7.2.2 統合トレースログ
統合トレースログは,統合トレース機能(HNTRLib2)によって,各プログラムの出力するトレース情報が特定の出力先にまとめて出力されたログ情報です。JP1/ITSLMの起動・終了に関連するメッセージが出力されます。
統合トレースログの出力先は次のとおりです。
システムドライブ:\Program Files\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N※.log
システムドライブ:\Program Files(x86)\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N※.log
注※ Nには1〜4の数字が入ります。
統合トレースログに出力されるヘッダ情報と出力項目を次の表に示します。
項番 |
ヘッダ |
説明 |
---|---|---|
1 |
OS情報 |
統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力されます。 |
2 |
ホスト名 |
統合トレース機能が起動しているホスト名が出力されます。 |
3 |
タイムゾーン |
OSのタイムゾーンが出力されます。 |
4 |
統合トレースログ機能起動時刻 |
統合トレース機能が起動した時刻が出力されます。 |
項番 |
出力項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
番号(4桁) |
トレースレコードの通番です。 ログを出力したプロセスごとに採番されます。 |
2 |
日付(10バイト) |
トレースの出力日付です。次の形式で出力されます。 YYYY/MM/DD(YYYY:年,MM:月,DD:日) |
3 |
時刻(12バイト) |
トレースの出力時刻(ローカル時刻)です。次の形式で出力されます。 hh:mm:ss.sss(hh:時間,mm:分,ss:秒,sss:ミリ秒) |
4 |
AP名(16バイト以内) |
アプリケーションを識別するための名称です。 JP1/ITSLMで出力されるAP名は次のとおりです。
|
5 |
pid |
OSが設定するプロセスIDです。 |
6 |
tid |
スレッドを識別するためのIDです。 |
7 |
メッセージID |
メッセージIDです。 |
8 |
メッセージテキスト |
メッセージテキストです。 |
なお,統合トレースログに出力されるログの時刻は,出力したプロセスのタイムゾーンでフォーマットされます。そのため,環境変数TZを変更してサービスの起動やコマンドの実行をすると,OSに設定されているタイムゾーンと異なる時刻が出力されることがあります。
- 出力例
-
統合トレースログの出力例を次に示します。
**** Microsoft WindowsNT6.1(Build:7600) host01 TZ=(local)-9:00 2011/04/20 19:51:04.437 yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss pid tid message-id message(LANG=0x0411) 0000 2011/04/20 19:53:57.639 JP1ITSLMView 000010FC J33D2EED KNAS15300-I ログインしました。ユーザー名=super