JP1/AJS3は,業務(ジョブ)を自動的に実行する製品です。例えば,毎日決まった時間にバッチを実行したいとき,実行するバッチファイル,実行するホスト,実行時間などをジョブとして定義しておくと,自動的にジョブが実行されます。
JP1/AJS3を使うと,JP1/IM - MOの定義を自動的にリリースできます。JP1/AJS3に,リリースコマンドjmoreleaseを実行するジョブを定義します。
リリースコマンドjmoreleaseは,次の操作ができます。
- リリース許可※
- リリース(リリース解除)
- リリース解除許可※
- 注※
- 同じイベントソースの下に二つの変換メッセージ群があり,どちらも適用先システムが同じ場合,両方をリリースできません。例えば,どちらかがすでにリリースされているとき,もう一方をリリース許可すると,リリースされていた方はリリース解除許可されます。
jmoreleaseコマンドのオプションについては,「13. コマンド jmorelease」を参照してください。
JP1/AJS3を使ってリリースを自動化する例を紹介します。
●日中と夜間でメッセージテキストを切り替える
日中用の変換メッセージ群,および夜間用の変換メッセージ群を定義し,それぞれをリリースする時間をJP1/AJS3で定義しておけば,日中と夜間でメッセージテキストを切り替えられます。
図9-6 日中と夜間でメッセージテキストを切り替えるための定義
定義の内容を次に示します。
- JP1/IM - MOの定義
- 変換メッセージ群の定義
- 変換メッセージ群(日中用)と変換メッセージ群(夜間用)を定義します。
- 適用先システムの定義
- システム全体とします。つまり,変換メッセージ群二つとも,適用先システムは同じとなります。
- JP1/AJS3の定義
- ジョブネット1
- 06:00に次のコマンドを実行するジョブネットを定義します。
- jmorelease -p -u -e アプリケーションA -g 変換メッセージ群(日中)
アプリケーションAの下に定義された変換メッセージ群(日中)をリリース許可するコマンドです。
変換メッセージ群(夜間)がリリースされている場合は,同時に変換メッセージ群(夜間)がリリース解除許可されます。
- jmorelease -r -e アプリケーションA -g 変換メッセージ群(日中)
変換メッセージ群(日中)をリリースするコマンドです。
変換メッセージ群(夜間)がリリース解除許可の場合は,同時に変換メッセージ群(夜間)がリリース解除されます。
- ジョブネット2
- 00:00に次のコマンドを実行するジョブネットを定義します。
- jmorelease -p -u -e アプリケーションA -g 変換メッセージ群(夜間)
アプリケーションAの下に定義された変換メッセージ群(夜間)をリリース許可するコマンドです。
変換メッセージ群(日中)がリリースされている場合は,同時に変換メッセージ群(日中)がリリース解除許可されます。
- jmorelease -r -e アプリケーションA -g 変換メッセージ群(夜間)
変換メッセージ群(夜間)をリリースするコマンドです。
変換メッセージ群(日中)がリリース解除許可の場合は,同時に変換メッセージ群(日中)がリリース解除されます。
Copyright (C) 2012, Hitachi, Ltd.
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