数値データの修飾で，小数点文字に何も指定されていない帳票をCSV形式ファイルに出力する場合に，小数点文字を「.」で出力するかどうかを指定します。

数値データの修飾で，小数点文字に何も指定されていない帳票を，プリンタから印刷した場合は，「nnn△n（△は半角空白）」のように，小数点文字を半角空白に置き換えられます。しかし，CSV形式ファイルに出力した場合は，小数点文字の部分を詰めて出力されるため，整数部分と小数部分が区別できません。そのため，環境変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODに「YES」を設定しておくと，小数点文字を「.」で出力できます。

環境変数の設定値は，すべて半角英大文字で指定してください。

表7-50　 EURPS_CSV_PRINT_PERIODの設定値

環境変数の設定値	説　　明
YES	数値データの修飾で，小数点文字に何も指定されていない帳票をCSV形式ファイルに出力する場合，小数点文字を「.」で出力します。

「YES」以外の値を指定した場合，または環境変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODに何も設定しなかった場合は，小数点文字は出力されません。

環境変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODと環境設定ファイル（Windows環境の場合はEURPS_ENV，UNIX／Linux環境の場合はeurps_env）中の変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODを同時に設定した場合は，環境変数の値が優先されます。

なお，数値データの修飾で，小数点文字が指定されている場合は，環境変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODの指定に関係なく，指定されている小数点文字でCSV形式ファイルに出力されます。また，プリンタ出力，PDF形式ファイル出力，およびEUR形式ファイル出力する場合は，環境変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODの指定は無視されます。

注意事項

環境変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODに「YES」を指定して，CSV形式ファイルに出力する場合，アイテム枠から文字列がはみ出して出力される場合があります。例えば，小数点文字を指定しないで，6桁のデータが出力されるようにアイテム枠の幅を設定している場合，環境変数EURPS_CSV_PRINT_PERIODに「YES」を指定してCSV形式ファイルに出力すると，「123.456」のデータは，小数点文字「.」を含んだ7桁と見なされるため，アイテム枠からはみ出て出力されてしまいます。しかし，アイテム枠から文字列がはみ出しても，アイテム枠の高さによって，折り曲げて表示したり，「******」で出力したりしないで，そのまま「123.456」がCSV形式ファイルに出力されます。

また，数値データに桁数が指定されている場合，指定された桁数を超えてしまっても，指定されている桁数を無視してCSV形式ファイルに出力されます。

どちらの場合も，EUR サーバ帳票出力機能は正常終了と見なして，終了コード0を返します。