EUR サーバ帳票出力機能を実行して帳票を出力する場合,帳票ファイル名は必ず指定してください。省略はできませんので,setReportFileNameメソッド,またはsetMultiReportFileNameメソッドのどちらかで指定してください。帳票ファイルを指定せずに帳票出力を実行すると,エラー(エラーコード:KEEU601-E)が返されます。また,「フォームシートファイル(*.fms)」でない帳票ファイル名が指定されていると,エラー(KEEU007-E)になります。ただし,setMultiReportSetFileNameメソッドで帳票セット指定ファイルを指定した場合は,setReportFileNameメソッドを省略できます。
- ■setReportFileNameメソッドを使用する時の注意事項
- setReportFileNameメソッドで指定された帳票ファイルは,setDataFileNameメソッドとsetUserDataFileNameメソッドで指定されているデータファイルを使用します。setMultiReportFileNameメソッドで指定された帳票ファイルが一つであっても,setDataFileNameメソッドとsetUserDataFileNameメソッドで指定されているデータファイルを使用することはありません。
setReportFileNameメソッドとsetMultiReportFileNameメソッドを同時に指定した場合は,setMultiReportFileNameメソッドの指定が有効になります。
帳票ファイル名は,フルパス,相対パス,またはファイル名だけのどれかで指定してください。ファイル名をフルパスで指定しなかった場合は,次に示す順にファイルを検索します。
- Windows環境の場合
- setReportFilePathメソッドで指定されているフォルダ
- 環境設定ファイル(EURPS_ENV)の変数EURPS_REPORTPATHに設定されているフォルダ
- EUR Developer,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseのインストール先フォルダ
- UNIX/Linux環境の場合
- setReportFilePathメソッドで指定されているディレクトリ
- 環境設定ファイル(eurps_env)の変数EURPS_REPORTPATHに設定されているディレクトリ
- ホームディレクトリ(環境変数HOMEで設定したディレクトリ)
- /var/opt/eurpsディレクトリ
帳票出力を実行する前に,指定したファイル名を見直してください。
- 存在するファイル,または読み込み権限のあるファイルを指定してください。指定したファイルがなかったり,読み込み権限が与えられていないファイルを指定した場合は,エラー(KEEU005-E)になります。
- ファイル名に指定できる文字数は,次のとおりです。パスの文字数が上限を超えているなど,指定したファイル名に誤りがある場合は,エラー(KEEU009-E)になります。
- Windows環境の場合
フルパスで指定する場合は半角259文字以内
相対パス,またはファイル名だけで指定する場合は半角255文字以内
- UNIX/Linux環境の場合
フルパスで1,023バイト以内
- ファイル名には「"」を含めないでください。ファイル名に「"」が含まれていると,エラー(KEEU600-E)になります。
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