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JP1 Version 10 JP1/Performance Management 運用ガイド


1.3.1 監視マネージャーおよび監視エージェントのサービスを停止する

〈この項の構成〉

(1) サービスを手動で停止する

(a) コマンドでサービスを停止する

監視マネージャーおよび監視エージェントで,サービスを手動で停止させるには,jpcspm stopコマンドを使用します。

jpcspm stopコマンドは,ログインしているホスト上のサービスだけを停止させることができます。リモートホストのPerformance Managementプログラムのサービスは停止できません。

なお,ヘルスチェック機能が有効の場合は,PFM - Managerを停止するとヘルスチェックエージェントも停止します。

なお,サービスを手動で停止する場合は,事前にホスト上のサービスの稼働状況を確認します。サービスの稼働状況の確認には,jpctool service listコマンドを使用します。

  1. サービスを停止させるホストにログインする。

    PFM - Managerのサービスを停止させる場合は,監視マネージャーにログインします。PFM - AgentまたはPFM - RMと,PFM - Baseのサービスを停止させる場合は,監視エージェントにログインします。

  2. jpctool service listコマンドを実行する。

    jpctool service listコマンドを実行してサービスの稼働状況を確認します。

    例えば,ローカルホスト上で稼働するすべてのPerformance Managementシステム全体のサービスについて稼働状況を確認する場合は,次のように指定します。

    jpctool service list -key all 

    jpctool service listコマンドを実行して表示できる情報については,「1.6.1 コマンドでサービスの稼働状況を確認する」を参照してください。

  3. jpcspm stopコマンドを実行する。

    停止させたいサービスを示すサービスキーを指定してjpcspm stopコマンドを実行します。jpcspm stopコマンドで指定できるサービスキーを次に示します。

    • jp1pc:ホスト上のすべてのPFM - Manager,PFM - Base,PFM - Agent,およびPFM - RMのサービス

    • Managerまたはmgr:ホスト上のPFM - Managerサービス

    • AHまたはact:ホスト上のAction Handlerサービス

    ホスト上の特定のPFM - AgentまたはPFM - RMサービスを停止させる場合のサービスキーは,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。

    例えば,ローカルホスト上のすべてのPFM - Manager,PFM - Base,PFM - Agent,およびPFM - RMのサービスを停止させる場合は,次のように指定します。

    jpcspm stop -key jp1pc

    また,インスタンス環境で運用しているPFM - AgentまたはPFM - RMをインスタンスごとに停止させる場合は,インスタンス名を指定します。

    例えば,PFM - Agent for Oracleで,インスタンス名がoracleAというPFM - Agent for Oracleのサービスを停止させる場合は,次のように指定します。

    jpcspm stop -key Oracle -inst oracleA
参考

Performance Managementプログラムの特定のサービスを停止させる場合は,jpctool service listコマンドで表示される「Host Name」,「ServiceID」および「Service Name」から,ローカルマシン上で稼働しているサービスが,次のどのサービスかを判断し,適切なサービスキーを指定してください。

  • PFM - Managerサービス

  • PFM - AgentまたはPFM - RMサービス

(b) Webブラウザからサービスを停止する

注意

Webブラウザからサービスを停止させる場合は,管理ユーザー権限が必要です。

  1. 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。

    管理ユーザー権限を持つユーザーアカウントでログインします。

  2. [メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。

  3. [サービス階層]画面のナビゲーションフレームで,停止させたいサービスを選択する。

    ナビゲーションフレームには,「System」というルートの下に次の2つのフォルダが表示されます。

    「Machines」フォルダ

    Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダを持ち,ホストごとに,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスを管理しています。

    「PFM-Manager」フォルダ

    PFM - Managerのサービスを管理しています。

    選択したサービスにチェックマークが表示されます。

  4. [サービス階層]画面のメソッドフレームで[サービスの停止]メソッドを選択する。

  5. サービスの停止を確認するメッセージボックスの[OK]ボタンをクリックする。

    選択したサービスが停止します。

    サービスの停止が成功すると,[サービス階層]画面のインフォメーションフレームに「サービスを停止しました」というステータスが表示されます。

注意

サービスの起動は,Webブラウザからできません。停止したサービスを再起動する場合は,対象のサービスがインストールされているホストでjpcspm startコマンドを実行してください。

(2) サービスを自動で停止する

(a) Windowsの場合

システムの終了に伴って,PFMサービスも自動的に停止します。ただし,この場合,PFMサービスが正常停止していなくてもシステムが終了することがあり,ファイル破損などが発生するおそれがあります。そのため,jpcspm stopコマンドを使用してシステムの終了前にPFMサービスを停止することを推奨します。

(b) UNIXの場合

システムの終了時にサービスを自動で停止させるには,Performance Managementシステム用のサービス自動停止スクリプトファイルを使用します。AIXの場合は,AIX用の自動停止スクリプトファイルも使用します。

  1. サービスの自動起動を設定するホストにログインする。

    PFM - Managerのサービスに対する操作の場合は,監視マネージャーにログインします。PFM - AgentまたはPFM - RM,およびPFM - Baseのサービスに対する操作の場合は,監視エージェントにログインします。

  2. 次のコマンドを実行して,/opt/jp1pcディレクトリに移動する。

    cd /opt/jp1pc
  3. Performance Managementシステム用のサービス自動停止スクリプトファイルを設定する。

    • サービス自動停止スクリプトの.modelファイル名:jpc_stop.model

    • サービス自動停止スクリプトファイル名:jpc_stop

    サービス自動停止スクリプトの.modelファイルをサービス自動停止スクリプトファイルにコピーし,実行権限を与えます。次のように指定してコマンドを実行します。

    cp -p jpc_stop.model jpc_stop
    chmod 555 jpc_stop
  4. AIX用の自動停止スクリプトファイルを設定する(AIXの場合だけ)。

    手順3で設定したPerformance Managementシステム用のサービス自動停止スクリプトファイルを,AIX用の自動停止スクリプトファイルに登録します。

    • 自動停止スクリプトファイル名:/etc/rc.shutdown

    自動停止スクリプトファイルに,次に示す行を追加します。サービスの停止順序を考慮する必要はありません。

    if [ -x /opt/jp1pc/jpc_stop ]; then
            /opt/jp1pc/jpc_stop
    fi

    /etc/rc.shutdownファイルがない場合は,新しくファイルを作成します。そのあと,ファイルの属性を次の手順で設定します。

    chmod 550 /etc/rc.shutdown
    chown root /etc/rc.shutdown
    chgrp shutdown /etc/rc.shutdown

    追加した行および/etc/rc.shutdownファイルは,アンインストール時に削除されません。アンインストールの際には,必要に応じて,追加した行を削除してください。