画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


20.4.1 JavaAPIのメソッドが出力するログ

JavaAPIのメソッドが出力するログのファイル名,出力先,出力形式,およびログに出力する情報の詳細を説明します。

ログを出力するためには,次のログファイルを準備する必要があります。

表20‒6 JavaAPIのメソッドが出力するログ

ファイルの種類

ファイル名

出力先フォルダ

トレースログファイル

xxx_[1-16].log

環境管理ファイルの定義項目「LogFileDir」に指定したフォルダ

注※

xxx:環境管理ファイルの定義項目「LogFileName」に指定した値になります。

[1-16]:環境管理ファイルの定義項目「LogFileCount」に1〜16の範囲で指定した値になります。

トレースログファイルに出力されるログの出力形式を次の図に示します。

図20‒2 ログの出力形式

[図データ]

ログに出力する情報を次に示します。

番号

システムが使用する4桁の番号を表示します。

YYYY/MM/DD hh:mm:ss.sss

メッセージが出力された日時を表示します。

AP名

XMAP3を出力します。

pid

プロセスIDを出力します。JavaがRuntimeインスタンスに与えたハッシュ値です。

tid

スレッドIDを出力します。JavaがRuntimeインスタンスに与えたハッシュ値です。

メッセージID

メッセージIDを出力します。メッセージIDは,エラー発生位置とエラーの原因を識別するためのID(16バイト)です。

先頭8バイトは,ユーザが使用したAPIのコードと処理番号を出力します。

  • クラスを識別するためのコード(クラスコード):2バイト

  • メソッドを識別するためのコード(メソッドコード):4バイト

  • メソッド内の処理番号(処理番号):2バイト

残り8バイトは,例外が発生したAPI内部メソッドのコードと処理番号を出力します。

  • クラスを識別するためのコード(クラスコード):2バイト

  • メソッドを識別するためのコード(メソッドコード):4バイト

  • メソッド内の処理番号(処理番号):2バイト

API内部メソッドで例外が発生した場合の種別がEE,XEのときに出力するメッセージIDについては,「20.4.2 JavaAPIのエラーログファイルに出力されるメッセージ」を参照してください。

種別

エラーの契機となるイベント種別を出力します。イベント種別に対応する内容を次に示します。

MB:メソッドの開始

ME:メソッドの終了

MI:メソッドの情報

EE:XmapEnvironmentExceptionの発生

XE:XmapExceptionの発生

RE:XmapRuntimeExceptionの発生

テキスト

メソッドへの引数および例外のスタックトレースを出力します。メッセージテキストが4,097バイト以上の場合は,4,096バイトごとに出力します。

環境管理ファイルの定義項目「Prefix」が指定されている場合は,メッセージテキストの先頭に,「Prefix」で指定した文字列を括弧([,])で挟み「[Prefixで指定した文字列]」の形式で出力します。「Prefix」が指定されていない場合は,表示しません。

各項目の詳細を次に説明します。

  • メソッドへの引数

    メソッドへの引数を「ARGVALUExx=引数値,(xxは先頭から順に0から付与)」の形式で出力します。ヌルオブジェクトを指定した場合は,「ARGVALUExx=,」となります。文字列と数値は指定した値をそのまま出力しますが,バイナリデータを指定した場合はバイナリデータを16進数形式の文字にして出力します。

  • スタックトレース

    XmapEnvironmentException,XmapRuntimeException発生時に出力するスタックトレースです。