帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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7.9.1 接続情報ファイルの作成

接続情報ファイルは,メモ帳などのテキストエディタを開いて作成,または編集してください。任意の拡張子のファイルを使用できます。

<この項の構成>
(1) 接続情報ファイルの形式
(2) 接続情報ファイルのキーワード
(3) 接続情報ファイルの指定例
(4) 接続情報ファイルでの注意事項
(5) パスワードの暗号化

(1) 接続情報ファイルの形式

キーワード=

(凡例)
△:0個以上のタブ,半角空白,または全角空白を示します。

(2) 接続情報ファイルのキーワード

接続情報ファイルに記述するキーワードを次に示します。接続情報ファイルに指定するキーワードは,大文字,小文字を区別します。

なお,不正なキーワードが指定された場合は,エラー(KEEU055-E)になります。

表7-24  接続情報ファイルのキーワード

キーワード 省略の可否
DABrokerHost DABrokerのホスト名またはIPアドレスを指定します。 ×
DBType データベースの種別を指定します。指定できる種別※1は,「HiRDB」「ORACLE」または「SQLServer」です。 ×
SendBufferSize 送受信領域サイズを,1〜16,000(KB)の値で指定します。 ×
TimeoutInterval 応答監視時間を,0〜3,600(秒)の値で指定します。 ×
Hostname※2 データベースの種別ごとに,データベースホスト名を指定します。
  • 「HiRDB」の場合:ホスト名またはIPアドレス
  • 「ORACLE」の場合:ネットサービス名(省略可)
  • 「SQLServer」の場合:ODBCデータソース名
HostInfo※2 データベースの種別ごとに,データベース識別子を指定します。
  • 「HiRDB」の場合:接続ポート名
  • 「ORACLE」の場合:指定不要
  • 「SQLServer」の場合:指定不要
User※2,※3 ユーザIDを指定します。 ×
Password※2,※3 パスワードを指定します。暗号化したパスワードも指定できます。パスワードの暗号化については,「7.9.1(5) パスワードの暗号化」を参照してください。
QueryExclusiveString※2
  • データを抽出する時のデータベースへの排他オプションを指定します。ここで指定した文字列は,EUR サーバ帳票出力機能が作成したSQLの最後に付加されます。
  • キーワードQueryExclusiveStringの指定は,接続先データベースがHiRDBの場合に有効です。排他オプションの詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
EncryptPassword パスワードが,暗号化されているかされていないかが設定されます。
このキーワードは,接続情報パスワード暗号化ツールを実行すると自動的に設定されるので,指定および変更をしないでください。
(凡例)
○:指定を省略できるキーワードです。
△:指定および変更してはいけないキーワードです。
×:必ず指定するキーワードです。
注※1
XDM/RD E2に接続する場合は,HiRDBを指定してください。
注※2
キーワードの指定は,接続先データベースに依存します。そのため,指定を省略できるキーワードでも,接続先データベースでは指定が必要な場合もあります。接続情報ファイルに記述するキーワードの指定規則については,接続先データベースのマニュアルを参照してください。
注※3
EUR サーバ帳票出力機能は,指定されたユーザIDおよびパスワードを,直接データベースに渡します。指定する文字列の規則については,接続先データベースのマニュアルを参照してください。

(3) 接続情報ファイルの指定例

接続情報ファイルの指定例を次に示します。

DABrokerHost = hostname
DBType = HiRDB
SendBufferSize = 64
TimeoutInterval = 60
User = USERID
QueryExclusiveString = WITH ROLLBACK
 

(4) 接続情報ファイルでの注意事項

各データベースへ接続する場合の注意事項について説明します。データベースの接続設定については,「付録B DABrokerの利用」を参照してください。

(a)  DABrokerとHiRDBを別マシンにインストールしているときの注意

DABrokerがインストールされているマシンに,HiRDBのクライアントの設定をしてください。そこで設定したホスト名,IPアドレスまたは接続ポート名を,キーワードHostnameに指定してください。HiRDBのクライアントの設定については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

(b)  DABrokerとOracleを別マシンにインストールしているときの注意

DABrokerがインストールされているマシンに,Oracleのクライアントの設定をしてください。そこで設定したネットサービス名称を,キーワードHostnameに指定してください。Oracleのクライアントの設定については,Oracleのマニュアルを参照してください。

(c) SQL Serverを使用するときの注意

DABrokerがインストールされているマシンで,システムデータソースとして,SQL ServerのODBCデータソースを追加してください。

SQL ServerのODBCデータソース追加時の設定で,「SQL Serverが,ログインIDの権限の確認を行う方法は?」に「ユーザーが入力するSQL Server用のログインIDとパスワードを使う」を選択してください。

追加したSQL ServerのODBCデータソース名を,キーワードHostnameに指定してください。

(5) パスワードの暗号化

セキュリティを強化するために,接続情報ファイルに設定されたキーワードPasswordのパスワードを暗号化できます。パスワードを暗号化すると,接続情報ファイルのキーワード「EncryptPassword」に「TRUE」が設定されます。

(a) パスワードを暗号化する方法

パスワードの暗号化は,接続情報パスワード暗号化ツールで行います。 接続情報パスワード暗号化ツールは,EUR Developer,EUR Print Service,およびEUR Print Service Enterpriseに同梱されています。

(b) 出力されるファイル

パスワード暗号化ツールのコマンドを実行すると,接続情報ファイルの中のパスワードだけを暗号化し,指定したファイルに出力されます。暗号化前のファイルへの上書きはできません。