帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

[目次][索引][前へ][次へ]

11.2.2 EUR形式ファイルを出力するときの注意

EUR形式ファイルを出力するときの注意事項を,次に示します。

■ログファイル(eurps.logファイル)に出力されるページ数
メッセージレベルがInformationのとき,ログファイルに出力されるページ数は,常に0です。
■画像データのある帳票を,EUR形式ファイルに出力するとき
  • データファイルに指定する画像ファイルは,ファイル名で指定してください。画像ファイルのパスは,環境変数EURPS_IMAGEPATH,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)の変数EURPS_IMAGEPATHに指定してください。
  • EUR形式ファイルは,帳票に不正な画像データがあっても,処理は実行されます。このとき,eurpsコマンドは,エラー(KEEU700-E)となり,エラーコード4を返して終了します。EUR形式ファイルには,正常な画像データだけが出力されます。
    画像データを使用したEUR形式ファイルを出力するときは,プレビュー,または印刷をして,画像データが正しく出力されているかを確認してください。
■終了コード4を返す警告要因
次の表に示す警告要因が検出された場合,印刷,PDF形式ファイル出力,およびExcel形式ファイル出力時では終了コードが4となりますが,EUR形式ファイル出力では項番6の警告要因以外は終了コードが0となります。

表11-4  終了コード4を返す警告要因

項番 警告要因 出力メッセージ 詳細メッセージ
1 文字アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まる分だけ出力されたとき。 KEEU300-W KEEU301-W
2 数値アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まらなくて,データが「***」で出力されたとき。 KEEU301-W
3 バーコードアイテムのアイテム枠が小さく,バーコードが出力されないとき。 KEEU301-W
4 アイテムが出力できる範囲を超えているので,まったく出力されないか,または出力できる範囲に収まる分だけ出力されたとき。 KEEU301-W
5 フィールドのデータ型に合わないデータを入力したため,データが欠損値(空白)で出力されたとき。 KEEU302-W
6 画像ファイルがない,EUR サーバ帳票出力機能ではサポートしていない画像ファイルである,または画像ファイルが壊れているとき。 KEEU305-W
7 指定した帳票ファイルが,上位バージョンの機能を使用して作成されているため,実行時のEUR サーバ帳票出力機能のバージョンで出力できる範囲で帳票を出力されたとき。 KEEU304-W
8 バーコードデータに使用できない文字,または誤った桁数を指定したために,バーコードが出力されなかったとき。 KEEU301-W
9 集計行のアイテムが表示できない位置に配置されたとき。 KEEU303-W
10 日付変換用システムファイルが正しくないとき。 KEEU308-W
11 指定した置き換え表ファイルに,置き換えデータを1件も登録していなかったとき。 出力しない
12 指定した置き換え表ファイルにキーデータがなかったとき。または不正なデータがあったとき。 出力しない
13 アイテムが不当に重なっていたため,Excel形式ファイルへ出力できない項目があったとき。 KEEU320-W 出力しない
14 変換するページ数が100ページを超えていたとき。 KEEU321-W 出力しない
15 接続先データベースがHiRDBではないのに,接続情報ファイルのキーワードQueryExclusiveStringが指定されたとき。 KEEU350-W 出力しない
警告が発生しても終了コード4を返さないようにするには,環境変数,または環境設定ファイル(Windows環境の場合はEURPS_ENV,UNIX/Linux環境の場合はeurps_env)中の変数EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定してください。
EUR形式ファイル出力以外の場合は,EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定すると,警告要因があっても,終了コード0を返して終了します。メッセージKEEU300-W,詳細メッセージ(KEEU301-W〜KEEU308-W),KEEU320-W〜KEEU321-W,およびKEEU350-Wも出力されません。ただし,EUR形式ファイル出力の場合は,EURPS_REPORT_WARNINGの設定に関係なく,項番6の警告要因があるときは終了コード4を返し,それ以外では0を返します。
■実行ロケールと入力ファイルのエンコード
次の場合,EUR形式ファイルには入力データが途中までしか格納されません。
  • Shift JISロケールで,Shift JISのファイルを入力ファイルに指定した場合
    Shift JIS範囲外の文字コードはEOFと判定されるので,それ以降のデータは読み込まれません。
  • EUCロケールで,EUCのファイルを入力ファイルに指定した場合
    EUC範囲外の文字コードはEOFと判定されるので,それ以降のデータは読み込まれません。
そのため,出力されたEUR形式ファイルをEUR クライアント帳票出力機能で開いても,正しく表示できません。