uCosminexus EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編

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14.9 宛先定義ファイル

<この節の構成>
(1) 概要
(2) 格納先
(3) 形式
(4) 注意事項
(5) サンプルの内容

(1) 概要

宛先定義ファイル(addrdef.conf)は,配送印刷を使用するユーザと,対応する宛先を定義するためのファイルです。宛先定義ファイルで指定したユーザが配送印刷を使用できます。

注※
addrdef.confは,宛先定義ファイルのデフォルトの名称です。宛先定義ファイルの名称はEUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のCONFセクションのADDRDEFFILENAMEキーで変更できます。詳細については「15.5.31 ADDRDEFFILENAME」を参照してください。

ユーザについては,マニュアル「EUR システム構築ガイド」を参照してください。

(2) 格納先

Windows環境の場合
宛先定義ファイルの格納先は,次のどちらかです。
  • インストール先フォルダ\Spool\Confフォルダ(デフォルト)
  • EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のPATHセクションのCONFキーで指定したフォルダ下
UNIX/Linux環境の場合
宛先定義ファイルの格納先は,次のどちらかです。
  • /var/opt/eur/spool/Confディレクトリ(デフォルト)
  • EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のPATHセクションのCONFキーで指定したフォルダ下

(3) 形式

宛先キーの分類,宛先キーの値,ユーザ
 

宛先定義ファイルの設定項目を次の表に示します。

表14-4 宛先定義ファイルの設定項目

キー 指定できる値 説明
宛先キーの分類 文字列(1〜80バイト) 宛先キーの分類を指定します。宛先キーの分類を指定する場合,宛先キーの値も必ず指定してください。
宛先キーの値 文字列(1〜80バイト) 宛先キーの値を指定します。宛先キーの値を指定する場合,宛先キーの分類も必ず指定してください。
ユーザ 文字列(1〜80バイト) ユーザを指定します。LDAP認証を使用する場合,ユーザにはLDAPのユーザIDを宛先に定義してください。

宛先定義ファイルは,次のフォーマットで指定してください。


定義例を次に示します。

宛先キーの分類1,宛先キーの値1,ユーザ1,ユーザ2,ユーザ3,
宛先キーの分類2,宛先キーの値2,ユーザA,ユーザB,ユーザC,
 

(4) 注意事項

(5) サンプルの内容

サンプルの内容を次に示します。

部署,部署A,日立太郎,日立次郎
部署,部署A,戸塚花子
部署,部署B,戸塚一郎
役職,リーダ,日立太郎,戸塚一郎
プリンタ,連続紙,日立太郎,日立次郎
サークル,テニス,戸塚花子
 

このサンプルでは,次に示す運用を想定しています。

宛先キーの値

宛先キーの分類 宛先キーの値
部署 部署Aまたは部署B
役職 リーダ
プリンタ 連続紙
サークル テニス

各部署の帳票の内容

部署 帳票 説明
部署A 部署Aの資料 部署Aのユーザが配送印刷できる帳票です。
部署B 部署Bの資料 部署Bのユーザが配送印刷できる帳票です。
役職 部署のリーダへの連絡 部署のリーダが配送印刷できる帳票です。
プリンタ 連続紙プリンタ用の資料 連続紙プリンタがある部署のユーザが配送印刷できる帳票です。
サークル テニスサークルの連絡 テニスサークルに所属するユーザが配送印刷できる帳票です。

ユーザの立場

ユーザ 立場
日立太郎 部署Aのリーダ
日立次郎 部署Aのユーザ
戸塚一郎 部署Bのリーダ
戸塚花子
  • 部署Aのユーザ
  • テニスサークル所属

部署のプリンタ

部署 プリンタ
部署A 連続紙プリンタ

この内容で配送印刷を定義する場合,各ユーザの配送印刷の可否は次のようになります。なお,一つの宛先に複数のユーザを指定している場合,配送印刷の対象となるのは指定したユーザのうちどれか一つです。

配送印刷 日立太郎 日立次郎 戸塚一郎 戸塚花子
部署Aの資料 ×
部署Bの資料 × × ×
リーダへの連絡 × ×
連続紙プリンタ用の資料 × ×
テニスサークルの連絡 × × ×
(凡例)
○:配送印刷できる
×:配送印刷できない