帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力
EURPSExceptionオブジェクトのgetErrorCodeメソッドは,次に示した終了コードを返します。終了コードと対応するエラーの詳細は,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。
表5-23 JavaBeans起動部品実行時の終了コード一覧
| 終了コード | 意 味 |
|---|---|
| 0 | 正常終了しました。 |
| 4 | 警告が発生しました。 ※ |
| 8 | システムエラーが発生しました。または,出力でエラーが発生しました。 |
| 10 | データベースアクセスでエラーが発生しました。 |
| 12 | データエラーが発生しました。 |
| 16 | メソッドでの設定値,またはプリンタ定義ファイル内で文法エラーがあります。 |
| 32 | 上記以外のエラーが発生しました。 |
JavaBeans起動部品を使用して帳票出力を実行した場合に発生するおそれがある警告要因を,次に示します。なお,終了コード4を返す警告が発生した場合,詳細メッセージも出力されます。
表5-24 終了コード4を返す警告要因
| 項番 | 警告要因 | 出力メッセージ | 詳細メッセージ |
|---|---|---|---|
| 1 | 文字アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まる分だけ出力された場合。 | KEEU300-W | KEEU301-W |
| 2 | 数値アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まらなくて,データが「***」で出力された場合。 | KEEU301-W | |
| 3 | バーコードアイテムのアイテム枠が小さく,バーコードが出力されない場合。 | KEEU301-W | |
| 4 | アイテムが出力できる範囲を超えているので,まったく出力されないか,または出力できる範囲に収まる分だけ出力された場合。 | KEEU301-W | |
| 5 | フィールドのデータ型に合わないデータを入力したため,データが欠損値(空白)で出力された場合。 | KEEU302-W | |
| 6 | 画像ファイルがない,EUR サーバ帳票出力機能ではサポートしていない画像ファイルである,または画像ファイルが壊れている場合。 | KEEU305-W | |
| 7 | 指定した帳票ファイルが,上位バージョンの機能を使用して作成されているため,実行時のEUR サーバ帳票出力機能のバージョンで出力できる範囲で帳票を出力された場合。 | KEEU304-W | |
| 8 | バーコードデータに使用できない文字,または誤った桁数を指定したために,バーコードが出力されなかった場合。 | KEEU301-W | |
| 9 | 集計行のアイテムが表示できない位置に配置された場合。 | KEEU303-W | |
| 10 | 日付変換用システムファイルが正しくない場合。 | KEEU308-W | |
| 11 | 指定した置き換え表ファイルに,置き換えデータを1件も登録していなかった場合。 | 出力しない | |
| 12 | 指定した置き換え表ファイルにキーデータがなかった場合。または不正なデータがあった場合。 | 出力しない | |
| 13 | アイテムが不当に重なっていたため,Excel形式ファイルへ出力できない項目があった場合。 | KEEU320-W | 出力しない |
| 14 | 変換するページ数が100ページを超えていた場合。 | KEEU321-W | 出力しない |
| 15 | 接続先データベースがHiRDBではないのに,接続情報ファイルのキーワードQueryExclusiveStringが指定された場合。 | KEEU350-W | 出力しない |
プリンタ出力,PDF形式ファイル出力,またはExcel形式ファイル出力をする場合に警告要因が発生したときは,終了コード4を返します。
EUR形式ファイルを出力する場合に警告要因が発生したときは,終了コード4を返します。ただし,項番6の警告要因が発生した場合は,終了コード0を返します。
ただし,環境変数,または環境設定ファイル(Windows環境の場合はEURPS_ENV,UNIX/Linux環境の場合はeurps_env)中の変数EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定すると,警告要因があっても,終了コード0を返して終了します。メッセージKEEU300-Wと詳細メッセージ(KEEU301-W〜KEEU308-W),KEEU320-W〜KEEU321-W,KEEU350-Wも出力されません。
なお,終了コード4が帰ってきた場合,警告は発生しても帳票は出力されます。
警告が発生しても終了コード4を返さないようにするには,環境変数,または環境設定ファイル(Windows環境の場合はEURPS_ENV,UNIX/Linux環境の場合はeurps_env)中の変数EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定してください。
ただし,EUR形式ファイル出力の場合は,EURPS_REPORT_WARNINGの設定に関係なく,終了コード0を返します。ただし,項番6の警告要因が発生した場合は,終了コード4を返します。
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