.iniの設定例を次に示します。
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- 注意
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システム内にPFM - Managerが複数ある場合,次のようにjpcnnm.iniの[Manager Definition]セクションに複数のPFM - Managerを定義します。
監視二重化の場合,次のように定義します。
複数のPFM - Managerを定義した場合,NNMからPFM - Web Consoleの画面を起動するときに接続先のPFM - Managerを選択する画面が表示されます。その画面で接続したいPFM - Managerを選択すると,PFM - Web Consoleの[ログイン]画面が表示されます。jpcnnm.iniの[Manager Definition]セクションに1つだけPFM - Managerを設定している場合,PFM - Managerの選択画面は表示されないで,PFM - Web Consoleの[ログイン]画面が表示されます。
(4) セットアップコマンドを実行する
Performance Managementが提供するセットアップコマンドを実行します。コマンドを実行すると,NNMと連携するための環境設定を実施し,NNM連携機能のサービスが起動します。
実行するコマンドは,jpcconf ov enableコマンドです。
- 注意
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jpcnnm.iniの[Manager Definition]セクションに複数のPFM - Managerを設定している場合は,次の手順でセットアップしてください。
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jpcconf ov enable -mkhtmlコマンドを実行する。
PFM - Manager選択画面用HTMLファイルが作成されます。
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jpcconf ov enableコマンドを実行する。
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(5) NNM連携定義ファイルを再び修正する(監視二重化の場合だけ)
監視二重化の場合は,プライマリーとセカンダリーのうち,どちらのPFM - Managerと接続するときでも1つのPFM - Web Consoleの画面だけを起動するように設定します。そのため,「14.2.3(3) NNM連携定義ファイルを修正する」で修正したjpcnnm.iniファイルを,次のようにプライマリーのPFM - Web Consoleホスト名だけに再び修正する必要があります。
また,セカンダリーをプライマリーに切り替えた場合は,新しくプライマリーに切り替えたPFM - Web Consoleを起動するように定義を変更してください。
(6) アラームとSNMPトラップ発行およびレポートを関連づける
PFM - Web Consoleの[アラーム階層]画面で次の項目を設定します。
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アクションとしてSNMPトラップの発行を設定する
アラームが発行されたときのアクションとして,SNMPトラップを発行するように設定します。
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アラームとレポートを関連づける
NNMから,PFM - Web Consoleの画面でレポートを表示できるようにします。
ここでは,主にSNMPトラップを発行するように設定する操作,およびアラームとレポートを関連づける操作について説明します。
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管理ユーザー権限を持つユーザーアカウントでPFM - Web Consoleにログインする。
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[メイン]画面のナビゲーションタブで[アラーム階層]タブを選択する。
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[アラーム階層]画面のナビゲーションフレームで,SNMPトラップを発行させたいアラーム定義を選択する。
選択したアラームにチェックマークが表示されます。
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メソッドフレームで,[編集]メソッドを選択する。
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インフォメーションフレームの[編集 > 基本情報]画面で[次へ >]ボタンをクリックする。
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[編集 > アクション]画面の[実行するアクション]で,[SNMP]をチェックする。
[SNMP]の,SNMPトラップを発行させたいアラームの状態([異常],[警告],および[正常])をチェックします。
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[表示するレポート]で[参照]ボタンをクリックし,アラームに関連づけるレポートを選択する。
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[完了]ボタンをクリックする。
アラームのアクションとしてSNMPトラップが定義され,選択したレポートが関連づけられます。
アラーム定義の詳細については「6. アラームによる稼働監視」を参照してください。