4.6 統合トレース機能(HNTRLib2)の設定
JP1/Baseでは,統合トレース機能(HNTRLib2)を使って,JP1/Baseを前提とする製品を含めた動作処理の流れをトレースしたログファイルを出力しています。このログファイルは,障害が発生したときなどの原因究明に役立ちます。
初期設定では,次のように設定されています。
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ログファイルのサイズ:256キロバイト
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ログファイルの数:4
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ログファイルの出力先:
- Windowsの場合
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システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2*.log
- UNIXの場合
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/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2*.log
通常は初期設定値を変更する必要はありませんが,hntr2utilコマンド,hntr2confコマンド,またはhntr2getconfコマンドを実行すると初期設定値を参照し,変更できます。コマンドの詳細については,「15. コマンド」の「hntr2util(Windows限定)」,「hntr2util(UNIX限定)」,「hntr2conf」,「hntr2getconf」を参照してください。
なお,統合トレースログが複数のプロセスから同時に出力されるとメッセージが破損することがあるため,ログファイルトラップ動作定義ファイルで特定のメッセージを監視したい場合は,統合トレースログの排他機能を有効にしてください。排他機能の詳細については,「15. コマンド」の「hntr2conf」を参照してください。
- 注意事項
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バージョン7から,統合トレース機能に自動アンインストール機能が付き,名称がHNTRLibからHNTRLib2に変更になりました。統合トレース関連のコマンドの名称や,ログファイルの出力先もバージョン6と異なるため,バージョン6以前をご使用されていた方はご注意ください。