uCosminexus EUR システム設計ガイド

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1.2.2 ファイル転送時の文字コード変換

EUR Server ServiceやEUR Server - Adapterなどの各コンポーネント間でファイル転送をする場合の,ファイルの文字コードの変換規則について説明します。

<この項の構成>
(1) EUR Server - AdapterとEUR Server Service間
(2) EUR Server ServiceとEUR Server - Spool Service間
(3) 注意事項

(1) EUR Server - AdapterとEUR Server Service間

EUR Server - AdapterとEUR Server Service間でファイル転送を実施する場合の,ファイルの文字コードの変換規則を次の表に示します。

表1-2 EUR Server - AdapterがWindows環境で動作する場合のファイルの文字コードの変換規則

EUR Server - Adapterの動作環境(コードページ) 転送するファイルの文字コード EUR Server Serviceの動作環境
Windows(コードページ) UNIX/Linux(エンコーディング)
932(日本語環境) その他 Shift-JIS EUC UTF-8 特定しない
932(日本語環境) Shift-JIS
UTF-8(BOMあり)
UTF-16(BOMあり)
その他 UTF-8(BOMあり)
UTF-16(BOMあり)
上記以外
(凡例)
○:文字コードを「UTF-16(BOMあり)」に変換します。
-:文字コードを変換しません。

表1-3 EUR Server - AdapterがUNIX/Linux環境で動作する場合のファイルの文字コードの変換規則

EUR Server - Adapterの動作環境(エンコーディング) 転送するファイルの文字コード EUR Server Serviceの動作環境
Windows(コードページ) UNIX/Linux(エンコーディング)
932(日本語環境) その他 Shift-JIS EUC UTF-8 特定しない
Shift-JIS Shift-JIS
UTF-16(BOMあり)
EUC EUC
UTF-16(BOMあり)
UTF-8 UTF-8(BOMあり)
UTF-8(BOMなし)
UTF-16(BOMあり)
上記以外 UTF-16(BOMあり)
上記以外
(凡例)
○:文字コードを「UTF-16(BOMあり)」に変換します。
△:BOMを付けて転送します。
-:文字コードを変換しません。

注意
EUR Server Serviceの実行環境とEUR Server - Adapterの実行環境とでエンコーディングが異なる場合で,マッピングデータファイルまたはユーザ定義データファイルの文字コードが「UTF-16」以外のときは,データファイルの区切り方法に「指定した区切り位置でデータを区切る」を指定して定義した帳票は使用しないでください。EUR Server - AdapterからEUR Server Serviceにファイルを転送するときに区切り位置の情報がずれてしまうため,帳票を正しく出力できなくなります。
EUR Server Serviceの実行環境とEUR Server - Adapterの実行環境とでエンコーディングが異なる場合は,次のどちらかの帳票を使用してください。
  • データファイルの区切り方法に「コンマやスペース等区切り文字でデータを区切る」を指定して定義した帳票
  • 文字コードが「UTF-16」のマッピングデータファイルまたはユーザ定義データファイルを使用して定義した帳票

(2) EUR Server ServiceとEUR Server - Spool Service間

EUR Server ServiceとEUR Server - Spool Service間でファイル転送を実施する場合の,ファイルの文字コードの変換規則を次の表に示します。

表1-4 EUR Server ServiceがWindows環境で動作する場合のファイルの文字コードの変換規則

EUR Server Serviceの動作環境(コードページ) 転送するファイルの文字コード EUR Server - Spool Serviceの動作環境(コードページ)
932(日本語環境) その他
932(日本語環境) Shift-JIS
UTF-8(BOMあり)
UTF-16(BOMあり)
その他 UTF-8(BOMあり)
UTF-16(BOMあり)
上記以外
(凡例)
○:文字コードを「UTF-16(BOMあり)」に変換します。
-:文字コードを変換しません。

表1-5 EUR Server ServiceがUNIX/Linux環境で動作する場合のファイルの文字コードの変換規則

EUR Server Serviceの動作環境(エンコーディング) 転送するファイルの文字コード EUR Server - Spool Serviceの動作環境(コードページ)
932(日本語環境) その他
Shift-JIS Shift-JIS
UTF-16(BOMあり)
EUC EUC
UTF-16(BOMあり)
UTF-8 UTF-8(BOMあり)
UTF-8(BOMなし)
UTF-16(BOMあり)
上記以外 UTF-16(BOMあり)
上記以外
(凡例)
○:文字コードを「UTF-16(BOMあり)」に変換します。
△:BOMを付けて転送します。
-:文字コードを変換しません。

(3) 注意事項

文字コード変換時に適用される文字コードによって,変換後にファイルサイズが大きくなる場合があります。このため,文字コード変換が発生する条件で変換後のファイルサイズが上限値2GBを超えないように,設計時に注意してください。