帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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7.3.2 FIX形式のデータ形式

FIX形式のデータファイルは,レコード中に区切り文字がなく,すべてのレコードの,フィールドの開始位置とデータ長が固定である形式を持つファイルです。フィールドの区切り位置と長さは,EUR 帳票作成機能のデータのプロパティで指定した情報を使います。指定した区切り位置と長さは,帳票ファイル中に保存されます。

FIX形式のデータファイルのファイルサイズ,およびレコードの上限値を,次に示します。

表7-3  FIX形式データファイルの上限値

項目 上限値
ファイルサイズ 2GBを上限とします。
レコード数 上限はありません。
レコード長 改行を含めないで100,000バイトを上限とします。
フィールド数 1レコードの上限が100,000バイトなので,その範囲内では制限なしと見なします。
1フィールドの長さ 100,000バイトを上限とします。

次に,ファイル形式を示します。

[図データ]

<この項の構成>
(1) 数値データ
(2) 文字データ
(3) 画像データ
(4) 日付データ
(5) バーコードデータ
(6) 特殊編集レベルデータ
(7) 区切り文字

(1) 数値データ

数値をそのまま記述します。

(2) 文字データ

文字列をそのまま記述します。文字列中のタブコードは,半角空白一つに変換されます。

(3) 画像データ

画像ファイル名をそのまま記述します。

(4) 日付データ

日付データは,西暦または和暦を数値で指定します。

日付データには,入力データの桁数と,指定したいデータ種別の桁数が一致するように入力データを指定してください。入力データの桁数とデータ種別の桁数が合っていないと,マッピングデータウィンドウに表示されないことがあります。

(a) 西暦

西暦を数値で記述します。指定できるデータの種別と桁数を次に示します。

フィールド種別 データ形式 指定例
(2004年5月23日12時10分05秒)
日付(年次) 4桁 2004
日付(月次) 6桁 200405
日付(日次) 8桁 20040523
日付(日付・時刻) 年4桁
月2桁
日2桁
時2桁
分2桁
秒2桁
2004/05/23 12:10:05
注※
  • 日付は「/」で,時刻は「:」で区切り,日付と時刻の間は半角空白一つで区切ってください。
  • 日付は省略できませんが,時刻は省略できます。時刻を省略した場合は,00:00:00が仮定されます。
(b) 和暦

和暦を指定する場合,1桁目に元号を次の数値で指定します。

元号 指定値
平成 4
昭和 3
大正 2
明治 1

指定できるデータ種別と桁数を次に示します。

データ種別 桁数 指定例
「平成21年1月1日」を表示させる場合 「昭和64年1月1日」を表示させる場合
和暦(年次) 3桁 421 364
和暦(月次) 5桁 42101 36401
和暦(日次) 7桁 4210101 3640101

和暦日付は,「平成元年1月1日」のような架空の日付も表示できます。また,[アイテムのプロパティ]ダイアログの[表示形式](日付・時刻データ)タブで,日付の表示形式を次のように設定することもできます。

[アイテムのプロパティ]ダイアログについては,マニュアル「EUR 帳票設計」を参照してください。

(c) 日付データの補足説明

年号を表すデータは4桁で認識されます。そのため,[コントロールパネル]の[地域のオプション]の設定で,年号を2桁に設定している場合は,[日付]ページの[短い形式]のリストボックスから,年号を4桁で表示する形式「yyyy」に選択し直してください。[区切り記号]は,「/」を指定してください。また,Windowsの時刻表示を12時間制の形式に設定している場合は,[時刻]ページの[時間の形式]のリストボックスから,24時間制の形式に選択し直してください。この場合,午前,または午後を表す「t」の付く形式は設定しないでください。

(5) バーコードデータ

バーコードで使用するデータを指定します。

バーコードで使用するデータは,バーコードの種類によって異なります。指定するデータの桁数が合っていないと,帳票に貼り付けた時に,バーコードが表示されないことがあります。バーコードのデータについては,マニュアル「EUR 帳票設計」を参照してください。

(6) 特殊編集レベルデータ

繰り返し機能で,帳票に読み込んだデータに対して,レコード単位で任意に編集したい場合は,特殊編集レベルを1〜99の範囲で記述します。

(7) 区切り文字

データの区切りは,データの開始位置で決まるため,区切り文字は使用しません。

なお,データ中に「,」などを記述すると,データとして扱われます。

FIX形式のデータファイルに空データを指定する場合は,次のように指定します(△は半角空白を示します)。

(a) あるフィールドのデータに,データ長分の半角空白を並べて指定した場合

あるフィールドのデータに,データ長分の半角空白を並べて指定した場合,そのフィールドは空データになります。データ長を4とした場合,次のようになります。

(例)
指定したデータ:あかしろ△△△△あお
入力されるデータ
一つ目のデータ:あか
二つ目のデータ:しろ
三つ目のデータ:(空データ)
四つ目のデータ:あお
指定したデータ:△△△△△△△△500△△△△△
入力されるデータ
一つ目のデータ:(空データ)
二つ目のデータ:(空データ)
三つ目のデータ:500
四つ目のデータ:(空データ)
(b) n番目以降のデータに,データ長分の半角空白を並べて指定した場合

n番目以降のデータに,データ長分の半角空白を並べて指定した場合,n番目以降のフィールドがすべて空データになります。データ長を4とした場合,次のようになります。

(例)
指定したデータ:あかしろ△△△△△△△△
入力されるデータ
一つ目のデータ:あか
二つ目のデータ:しろ
三つ目のデータ:(空データ)
四つ目のデータ:(空データ)

このように,n番目以降のデータに,データ長分の半角空白を並べて指定する場合,半角空白は省略できます。

(例)
指定したデータ:500△1000
入力されるデータ
一つ目のデータ:500
二つ目のデータ:1000
三つ目のデータ:(空データ)
四つ目のデータ:(空データ)
(c) 1行すべてのフィールドを空データにする場合

1行すべてのフィールドを空データにする場合は,半角空白だけを指定するか,または改行コードだけを指定します。

(例)
データの指定:△△△△△△△△△△△△
入力されるデータ
一つ目のデータ:(空データ)
二つ目のデータ:(空データ)
三つ目のデータ:(空データ)
四つ目のデータ:(空データ)
指定したデータ:△△△△△△
入力されるデータ
一つ目のデータ:(空データ)
二つ目のデータ:(空データ)
三つ目のデータ:(空データ)
四つ目のデータ:(空データ)
指定したデータ:改行コード
入力されるデータ
一つ目のデータ:(空データ)
二つ目のデータ:(空データ)
三つ目のデータ:(空データ)
四つ目のデータ:(空データ)