帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力
PrintReportメソッドの実行でエラーが発生した場合,ErrオブジェクトのNumberプロパティに終了コードが設定,または更新されますが,正常終了した場合は,終了コードが更新されません。そのため,PrintReportメソッドの実行後にNumberプロパティの終了コードを参照しても正しいエラー判定ができません。
PrintReportメソッドを実行する前は,Numberプロパティに終了コードが設定されていない(エラーが発生していない)ことを判定してからPrintReportメソッドを実行することをお勧めします。
ErrオブジェクトのNumberプロパティに設定される終了コードを次に示します。終了コードと対応するエラーの詳細は,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。2000番台の終了コードは,ActiveXオブジェクト固有の終了コードです。
表4-18 ActiveXオブジェクト実行時の終了コード一覧
| 終了コード | 意 味 |
|---|---|
| 0 | 正常終了しました。 |
| 4 | 警告が発生しました。 ※ |
| 8 | システムエラーが発生しました。または,出力でエラーが発生しました。 |
| 10 | データベースアクセスでエラーが発生しました。 |
| 12 | データエラーが発生しました。 |
| 2008 | ActiveXオブジェクトによる起動で,起動時にシステムエラーが発生しました。 |
| 2016 | ActiveXオブジェクトによる起動で,プロパティの指定でエラーが発生しました。 |
| 32 | 上記以外のエラーが発生しました。 |
PrintReportメソッドを実行したとき,次に示す警告要因があると,プリンタ出力,PDF形式ファイル出力,またはExcel形式ファイル出力は,終了コード4を返します。EUR形式ファイル出力の場合は,項番6の警告要因以外は終了コード0を返します。
表4-19 終了コード4を返す警告要因
| 項番 | 警告要因 | 出力メッセージ | 詳細メッセージ |
|---|---|---|---|
| 1 | 文字アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まる分だけ出力されたとき。 | KEEU300-W | KEEU301-W |
| 2 | 数値アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まらなくて,データが「***」で出力されたとき。 | KEEU301-W | |
| 3 | バーコードアイテムのアイテム枠が小さく,バーコードが出力されないとき。 | KEEU301-W | |
| 4 | アイテムが出力できる範囲を超えているので,まったく出力されないか,または出力できる範囲に収まる分だけ出力されたとき。 | KEEU301-W | |
| 5 | フィールドのデータ型に合わないデータを入力したため,データが欠損値(空白)で出力されたとき。 | KEEU302-W | |
| 6 | 画像ファイルがない,EUR サーバ帳票出力機能ではサポートしていない画像ファイルである,または画像ファイルが壊れているとき。 | KEEU305-W | |
| 7 | 指定した帳票ファイルが,上位バージョンの機能を使用して作成されているため,実行時のEUR サーバ帳票出力機能のバージョンで出力できる範囲で帳票を出力されたとき。 | KEEU304-W | |
| 8 | バーコードデータに使用できない文字,または誤った桁数を指定したために,バーコードが出力されなかったとき。 | KEEU301-W | |
| 9 | 集計行のアイテムが表示できない位置に配置されたとき。 | KEEU303-W | |
| 10 | 日付変換用システムファイルが正しくないとき。 | KEEU308-W | |
| 11 | 指定した置き換え表ファイルに,置き換えデータを1件も登録していなかったとき。 | 出力しない | |
| 12 | 指定した置き換え表ファイルにキーデータがなかったとき。または不正なデータがあったとき。 | 出力しない | |
| 13 | アイテムが不当に重なっていたため,Excel形式ファイルへ出力できない項目があったとき。 | KEEU320-W | 出力しない |
| 14 | 変換するページ数が100ページを超えていたとき。 | KEEU321-W | 出力しない |
| 15 | 接続先データベースがHiRDBではないのに,接続情報ファイルのキーワードQueryExclusiveStringが指定されたとき。 | KEEU350-W | 出力しない |
PrintReportメソッドを実行したとき,警告が発生しても,終了コード4を返して帳票は出力されます。
警告が発生しても終了コード4を返さないようにするには,環境変数,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)中の変数EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定してください。EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定すると,警告要因があっても,終了コード0を返して終了します。メッセージKEEU300-W,詳細メッセージ(KEEU301-W〜KEEU308-W),KEEU320-W〜KEEU321-W,およびKEEU350-Wも出力されません。ただし,EUR形式ファイル出力の場合は,EURPS_REPORT_WARNINGの設定に関係なく,項番6の警告要因があるときは終了コード4を返し,それ以外では0を返します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2008, 2011, Hitachi, Ltd.