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7.19.1 Acrobat JavaScript定義ファイルの作成

Acrobat JavaScript定義ファイルは,CSV形式で作成します。

<この項の構成>
(1) Acrobat JavaScript定義ファイルの形式
(2) Acrobat JavaScript定義ファイルの文字コード

(1) Acrobat JavaScript定義ファイルの形式

イベント名,Acrobat JavaScriptファイル名▼
イベント名,Acrobat JavaScriptファイル名▼
      :
(凡例)
▼:改行コードを示します。
■イベント名
Acrobat JavaScriptファイル名に対応するイベント名を指定します。指定したイベントを実行した場合,対応するJavaScriptを実行します。指定できるイベント名と対応する操作を次に示します。

表7-36 イベント名と対応する操作

項番 イベント名 操作
1 O 「ページを開く」操作をした場合
2 C 「ページを閉じる」操作をした場合
3 WC 「文書を閉じる」操作をした場合
4 WS 「文書を保存する」操作をした場合
5 DS 「文書を保存した」操作をした場合
6 WP 「文書を印刷する」操作をした場合
7 DP 「文書を印刷した」操作をした場合
■Acrobat JavaScriptファイル名
PDF形式ファイルに埋め込むAcrobat JavaScriptファイル名を指定します。同じ名称のAcrobat JavaScriptファイルを複数指定できます。指定できるファイル名は,Windows環境の場合,フルパスで256文字,相対パスまたはファイル名は255文字までです。UNIX環境の場合,フルパスで1,023バイトまでです。
注意事項
  • データに,空白およびコンマ「,」が含まれる場合は,「"」で囲んでください。
  • イベント名が重複している場合,および指定したAcrobat JavaScriptファイルの指定がない場合は,エラーとなります。
  • Acrobat JavaScript定義ファイルの1行に三つ以上のデータを指定していた場合,最初の二つがデータとして入力されます。
  • イベント名を「"」で囲んだ場合は,エラーとなります。
  • イベント名WS,およびDSは,Adobe Acrobatで「保存」を実行した場合にAcrobat JavaScriptが実行されます。Adobe Readerで「コピーを保存」を実行しても実行されません。

(2) Acrobat JavaScript定義ファイルの文字コード

Acrobat JavaScript定義ファイルの文字コードを次に示します。

表7-37  Acrobat JavaScript定義ファイルの文字コード

Windows環境の場合 UNIX/Linux環境の場合
UTF-8
UTF-16
ロケールの文字コード
UTF-16
ロケールの文字コード