帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR Print Manager 帳票出力

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15.9 EURPM分割定義ファイル

EURPM分割定義ファイルは,帳票を分割するときのページ数や分割後の印刷データの印刷先などを定義するファイルです。

<この節の構成>
(1) 形式
(2) 設定項目
(3) 作成手順
(4) サンプルの内容

(1) 形式

EURPM分割定義ファイルの形式を次に示します。

 
[SPLIT]
キー=値
 :

(2) 設定項目

EURPM分割定義ファイルの設定項目を次の表に示します。

表15-14 EURPM分割定義ファイルの設定項目

セクション キー 指定できる値 指定 省略値 説明
SPLIT PAGENUMBER 1〜999,999 必須 分割ページ数を指定します。
PRINTDESTNUMBER 1〜1,024 必須 印刷先の数を指定します。
DISTRIBUTEMETHOD
  • PAGE
  • ORDER
任意 PAGE 印刷先が複数ある場合の配布方法を指定します。
  • PAGE
    ページ方式※1で配布します。
  • ORDER
    順次方式※2で配布します。
PRINTDESTn※3 文字列(255バイト) 必須 印刷先を指定します。
なお,印刷先は印刷先定義ファイルで定義します。印刷先定義ファイルの詳細については,「15.6.3 印刷先定義ファイル」を参照してください。
注※1
各印刷先で帳票のページ番号が連続するように,印刷データを配布する方法です。ページ方式で配布するときの配布イメージを次の図に示します。
[図データ]
注※2
分割された順に印刷データを配布する方法です。
順次方式で配布するときの配布イメージを次の図に示します。
[図データ]
注※3
nの範囲は,「1〜印刷先の数(PRINTDESTNUMBERキーの値)」です。

(3) 作成手順

EURPM分割定義ファイルは次の手順で設定します。

  1. EURPM分割定義ファイルのサンプル(PMPageSplit.txt)を任意の場所に保存する。
  2. EURPM分割定義ファイルを編集する。
    EURPM分割定義ファイルは,マシンのロケールに応じたエンコードで編集してください。
  3. 必要な内容を設定したEURPM分割定義ファイルを次の場所に格納する。
    印刷ジョブごとに指定する場合
    EUR Print Manager - Adapter稼働マシンの任意のディレクトリ
    EUR Print Managerのサービスごとに指定する場合
    環境設定ファイル(EURPM.ini)の[PATH]セクションの[SPLIT]キーで指定したディレクトリ
    EURPM分割定義ファイルの格納先には,EUR Print Managerを利用するユーザーが読み書きできるようにアクセス権を設定してください。

なお,作成したEURPM分割定義ファイルは次の方法で指定してください。

印刷ジョブごとに指定する場合
EUR Print Manager - Adapter稼働マシンの任意のディレクトリと,EURPM分割定義ファイルのファイル名を起動部品で指定します。使用する起動部品を次に示します。
EUR Print Managerのサービスごとに指定する場合
EURPM分割定義ファイルのファイル名を,環境設定ファイル(EURPM.ini)の[NAME]セクションの[SPLIT]キーで指定します。

(4) サンプルの内容

このサンプルでは,指定した帳票を500ページごとに分割し,印刷先「TOKYO_RS_SPOOL_UserA」と「TOKYO_RS_SPOOL_UserB」にページ配布方式で配布することを想定しています。

サンプルの内容を次に示します。

 
[SPLIT]
PAGENUMBER=500
PRINTDESTNUMBER=2
DISTRIBUTEMETHOD=PAGE
PRINTDEST1="TOKYO_RS_SPOOL_UserA"
PRINTDEST2="TOKYO_RS_SPOOL_UserB"