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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド


8.1.1 JP1/IM - Service Supportと連携する場合にインシデントとして登録できるJP1イベントの属性

JP1/IM - Viewに表示されたJP1イベントをインシデントとしてJP1/IM - Service Supportに登録する場合,JP1イベントの属性がインシデントとして自動的に引き継がれます。

なお,インシデントとしてJP1/IM - Service Supportに登録できるJP1イベントの種類は,JP1/IM - ViewがログインしているマネージャーホストのイベントDB,または統合監視DBに登録されているJP1イベントだけです。エージェントホストのイベントDBに登録されているJP1イベントや,JP1/IM - Viewだけに表示されるダミーイベントについては,インシデントとして登録できません。

JP1/IM - Service Supportの[登録先プロセスワークボード選択]画面の項目と合わせてインシデントとして引き継がれるJP1イベントの属性を次の表に示します。

表8‒1 JP1/IM - Viewからインシデントとして引き継がれるJP1イベントの属性

インシデント

JP1イベントの属性

イベントID(B.IDBASE

インシデントの登録モード※1が1の場合

JP1イベントのイベントID(B.IDBASE)が引き継がれない。

インシデントの登録モード※1が2の場合

JP1イベントのイベントID(B.IDBASE)が引き継がれる([イベント詳細]画面に表示するイベントIDと同じ形式)。

JP1イベントDB通し番号(JIMSD_FORM_IMEVENTNO

JP1イベントのイベントDB内通し番号(B.SEQNO)が引き継がれる。

JP1/IM - Managerのホスト名(JIMSD_FORM_IMHOSTNAME

JP1/IM - ViewでログインしているJP1/IM - Managerのホスト名が引き継がれる。最大255バイト。

概要(JIMSD_FORM_SUMMARY

次の情報が引き継がれる。

  • JP1イベントのメッセージ(B.MESSAGE

    最大1,023バイト

  • 発行元イベントサーバ名(B.SOURCESERVER※2

    最大255バイト

重大度(JIMSD_FORM_SEVERITYCODE

JP1イベントの重大度(E.SEVERITY)が引き継がれる。

なお,重大度は次のコードで引き継がれる。

Emergency=1,Alert=2,Critical=3,Error=4,Warning=5,Notice=6,Information=7,Debug=8

また,Emergency,Alert,Critical,Error,Warning,Notice,Information,Debug以外の場合は,Informationとして引き継がれる。

プロダクト名(JIMSD_FORM_JP1PRODUCTNAME

JP1イベントのプロダクト名(E.PRODUCT_NAME) が引き継がれる。最大255バイト。

注※1 インシデントの登録モードを切り替えることで,JP1/IM - Service Supportにインシデントとして登録する情報を変更できます。イベントIDを登録する場合や,JP1/IM - Service Supportに登録したインシデントから,JP1/IM - Navigation Platformの業務コンテンツ(運用手順)を表示する場合は,インシデントの登録モードに2を設定してください。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Service Support構築・運用ガイド」を参照してください。イベントIDを登録しない場合は,インシデントの登録モードに1を設定してください。

注※2 発生元ホストのマッピングを有効にした場合,発行元イベントサーバ名(B.SOURCESERVER)の代わりに発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)の情報が引き継がれます。

〈この項の構成〉

(1) インシデントの登録モードを切り替える場合の注意事項

JP1/IM - Service Supportを呼び出す際のURLの最大長は2,046文字です。インシデントの登録モードを2に設定した場合,イベントIDを引き継ぐため,登録モードを1に設定した場合より,引き継げるメッセージが短くなります。メッセージが途中で切れている場合は,ユーザーが[イベント詳細]画面に表示されているメッセージをJP1/IM - Service Supportにコピー&ペーストしてください。

インシデントの登録モードは,インシデント手動登録定義ファイルでSS_MODEパラメーターに値を設定することで切り替えることができます。SS_MODEパラメーターが指定されていない場合は,インシデントの登録モードが1として動作します。インシデント手動登録定義ファイル(incident.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「インシデント手動登録定義ファイル(incident.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

インシデント登録ができる組み合わせを次の表に示します。

表8‒2 インシデント登録できるバージョンの組み合わせ

バージョン

JP1/IM - Viewが10-00以前

JP1/IM - Viewが10-10以降

JP1/IM - SSが10-00以前

JP1/IM - SSが10-10以降

JP1/IM - SSが10-00以前

JP1/IM - SSが10-10以降

JP1/IM - Managerが10-00以前

JP1/IM - Managerが10-10以降

(凡例)

○:表8-1に記載されたすべてのJP1イベントの属性を登録できる

△:表8-1に記載されたイベントID以外を登録できる

注※ セントラルコンソールのインシデント手動登録定義ファイルで,インシデントの登録モードに2を設定してください。