3.4.1 フィルターの追加共通除外条件で不要なイベントを表示させないようにする
不要なイベントを監視対象から外すには,フィルターの追加共通除外条件を使用します。追加共通除外条件は,拡張モードの共通除外条件の場合に使用できます。追加共通除外条件は,セントラルコンソールの[共通除外条件設定(拡張)]画面で設定します。追加共通除外条件で除外条件を設定して,運用中に発生した不要なイベントを一覧に表示させないようにする手順を説明します。
前提条件
次の条件を満たす必要があります。
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フィルターの追加共通除外条件を設定するJP1ユーザーにJP1_Console_Admin権限が与えられている。
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jbssetcnfコマンド,およびjcochcefmodeコマンドを実行するOSユーザーがAdministrators権限またはroot権限を所有している。
操作手順
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JP1/IM - Managerを停止します。
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JP1/Baseで使用できる正規表現を拡張するための定義ファイルを任意の名称で作成します。
定義ファイルに次の内容を定義します。
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[JP1_DEFAULT\JP1BASE\]
"REGEXP"="EXTENDED"
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次のjbssetcnfコマンドを実行して,設定内容をJP1/Baseの共通定義情報に反映します。
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Windowsの場合:
"Baseパス\bin\jbssetcnf" 定義ファイル名
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Linuxの場合:
/opt/jp1base/bin/jbssetcnf 定義ファイル名
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JP1/Baseを再起動します。
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次のjcochcefmodeコマンドを実行して,共通除外条件の動作モードを切り替えます。
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Windowsの場合:
"Consoleパス\bin\jcochcefmode" -m extended
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Linuxの場合:
/opt/jp1cons/bin/jcochcefmode -m extended
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JP1/IM - Manager を起動します。
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Windowsスタートメニューから[すべてのプログラム]−[JP1_Integrated Management - View]−[統合ビュー]を選択して,[ログイン]画面を表示します。
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JP1ユーザー名(jp1admin),パスワード(jp1admin),接続先ホスト名(kanri)を入力して,ログインし,[イベントコンソール]画面を表示します。
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[イベントコンソール]画面のイベント一覧に,不要なイベント(ホストAで発行された重大度が「情報」のイベント)が表示されていることを確認します。
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[イベントコンソール]画面のイベント一覧で不要なイベントを選択したあと,[表示]−[共通除外条件で除外]を選択して[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示します。
ただし,選択したイベントが次のどちらかの条件を満たしていない場合,[共通除外条件設定(拡張)]画面を表示できません。
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エージェントホストのイベントDBに登録されている。
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JP1/IM - ViewがログインしているマネージャーのイベントDBまたは統合監視DBに登録されている。
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次の図に従って不要なイベントを表示させないようにします。
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[共通除外条件設定(拡張)]画面の[OK]ボタンをクリックします。
設定内容を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されます。
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[はい]ボタンをクリックします。
追加共通除外条件が設定されたことを示すイベントが発行されます。
関連項目
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導入・設計ガイド 3.2.6(1)(c) 追加共通除外条件
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運用ガイド 5.1.14 追加共通除外条件を設定して監視しないJP1イベントを除外する
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画面リファレンス 2.16 [共通除外条件設定(拡張)]画面
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JP1/Base 運用ガイド 使用する正規表現を拡張する手順について書かれた個所