uCosminexus EUR システム設計ガイド

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4.8.1 静的モード,または文字幅計算方法を指定しなかったときに置き換えて出力されるフォント

この項では,文字幅計算方法の指定を「静的」,または指定しなかった場合に置き換えて出力されるフォントについて説明します。

<この項の構成>
(1) 使用できる欧文フォント
(2) 使用できる中国語フォント
(3) 使用できる日本語フォント
(4) フォントの置き換え結果
(5) 注意事項

(1) 使用できる欧文フォント

フォントを置き換えて出力するとき,固定ピッチの欧文フォントを使用できます。

(a) 出力できる文字

Windows ANSIの文字を出力できます。Windows ANSI以外の文字については,空白に置き換えて出力します。

(b) ラテン文字を使用した場合

ラテン補助文字のうち,日本語フォントでは全角となっている文字もラテン基本文字と同じ幅で出力します。

(2) 使用できる中国語フォント

フォントを置き換えて出力するとき,中国語フォントを使用できます。

(a) 出力できる文字
(b) 宋体で出力されるフォント

次のフォントは宋体で出力されます。

(c) 明体で出力されるフォント

次のフォントは明体で出力されます。

(d) ラテン文字を使用した場合

(3) 使用できる日本語フォント

フォントを置き換えて出力するとき,JISX0213:2004文字集合の文字を使用できます。

MS932文字集合はCMAP名90ms-RKSJで,UniJIS-UTF16文字集合はCMAP名UniJIS-UTF16で出力します。MS932文字集合とUniJIS-UTF16文字集合が混在する帳票も作成できます。

(a) 出力できる文字

Adobe Technical Note #5078 11 June 2004「Adobe-Japan1-6 Character Collection for CID-Keyed Fonts」文字集合中のTechnical Note #5094「UniJIS-UTF16-H/V」で規定された文字集合が出力できます。Unicode3.1 CJK拡張Aの文字をすべて含みます。

(b) ラテン補助文字を使用した場合

ラテン補助文字を使用した場合は,文字幅が不正に出力されるので,文字が重なって表示されることがあります。

(4) フォントの置き換え結果

EUR 帳票作成機能で設計した帳票を,フォントを置き換えてPDF形式ファイルに出力する場合,次に示すフォントに置き換えて出力します。

(5) 注意事項

静的モードでPDF形式ファイルを出力する場合,欧文フォントやOCRBフォントなどの縦横比が2:1以外のフォントを指定するときは,文字配置の設定に桁数を指定しないでください。

EUR 帳票作成機能で帳票を作成するとき,[アイテムのプロパティ]ダイアログの[文字配置]タブで[桁数を指定]チェックボックスをオンにした場合,文字の出力位置がずれて,PDF形式ファイルに正しく出力できません。

[アイテムのプロパティ]ダイアログの[文字配置]タブについては,マニュアル「EUR 帳票作成 画面リファレンス」を参照してください。