Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


4.10.4 一時ファイルに関する注意事項

〈この項の構成〉

(1) 一時ファイル出力先ディレクトリ

PFM - Web Consoleでリアルタイムレポートまたは履歴レポートを表示したり,イベント履歴を表示したり,ODBCドライバーによって履歴データを取得したりした場合,Agent Collectorサービス,Remote Monitor Collectorサービス,Agent Storeサービス,Remote Monitor Storeサービス,およびMaster Storeサービスは,下記のディレクトリに一時ファイルを作成します。

Windowsの場合

システム環境変数TMPに設定されているディレクトリ。

UNIXの場合

環境変数TMPDIRに設定されているディレクトリ。

TMPDIRが設定されていなければ,/var/tmpまたは/tmpディレクトリ。

上記のディレクトリがあるディスクに空き容量が不足している場合,Agent Collectorサービス,Remote Monitor Collectorサービス,Agent Storeサービス,Remote Monitor Storeサービス,またはMaster StoreサービスからKAVE00105-Eメッセージが出力されることがあります。

なお,一時ファイル保存先ディレクトリに新たな空き容量を確保することが困難な場合,下記の環境変数を設定することで,一時ファイルが作成されるディレクトリを変更できます。

環境変数名

説明

JPC_TMPDIR

一時ファイルの出力先ディレクトリパスを指定します。

注意

Windowsの場合は,JPC_TMPDIR環境変数をシステム環境変数に設定してください。UNIXで自動起動スクリプトによる自動起動の設定をしている場合は,下記の手順に従って自動起動スクリプトファイルを編集してください。

  1. rootユーザーでログインする。

  2. 自動起動スクリプトファイルjpc_startviなどのエディターで開き,下記のような行を見つける。

    export PATH SHLIB_PATH LD_LIBRARY_PATH LIBPATH HCCLIBCNF

  3. 手順2で見つけた行を下記のように変更する。

    JPC_TMPDIR=一時ファイル出力先ディレクトリ

    export PATH SHLIB_PATH LD_LIBRARY_PATH LIBPATH HCCLIBCNF JPC_TMPDIR

    注 一時ファイル出力先ディレクトリには十分な空き容量のあるディスク上のディレクトリへのパスを指定してください。

  4. システムを再起動する。

(2) 一時ファイルサイズの見積もり

一時ファイルサイズの見積もりについては,リリースノートを参照してください。