10.5.1 PFM - AgentまたはPFM - RMの追加
システムへのサーバの追加や新しいアプリケーションを追加するとき,それらのパフォーマンスを監視するために,PFM - AgentまたはPFM - RMを追加する場合があります。
これまでPerformance Managementシステムで使用していなかった新しいプロダクトIDのPFM - AgentまたはPFM - RMを追加する場合,PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleに,エージェント情報の追加セットアップが必要になります。
プロダクトIDについては,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。
- 注意
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PFM - AgentまたはPFM - RMを追加する前に,PFM - ManagerおよびそのノードのPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止してください。サービスの停止方法については,「1. Performance Managementの起動と停止」を参照してください。
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論理ホスト運用のPFM - Managerの場合も,作業中は停止する必要があります。Performance Managementプログラムのサービスが完全に停止していない状態で,PFM - AgentまたはPFM - RMを追加するためのjpcconf agent setupコマンドまたはjpcwagtsetupコマンドを実行した場合,エラーが発生することがあります。その場合は,サービスが完全に停止したことを確認したあと,再度jpcconf agent setupコマンドまたはjpcwagtsetupコマンドを実行してください。
図10‒26 論理ホスト環境のPerformance ManagementシステムにPFM - AgentまたはPFM - RMを追加する流れ
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- 〈この項の構成〉
(1) PFM - Baseと,PFM - AgentまたはPFM - RMをインストールする
インストール方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(UNIXの場合)について説明している章を参照してください。
(2) PFM - ManagerにPFM - AgentまたはPFM - RM情報を追加セットアップする
(a) PFM - ManagerにPFM - AgentまたはPFM - RM情報を追加セットアップする流れ
PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録は自動で行われるため,PFM - AgentまたはPFM - RM情報の追加セットアップは不要です。ただし,PFM - Managerより後でリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動で登録する必要があります。PFM - Manager,PFM - Agent,およびPFM - RMのそれぞれのリリース時期についてはリリースノートを参照してください。
エージェント情報の追加セットアップは,まず待機系ノードから実施します。待機系のノードの追加セットアップが完了すると,次に実行系ノードのセットアップを実施します。
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- 注意
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PFM - Managerと同一のホストにPFM - AgentまたはPFM - RMを追加する場合は,追加セットアップは必要ありません。
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バージョンが異なる同じプロダクトIDのPFM - AgentまたはPFM - RMを,異なるホストにインストールする場合,古いバージョン,新しいバージョンの順でPFM - AgentまたはPFM - RMをセットアップしてください。
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(b) PFM - ManagerにPFM - AgentまたはPFM - RM情報を追加セットアップする手順
は実行系ノードで実施する手順を,
は待機系ノードで実施する手順を示します。
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セットアップファイルをコピーする。
PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルを,PFM - Managerの実行系ノードおよび待機系ノードにコピーします。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(UNIXの場合)について説明している章を参照してください。
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待機系ノードでサービスを停止する。
待機系ノード上の物理ホストサービスをすべて停止してください。
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待機系ノードでセットアップコマンドを実行する。
待機系ノードで,jpcconf agent setupコマンドを実行し,新規エージェントを追加セットアップします。
次のようにコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key xxxx
「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。
例えば,PFM - Agent for Oracleをセットアップするときは次のようにコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key Oracle
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
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実行系ノードで共有ディスクを確認する。
実行系ノードで,共有ディスクがマウントされているかどうかを確認します。追加セットアップでは,共有ディスク上にエージェント情報を書き込みます。クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャーの操作などで,共有ディスクがマウントされているか確認してください。
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実行系ノードでサービスを停止する。
実行系ノードで,物理ホストおよび論理ホスト環境のPerformance Managementの全プログラムおよびサービスを停止します。なお,論理ホスト環境のプログラムおよびサービスの停止は,クラスタソフトから行ってください。
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実行系ノードでセットアップコマンドを実行する。
待機系と同様にして,実行系ノードで,jpcconf agent setupコマンドを実行し,新規エージェントを追加セットアップします。
jpcconf agent setup -key xxxx
「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。
例えば,PFM - Agent for Oracleをセットアップするときは次のようにコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key Oracle
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
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実行系ノードでサービスを起動する。
実行系ノードで,停止させていたPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。
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待機系ノードでサービスを起動する。
待機系ノードで,停止させていたPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。
(3) PFM - Web ConsoleにPFM - AgentまたはPFM - RMを追加セットアップする
PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録は自動で行われるため,PFM - AgentまたはPFM - RM情報の追加セットアップは不要です。ただし,PFM - Managerより後でリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動で登録する必要があります。PFM - Manager,PFM - Agent,およびPFM - RMのそれぞれのリリース時期についてはリリースノートを参照してください。
追加セットアップする手順については,「10.4.3(3)(a) PFM - Web Console にエージェント情報を登録する」を参照してください。
(4) 追加したPFM - AgentまたはPFM - RMを確認する
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PFM - AgentまたはPFM - RMのノードでサービスを起動する。
新しく追加したPFM - AgentまたはPFM - RMのノードでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。
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PFM - AgentまたはPFM - RMが正しく追加されているか確認する。
jpctool service listコマンドを実行して,PFM - Managerに正しく接続されていることを確認します。
次のようにコマンドを実行します。
jpctool service list -id "*"
jpctool service listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。