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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド


3.8.1 マッピングの仕組み

発生元ホストのマッピングは,イベント基盤サービスで提供されています。発生元ホストのマッピングと主な機能との処理関係を次に示します。

図3‒79 主な機能との処理関係

[図データ]

JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントを取得後,ホストの情報をJP1イベントの拡張属性「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」にマッピングします。このときマッピングするJP1イベントは,JP1製品から発行されたイベントです。ただし,JP1/Baseでログファイルトラップを設定したJP1イベントについては,個別に設定が必要です。ログファイルトラップのイベントやJP1製品以外のイベントもマッピングしたい場合は,発生元ホストマッピング定義ファイルでJP1イベントの属性やマッピングする属性の情報を定義してください。発生元ホストマッピング定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「発生元ホストマッピング定義ファイル(user_hostmap.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

取得したイベントが,発生元ホストマッピング定義ファイルの条件にすべて一致しなかった場合,「登録ホスト名(B.SOURCESERVER)」の値がマッピングされます。また,取得したJP1イベントの拡張属性「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」にすでに値が設定されている場合,イベントが発生元ホストマッピング定義ファイルの条件に一致していても,発生元ホストはマッピングされません。

JP1/IM - Managerを上書きインストールした場合,発生元ホストマッピング定義ファイルで設定した定義は引き継がれます。また,発生元ホストのマッピング機能の有効・無効も引き継がれます。