帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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3.5.1 終了コード4を返す警告要因

eurpsコマンドの実行時に,プリンタ出力,PDF形式ファイル出力,またはExcel形式ファイル出力で次の表に示す警告要因が検出された場合,終了コード4を返し,詳細メッセージを出力して帳票を出力します。EUR形式ファイル出力の場合は,項番6の警告要因以外は終了コード0を返します。

表3-22 終了コード4を返す警告要因

項番 警告要因 出力メッセージ 詳細メッセージ
1 文字アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まる分だけ出力されたとき。 KEEU300-W KEEU301-W
2 数値アイテムのアイテム枠が小さく,指定したデータがアイテム枠内に収まらなくて,データが「***」で出力されたとき。 KEEU301-W
3 バーコードアイテムのアイテム枠が小さく,バーコードが出力されないとき。 KEEU301-W
4 アイテムが出力できる範囲を超えているので,まったく出力されないか,または出力できる範囲に収まる分だけ出力されたとき。 KEEU301-W
5 フィールドのデータ型に合わないデータを入力したため,データが欠損値(空白)で出力されたとき。 KEEU302-W
6 画像ファイルがない,EUR サーバ帳票出力機能ではサポートしていない画像ファイルである,または画像ファイルが壊れているとき。 KEEU305-W
7 指定した帳票ファイルが,上位バージョンの機能を使用して作成されているため,実行時のEUR サーバ帳票出力機能のバージョンで出力できる範囲で帳票を出力されたとき。 KEEU304-W
8 バーコードデータに使用できない文字,または誤った桁数を指定したために,バーコードが出力されなかったとき。 KEEU301-W
9 集計行のアイテムが表示できない位置に配置されたとき。 KEEU303-W
10 日付変換用システムファイルが正しくないとき。 KEEU308-W
11 指定した置き換え表ファイルに,置き換えデータを1件も登録していなかったとき。 出力しない
12 指定した置き換え表ファイルにキーデータがなかったとき。または不正なデータがあったとき。 出力しない
13 アイテムが不当に重なっていたため,Excel形式ファイルへ出力できない項目があったとき。 KEEU320-W 出力しない
14 変換するページ数が100ページを超えていたとき。 KEEU321-W 出力しない
15 接続先データベースがHiRDBではないのに,接続情報ファイルのキーワードQueryExclusiveStringが指定されたとき。 KEEU350-W 出力しない

警告が発生しても終了コード4を返さないようにするには,環境変数,または環境設定ファイル(Windows環境の場合はEURPS_ENV,UNIX/Linux環境の場合はeurps_env)中の変数EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定してください。

EURPS_REPORT_WARNINGに「NO」を設定すると,警告要因があっても,終了コード0を返して終了します。メッセージKEEU300-W,詳細メッセージ(KEEU301-W〜KEEU308-W),KEEU320-W〜KEEU321-W,およびKEEU350-Wも出力されません。ただし,EUR形式ファイル出力の場合は,EURPS_REPORT_WARNINGの設定に関係なく,項番6の警告要因があるときは終了コード4を返し,それ以外では0を返します。