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Hitachi Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


6.1.2 プラグインやカスタム画面を使用する場合に必要な作業

開発環境で開発したプラグインやカスタム画面を使用する場合に,ナビゲーション プラットフォームのセットアップが完了してから運用を開始するまでに必要な作業の流れを次に示します。

図6‒2 セットアップが完了してから運用を開始するまでに必要な作業(プラグインやカスタム画面を使用する場合)

[図データ]

図に示した番号の作業をだれが実施するのかについて説明します。コンテンツ管理者またはコンテンツ編集者が実施する作業の手順については,マニュアル「ナビゲーション プラットフォーム コンテンツ作成ガイド」を参照してください。開発者が実施する作業の手順については,マニュアル「ナビゲーション プラットフォーム 開発ガイド」を参照してください。

  1. システム管理者:業務コンテンツを作成するユーザや業務コンテンツの公開範囲など,業務コンテンツのアクセス権の運用を検討します。

    業務コンテンツごとに,どのユーザが業務コンテンツを作成・編集・利用するのかを検討してください。

    • ディレクトリサーバによるユーザ認証の場合

      必要に応じてアクセス権グループを作成します。

      デフォルトの標準アクセス権限だけを使用した場合,業務コンテンツを作成・編集できるのはシステム管理者だけです。また,完成した業務コンテンツは,ナビゲーション プラットフォームにログインするすべてのユーザが利用できます。

      デフォルトの標準アクセス権限では実現できない運用(特定のユーザにだけ公開したい業務コンテンツがある場合や,システム管理者以外のユーザが業務コンテンツを作成または編集する場合,業務コンテンツのテスト時にコンテンツ編集者による業務コンテンツの編集を防止したい場合など)をしたい場合は,編集環境でアクセス権グループを作成する必要があります。

      アクセス権の内容については,「6.2 業務コンテンツへのアクセス権の設定(ディレクトリサーバによるユーザ認証を利用している場合)」を参照してください。ユーザにアクセス権を設定する手順については,「6.4.1 アクセス権グループを作成する手順」を参照してください。

    • JP1/Baseによるユーザ認証の場合

      ナビゲーション プラットフォームにログインするJP1ユーザには,必ずナビゲーション プラットフォーム用のJP1資源グループを設定してください。さらに,必要に応じてJP1ユーザごとにJP1権限レベルを設定することで,特定のユーザだけが業務コンテンツ編集できるようにしたり,特定のユーザだけに公開する業務コンテンツを作成したり,業務コンテンツのテスト時にコンテンツ編集者による業務コンテンツの編集を防止したりできるようになります。

      JP1資源グループおよびJP1権限レベルの設定はJP1/Baseでの作業になるため,必要に応じてJP1/Baseの管理者と設定内容などを相談しながら作業を実施してください。

      アクセス権の内容については,「6.3 業務コンテンツへのアクセス権の設定(JP1/Baseによるユーザ認証を利用している場合)」を参照してください。

  2. コンテンツ管理者:編集環境で業務コンテンツを新規に追加して作成し,アクセス権グループまたはJP1資源グループを設定します。

  3. コンテンツ編集者:編集環境で追加済みの業務コンテンツを編集します。

  4. システム管理者:編集環境で作成した業務コンテンツをエクスポートします。

    エクスポート方法については,「6.5.1 業務コンテンツのエクスポート」を参照してください。

  5. システム管理者(開発者):開発環境に業務コンテンツをインポートします。

    インポート方法については,「6.5.2 業務コンテンツのインポート」を参照してください。

  6. システム管理者(開発者):開発環境でプラグインやカスタム画面を開発します。

  7. システム管理者(開発者):開発環境で更新した業務コンテンツをエクスポートします。

  8. システム管理者:編集環境に,開発環境で作成したファイルを適用します。

    開発環境で作成したファイルの適用方法については,「6.6 開発環境で作成したファイルの適用」を参照してください。

  9. システム管理者:編集環境に,開発環境で更新した業務コンテンツをインポートします。

    必要に応じてインポートした業務コンテンツのアクセス権の設定情報を見直してください。

  10. コンテンツ管理者およびコンテンツ編集者:編集環境で,業務コンテンツの動作をテストします。

    業務コンテンツの動作をテストしてから公開するまでの間,コンテンツ編集者による業務コンテンツの編集を防止するには,コンテンツ管理者が次の設定をします。

    • 業務コンテンツのアクセス権グループをコンテンツ編集者が編集できないグループに変更する

  11. コンテンツ管理者:業務コンテンツを公開します。

    手順10.で業務コンテンツのアクセス権グループを変更した場合

    コンテンツ管理者は,コンテンツ編集者が業務コンテンツを編集できるアクセス権グループに戻します。

  12. システム管理者:編集環境でテスト済みの業務コンテンツをエクスポートします。

    アクセス権グループを利用している場合は,業務コンテンツに設定されているアクセス権グループもエクスポートしてください。JP1資源グループの場合は,エクスポートは不要です。

  13. システム管理者:実行環境に,開発環境で作成したファイルを適用します。

    開発環境で作成したファイルの適用方法については,「6.6 開発環境で作成したファイルの適用」を参照してください。

  14. システム管理者:実行環境に,編集環境でテスト済みの業務コンテンツおよびアクセス権の設定情報をインポートします。

ここで説明する作業が完了したら,利用者にURLを通知し,運用を開始してください。利用者に通知するURLについては,「2.1.3 ナビゲーション プラットフォームの画面にアクセスするためのURL」を参照してください。

編集環境がない場合

開発環境と実行環境だけのシステム構成でも,業務コンテンツを運用できます。その場合は,編集環境の作業を開発環境で実施する必要があります。

なお,開発環境が編集環境を兼ねる場合は,編集環境と開発環境の間のデータ移行作業(インポートなど)は不要です。そのため,この項に記載した作業の流れを次のように読み替えてください。

  • 編集環境の作業を開発環境で実施してください。

  • 作業の流れのうち,流れ4.〜5.と流れ7.〜9.は不要です。

[検索]タブを表示している場合

業務コンテンツを追加・編集・削除したら,検索用データを更新する必要があります。また,業務コンテンツを公開または非公開にした場合も,検索用データを更新してください。検索用データを更新する方法については,「6.8 検索用データの更新」を参照してください。