Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド


5.1.2 JP1イベントの詳細情報を表示する

イベント一覧に表示されているJP1イベントの詳細な属性情報を表示できます。

詳細情報を表示するには,[イベントコンソール]画面のイベント一覧で,属性を表示したいJP1イベントをダブルクリックします。[イベント詳細]画面が表示されます。

[イベント詳細]画面には,イベント属性,メッセージ,イベントガイド情報およびメモが表示されます。

[イベント属性]には,そのJP1イベントに登録されているイベント属性名と属性値が表示されます。登録されている属性は,そのJP1イベントによって異なります。

イベント一覧上で前後に並んでいるJP1イベントの詳細情報を表示したい場合は,[前イベント]または[次イベント]のボタンをクリックします。

次のどれかの方法でも,JP1イベントの詳細を表示できます。

詳細情報として表示される項目を次に示します。

表5‒2 JP1イベントの詳細情報

表示名

内容

イベントDB内通し番号

発行元に関係なくこのイベントサーバに到達した順番。

イベントID

発行アプリケーションプログラムや事象の内容を表す値。

発行元プロセスID

発行元アプリケーションプログラムのプロセスID。

登録時刻

発行元イベントサーバでの登録時刻。

到着時刻

自イベントサーバでの登録時刻。

発行元ユーザーID

発行元プロセスのユーザーID。Windowsからのイベントの場合は-1となる。

発行元グループID

発行元プロセスのグループID。Windowsからのイベントの場合は-1となる。

発行元ユーザー名

発行元プロセスのユーザー名。

発行元グループ名

発行元プロセスのグループ名。Windowsからのイベントの場合は空白となる。

発行元イベントサーバ名

発行元のイベントサーバ名(イベント一覧では,「登録ホスト名」と表示される)。イベントが,JP1/Base(エージェント)→JP1/IM - Manager(拠点マネージャー)→JP1/IM - Manager(統合マネージャー)のように転送された場合でも,最初のJP1/Baseのイベントサーバ名が入る。

発行元IPアドレス

発行元イベントサーバに対応するIPアドレス。

発行元イベントDB内通し番号

発行元ホストでのイベントDB内通し番号(転送によって値は変化しない)。

メッセージ

イベントの内容を表した文字列。

重大度

JP1イベントの緊急性を表す。緊急性の高い順に,次の値がある。

「緊急(Emergency)」,「警戒(Alert)」,「致命的(Critical)」,「エラー(Error)」,「警告(Warning)」,「通知(Notice)」,「情報(Information)」,「デバッグ(Debug)」

なお,統合監視DBを使用する場合に,重大度変更機能で重大度を変更したときは,変更したあとのJP1イベントの緊急性を表す。

ユーザー名

業務を実行しているユーザー名。

プロダクト名

JP1イベントを発行したプログラム名。

オブジェクトタイプ

イベント発行の契機となったオブジェクトの種類を表す名称。

オブジェクト名

イベント発行の契機となったオブジェクト(ジョブ,ジョブネットなど)の名称。

登録名タイプ

オブジェクトの種別。通常はオブジェクトタイプと同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最上層のオブジェクトの種別となる。値の範囲はオブジェクトタイプと同じ。

登録名

ユーザーの操作時に実行を指示する単位になる名称。通常はオブジェクト名と同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最上層のオブジェクトの名称になる。

オブジェクトID

アクションの契機となったイベントのイベントDB内通し番号。

事象種別

オブジェクト名に示したオブジェクトに対して起こった事象。

開始時刻

実行開始または再実行開始の時刻。

終了時刻

実行終了の時刻。

終了コード

コマンドの実行結果。

ガイド

JP1イベントに対応したイベントガイド情報。

イベントガイド表示を有効にしている場合に表示される。なお,JP1イベントに対応するイベントガイド情報がない場合は「KAVB1588-I」のメッセージが表示される。

関連イベントDB内通し番号

相関元イベントのイベントDB内通し番号を半角スペースで区切ったもの。次の形式で表示される。

イベントDB内通し番号イベントDB内通し番号イベントDB内通し番号・・・

相関イベント発行条件名

成立した相関イベント発行条件名。

重大度(変更前)

統合監視DBを使用する場合に,重大度変更機能で重大度を変更したとき,変更する前のJP1イベントの緊急性を表す。緊急性の高い順に,次の値がある。

「緊急(Emergency)」,「警戒(Alert)」,「致命的(Critical)」,「エラー(Error)」,「警告(Warning)」,「通知(Notice)」,「情報(Information)」,「デバッグ(Debug)」

発生元ホスト名

JP1イベントの発行契機となった事象が発生したホストの名称。

統合監視DBを使用し,発生元ホストのマッピングを有効にしたときに表示される。

メモ

統合監視DBを使用し,メモ情報の設定機能を有効にしたとき,メモ情報を表示する。

監視抑止ID

発生件数がしきい値以上になった繰り返しイベントのイベントDB内通し番号。繰り返しイベントの監視抑止機能を使用している場合に,文字列形式で表示される。

繰り返しイベント条件名

繰り返しイベントと判断した繰り返しイベントの条件名。繰り返しイベントの監視抑止機能を使用している場合に,文字列形式で表示される。

なお,重大度以降の項目は,イベントによって表示されない場合があります。