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5.2.2 JavaBeans起動部品の構成

JavaBeans起動部品は,次に示すニつのファイルから構成されます。

これらのファイルは,EUR Developer,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseをインストールした場合に,利用するOSによって次に示すディレクトリ下にインストールされます。

<この項の構成>
(1) プロパティファイル(EURPSManager.properties)

(1) プロパティファイル(EURPSManager.properties)

JavaBeans起動部品は,実行時にプロパティファイル(EURPSManager.properties)の設定情報を参照します。

プロパティファイルの構文
キーワード=値
キーワードに指定できる値を次に示します。

表5-2  プロパティファイルの設定情報

キーワード
CommandPath EUR Developer,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseの実行ファイルのフルパスを記述します。eurpsコマンドのパスに空白が含まれる場合も「"」などで囲まないで記述してください。
JavaBeans起動部品は,キーワードCommandPathに指定された情報を参照して,eurpsコマンドのパスを取得します。
EUR Developer,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseをインストールした場合,次に示す値が設定されています。
  • Windows環境の場合
    インストールした製品によって,次のどれかが設定されます。
    EUR Developerのインストール先フォルダ\\EUR Print Service\\Program\\eurps.exe
    EUR Print Serviceのインストール先フォルダ\\Program\\eurps.exe
    EUR Print Service Enterpriseのインストール先フォルダ\\Program\\eurps.exe
  • UNIX/Linux環境の場合
    /opt/eurps/bin/eurps
EUR Developer,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseを任意のディレクトリにインストールしていなければ,プロパティファイルの内容を変更する必要はありません。
TraceFilePrefix トレースファイルのテキストの先頭に出力する文字列を記述します。
TraceFileDir トレースファイルを出力するフォルダのフルパスを記述します。EUR Developer,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseをインストールした場合,次に示す値が設定されています。
  • Windows環境の場合
    C:\\eurpslog
  • UNIX/Linux環境の場合
    /var/opt/eurps
TraceFileSize トレースファイルサイズを4,096〜2,147,483,647バイトの範囲で指定します。
省略または範囲外の値を指定した場合は,1,048,576バイトが仮定されます。
TraceLogLevel トレースレベルを,20,30のどちらかで指定します。
省略または範囲外の値を指定した場合は,20が仮定されます。
TraceErrorFileDir エラーログファイルを出力するフォルダのフルパスを記述します。EUR Developer,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseをインストールした場合,次に示す値が設定されています。
  • Windows環境の場合
    C:\\eurpslog
  • UNIX/Linux環境の場合
    /var/opt/eurps
TraceErrorFileSize エラーログファイルを4,096〜2,147,483,647バイトの範囲で指定します。
省略または範囲外の値を指定した場合は,1,048,576バイトが仮定されます。
注※
トレースレベルによって出力される項目を次に示します。
 20:重要な例外,例外トレース,公開メソッドの開始・終了トレース,障害調査に必要な情報
 30:「20」で出力される項目,内部メソッドの開始・終了トレース

プロパティファイルに設定されていないキーワードについては,システムプロパティに設定されているキーワードを参照します。プロパティファイルがない場合は,システムプロパティに設定されているすべてのキーワードを参照します。参照するシステムプロパティのキーワードは,プロパティファイルのキーワードの先頭に「EURPSManager.」を付加したものになります。例えば,「CommandPath」の場合,「EURPSManager.CommandPath」を参照します。

なお,必要なキーワード(CommandPath,TraceFileDir,TraceErrorFileDir)がプロパティファイルにも,システムプロパティにも設定されていない場合は,エラー(KEEU604-E)になります。

システムプロパティの設定方法については,JSP環境のマニュアルを参照してください。

なお,アプリケーションプログラムからシステムプロパティを設定する場合は,システムプロパティを設定したあと,JavaBeans起動部品のオブジェクトを生成してください。