uCosminexus EUR システム設計ガイド
JAN短縮バーコードのデータの指定方法およびプロパティの設定方法について説明します。
JAN短縮バーコードを表示する場合は,半角数字(0~9)を使用して,「0」以外で始まる8桁(固定)のデータ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。
なお,環境変数EURPS_UPC_BARCODEでUPCバーコードの出力を無効にした場合は,「0」で始まるデータも指定できます。
JAN短縮バーコードの形式を次に示します。
データ(データキャラクタ)は,商品コードを表すキャラクタで,プリフィックスキャラクタを含む場合もあります。プリフィックスキャラクタは,国コードなど商品コードの管理単位を識別するキャラクタです。
チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,バーコードの読み取りの正確性を保つために,データ(データキャラクタ)とプリフィックスキャラクタから,ある計算方法に基づいて求めた値を表すキャラクタです。JAN短縮バーコードも,JAN標準バーコードと同じように,桁位置を決めて計算します。
業務アプリケーションでチェックキャラクタをあらかじめ付加する場合,例えば,「4901234」のデータ(データキャラクタ)のチェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,次のような計算方法で求められます。
桁位置 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
データ | 4 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,EUR 帳票作成機能で付加することもできます。その場合は,半角数字(0~9)を使用して,「0」以外で始まる7桁(固定)のデータ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,[オプション]ダイアログ,または[アイテムのプロパティ]ダイアログで指定できます。
なお,環境変数EURPS_UPC_BARCODEでUPCバーコードの出力を無効にした場合は,「0」で始まるデータも指定できます。
JAN短縮バーコードで指定できるサイズと単位は0.15~2.1倍です。JIS X0507で規定されている0.8~2.0倍の範囲で指定することを推奨します。
JAN短縮バーコードのサイズは,JIS X 0507で規定されている1モジュール幅に対する倍率を0.01倍単位で指定します。JIS X 0507では,1モジュール幅の標準サイズを0.33mmと規定しています。「モジュール」とは,白バーと黒バー,およびマージンを構成する基本単位を示します。
JAN短縮バーコードは,81モジュールで構成されています。
(1)レフトマージン(7モジュール) (2)レフトガードバー(3モジュール) (3)左データキャラクタ(4キャラクタ,28モジュール) (4)センタバー(5モジュール) (5)右データキャラクタ(3キャラクタ,21モジュール) (6)モジュラチェックキャラクタ(1キャラクタ,7モジュール) (7)ライトガードバー(3モジュール) (8)ライトマージン(7モジュール)
例えば,サイズに「2」を指定すると,「{81(モジュール)×0.33(mm)}×2(倍)」という式によって,幅53.46(mm)のJAN短縮バーコードが帳票に出力できます。
表4-4 JAN短縮バーコードのサイズ
[サイズ]の値 | 帳票に出力されるバーコードの実サイズ |
---|---|
0.5 | 幅 約14(mm) |
1 | 幅 約27(mm) |
1.5 | 幅 約41(mm) |
帳票にJAN短縮バーコードを収めるとき,アイテム枠の幅は,求めた値の小数点以下を切り上げた値で確保すると収まります。サイズに「2」を指定した場合は,アイテム枠の幅を54(mm)程度確保すると収まります。
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