帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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11.4.2 バーコードのデータキャラクタの置き換え

バーコードのデータキャラクタは,出力するプリンタやファイル形式によって,次のように置き換えられます。

<この項の構成>
(1) データキャラクタのフォントの扱い
(2) CODE128のデータキャラクタの扱い

(1) データキャラクタのフォントの扱い

EUR 帳票作成機能で設定したバーコードのデータキャラクタのフォント情報は,帳票ファイルに保存されていますが,出力形式や出力条件などによってフォントの出力結果が異なります。

(a) Windows環境でプリンタに出力

EUR 帳票作成機能で帳票に設定したフォントで出力されます。

(b) UNIX/Linux環境でプリンタに出力

EUR 帳票作成機能で帳票に設定したフォントに関係なく,次に示すフォントで出力されます。

ただし,ESC/P対応プリンタに出力する場合,バーコードを回転(90°,270°)しているときは,データキャラクタは出力できません。

また,PostScript対応プリンタに出力する場合,プリンタ定義ファイルにフォント名の置き換えを設定すると,上記以外のフォントも出力できます。詳細については「7.6.2(14) Font」を参照してください。

(c) PDF形式ファイルに出力

PDF形式ファイル出力する場合,EUR 帳票作成機能で帳票に設定したフォントや出力条件などによって,PDF形式ファイルに出力されるフォントが異なります。

次に,EUR 帳票作成機能で設定したフォントがMS ゴシックおよびMS P明朝の場合,PDF形式ファイルに出力されるフォントを示します。

表11-8  PDF形式ファイルに出力されるフォントの出力例

帳票に設定したフォント 出力条件 静的モードの場合 動的モードの場合
MS ゴシック フォント埋め込み指定なし 「GothicBBB-Medium」に置き換えて出力 「MS ゴシック」の書体名称を出力
フォント埋め込み指定あり
(「MS ゴシック」を指定)
「MS ゴシック」を埋め込んで出力 「MS ゴシック」を埋め込んで出力
フォント埋め込み指定あり
(「MS ゴシック」以外を指定)
「GothicBBB-Medium」に置き換えて出力 「MS ゴシック」を埋め込んで出力
MS P明朝 フォント埋め込み指定なし 「GothicBBB-Medium」に置き換えて出力 「MS P明朝」の書体名称を出力
フォント埋め込み指定あり
(「MS ゴシック」を指定)
「MS ゴシック」を埋め込んで出力 「MS P明朝」を埋め込んで出力
フォント埋め込み指定あり
(「MS P明朝」を指定)
「GothicBBB-Medium」に置き換えて出力 「MS P明朝」を埋め込んで出力
注※
動的モードの場合に出力されるフォントは,EUR 帳票作成機能で帳票に設定したフォントによって異なります。詳細については「2.5.4 動的モードで出力できるフォント」を参照してください。

(2) CODE128のデータキャラクタの扱い

バーコードCODE128のデータキャラクタに「\」を指定するときは,次のような注意があります。

使用するフォント
コードセットに「\」を指定するときは,欧文フォントで指定してください。日本語フォントの場合は,「\」の代わりに「\」で出力します。
出力形式
Windows対応プリンタに出力する場合,および動的モードでPDF形式ファイルを出力する場合は,コードセットに指定した「\」をそのまま出力できます。
UNIX/Linux環境でPDLファイルに出力する場合,および静的モードでPDF形式ファイルを出力する場合は,「\」を「\」に置き換えて出力します。