Hitachi

Hitachi Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


5.2.1 バックアップするタイミングとデータについて

次に示すデータは,月に1回を目安に定期的にバックアップすることを推奨します。運用に合わせて,バックアップを取得するタイミングを検討してください。

  1. システムの設定に関するデータ(プロパティファイルなど)

  2. 業務コンテンツのデータ

  3. 業務コンテンツに使用されている静的ファイル

npdatabackupコマンド(環境退避)を実行すると,1.〜3.のデータをまとめて取得できます。npexportコマンド(業務コンテンツのエクスポート)を実行すると,2.のデータだけを取得できます。

バックアップは,月に1回を目安に定期的に取得することを推奨します。運用に合わせて,バックアップを取得するタイミングを検討してください。なお,ユーザ認証を使用している場合,認証サーバのユーザ情報については,必要に応じてバックアップしてください。

ポイント

npdatabackupコマンドとnpexportコマンドのどちらを使用するかは,リストア時の運用を考慮して決定してください。

  • npdatabackupコマンドでバックアップしたデータは,npdatarestoreコマンド(環境復元)でリストアします。npdatabackupコマンドおよびnpdatarestoreコマンドを実行するには,システムをいったん停止する必要があるため,実行のタイミングについて,慎重な計画が必要です。

  • npdatarestoreコマンドは,バックアップ時とリストア時のバージョンが同じ場合に使用できます。バージョンアップ時には使用できないため,注意が必要です。

  • npexportコマンドでバックアップした業務コンテンツのデータは,npimportコマンド(業務コンテンツのインポート)でリストアします。npexportコマンドおよびnpimportコマンドはシステムを起動したまま実行できるため,npdatabackupコマンドおよびnpdatarestoreコマンドと比べて手軽に使用できます。

  • npdatabackupコマンドでまとめてバックアップデータを取得しておき,リストア時にnpimportコマンドで業務コンテンツだけを復元する方法もあります。詳細は,「5.2.8 業務コンテンツだけをリストアする」を参照してください。