1.16.1 管理対象ホストのコマンド実行機能の設定
自動アクション機能およびJP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面から管理対象ホストのコマンドを実行するときの,コマンド実行環境を設定します。
なお,次に示す設定のうち,手順の7はバージョン8以前のJP1/Baseからバージョンアップしたときに,一度だけ実施する手順です。新規インストールの場合,手順7は不要です。
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コマンド実行環境の設定
jcocmddefコマンドを実行して,コマンド実行環境を設定します。
コマンド同時実行数の調整をすることを推奨します。この場合は,次のようにコマンドを実行します。
- (例)コマンド同時実行数を3にする場合
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jcocmddef -execnum 3
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環境変数ファイルの作成
コマンド実行の時に環境変数ファイルを使用する場合は,ファイルを作成します。
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ホストグループの定義
必要に応じて,ホストグループ(同時に複数のホストにコマンド実行を指示するためのグループ)を定義します。
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[コマンド]ボタンを有効にする場合の設定
コマンドを[コマンド]ボタンから実行する場合は,jcoimdefコマンドを実行して,[コマンド]ボタンを有効にします。
- (例)[コマンド]ボタンを有効にする場合
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jcoimdef -i -cmdbtn ON
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コマンドボタン定義ファイルの作成
コマンドを[コマンド]ボタンから実行する場合は,コマンドボタン定義ファイルを作成します。
イベント情報を引き継ぐ場合は,inevパラメーターにtrueを設定してください。
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イベント引き継ぎ情報変換設定ファイルの作成
自動アクションおよびコマンド実行でイベント情報を引き継ぐ場合,引き継がれるイベント情報に含まれる特定のASCII文字を別の文字列に変換するときは,イベント情報引き継ぎ情報変換設定ファイルを作成します。
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コマンド実行履歴ファイルをバージョン9以降用にするための設定
jcocmdconvコマンドを実行して,バージョン8以前に蓄積したコマンド実行履歴を,バージョン9以降用のコマンド実行履歴ファイルに移行します。バージョン6,バージョン7,およびバージョン8のコマンド実行履歴ファイルの移行に関する注意事項は,バージョン8のJP1/Baseからのバージョンアップの注意事項と同じです。注意事項については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「12.2.5 バージョン8のJP1/Baseからのバージョンアップについて」を参照してください。
なお,コマンド実行環境設定が有効になる契機や,定義ファイルの作成方法などについては,次の説明を参照してください。
- コマンド実行環境について
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jcocmdconvコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章
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jcocmddefコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章
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jcoimdefコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)
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環境変数ファイルの作成について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「環境変数ファイル」(2. 定義ファイル)
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ホストグループの定義について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「ホストグループ定義ファイル」(2. 定義ファイル)
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コマンドボタン定義ファイルの作成について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「コマンドボタン定義ファイル(cmdbtn.conf)」(2. 定義ファイル)
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イベント引き継ぎ情報変換設定ファイルの作成について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「イベント引き継ぎ情報変換設定ファイル(event_info_replace.conf)」(2. 定義ファイル)
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