2.18.5 バージョンアップ時の設定
ここでは,JP1/IM - Managerのバージョンアップインストール時のセットアップ項目について説明しています。
(1) イベント取得フィルターの位置の変更
旧バージョンのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Consoleで,イベント取得フィルター(互換用)を使用していた場合は,jcochafmodeコマンドを実行して,イベント取得フィルターの位置をイベントコンソールサービスからイベント基盤サービスに変更できます。イベント取得フィルターの位置をイベント基盤サービスに変更すると,JP1イベントの監視に加えて,自動アクションや監視オブジェクトの状態監視にも有効なフィルターとして動作させることができます。また,フィルター条件を詳細に定義できるようになります。ただし,バージョンアップ前のイベント取得フィルターで運用したい場合は,フィルター位置の変更は不要です。
- 注意事項
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一度イベント取得フィルターの位置を変更すると,以前のイベント取得フィルターには戻せません。jcochafmodeコマンドを実行する前に,イベント取得フィルターの位置の変更について,十分に検討してください。
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JP1/IM - Managerを停止する。
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jcochafmodeコマンドを実行してフィルター位置を変更する。
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JP1/IM - Managerを起動する。
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イベント取得フィルターの機能について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「3.2.2 イベント取得フィルター」
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イベント取得フィルター(互換用)で設定していた項目の引き継ぎについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「12.2.2(1) バージョン8のセントラルコンソールからのバージョンアップについて」
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jcochafmodeコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcochafmode」(1. コマンド)
(2) セントラルスコープのバージョンアップコマンドの実行
バージョン8以前のJP1/IM - Central Scopeからバージョンアップした場合は,次の手順に従い,バージョンアップコマンドを実行してください。バージョンアップコマンドを実行するまでは,旧バージョンのJP1/IM - Central Scopeと互換モードで動作します(旧バージョンから追加された機能は使用できません)。
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JP1/IM - Managerを停止する。
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ディスクの空き容量を確認する。
次手順に示すjp1csverupコマンドを実行するには,監視オブジェクトDB分の空き容量が必要です。監視オブジェクトDBは,次に示すディレクトリ内のすべてのデータです。
/var/opt/jp1scope/database/jcsdb/
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jp1csverupコマンドを実行する。
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jbssetcnfコマンドを実行する。
次に示す機能の有効,無効は旧バージョンのJP1/IM - Central Scopeの設定に依存します。
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対処済み連動機能
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状態変更イベントの上限監視
機能を無効から有効にしたい場合,次の表に示すファイルを引数にjbssetcnfコマンドを実行してください。
表2‒5 機能を有効にするための設定ファイル ファイル名
説明
action_complete_on.conf
対処済み連動機能を有効にするためのファイルです。
evhist_warn_event_on.conf
監視オブジェクトの状態変更イベント件数が上限値(100件)を超えた際に,JP1イベントを発行する機能を有効にするためのファイルです。
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JP1/IM - Managerを起動する。
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JP1/IM - ViewでJP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)に接続し,問題がないか動作を確認する。
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jp1csverupコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jp1csverup(UNIX限定)」(1. コマンド)
(3) 自動アクション定義ファイルの更新
08-50以前のJP1/IM - Central Consoleからバージョンアップした場合は,次の手順に従い,自動アクション定義ファイルを更新してください。
ただし,08-50以前の自動アクション定義ファイルをそのまま使用したい場合は必要ありません。
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JP1/IM - Managerを停止する。
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jcadefconvコマンドを実行して自動アクション定義ファイルを更新する。
jcadefconv -i 変換するアクション定義ファイル名 -o 変換後のアクション定義ファイル名
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JP1/IM - Managerを起動する。
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自動アクションの機能について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「5. 自動アクションによるコマンド実行」
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jcadefconvコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcadefconv」(1. コマンド)
(4) 発生元ホストの項目の表示
バージョン9のJP1/IM - Managerをバージョンアップした場合,イベント条件表示項目定義ファイルに発生元ホストが設定されていません。そのため,発生元ホストのマッピング機能を有効にしても,[アクション詳細設定]画面のイベント条件に発生元ホストの項目が表示されません。[アクション詳細設定]画面のイベント条件に発生元ホストの項目を表示する場合,イベント条件表示項目定義ファイルに「E.JP1_SOURCEHOST」を追加する必要があります。
[アクション詳細設定]画面については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「2.31.1 [アクション詳細設定]画面」を参照してください。
イベント条件表示項目定義ファイルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「イベント条件表示項目定義ファイル(attr_list.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。