画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


19.11.1 XMAP3サーバのメッセージ

XMAP3サーバのエラー情報,XMAP3サーバ管理コマンドのエラー情報,およびC/Sシステムの通信設定簡略化機能でのエラー情報を説明します。

〈この項の構成〉

(1) XMAP3サーバのエラー情報

XMAP3サーバで発生するエラーについて説明します。

表中で使用する記号の意味を次に示します。

(S)システムの処理

(P)プログラマの処理

表19‒14 XMAP3サーバのエラー情報

メッセージID

メッセージ内容

エラー内容

PBXP01xxx-E

ウィンドウの生成に失敗しました。他のプログラムを終了後、再起動して下さい。

ウィンドウの生成に失敗した。

(P)ほかのプログラムを終了して,再起動してください。

PBXP02xxx-E

システムコールエラーが発生しました。

XMAP3サーバの初期処理でエラーが発生した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)ほかのアプリケーションを終了して,XMAP3サーバを再起動してください。

PBXP04xxx-E

メモリ領域が確保できません。他のプログラムを終了後、再起動して下さい。

メモリが確保できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)ほかのアプリケーションを終了した状態で,XMAP3サーバを再起動してください。

PBXP05xxx-W

プリンタ情報が取得できないため、印刷サービスを起動しません。プリンタ情報の設定を見直して下さい。

プリンタ情報が正しく採取できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバはXMAP3クライアントの接続待ちとなります。

(P)プリンタドライバを再登録して,XMAP3サーバを再起動してください。

PBXP06xxx-E

起動時の引数が不正です。正しい引数で起動して下さい。

XMAP3サーバの起動引数が不正である。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)XMAP3サーバの起動引数を見直し,XMAP3サーバを再起動してください。

PBXP07xxx-E

または

PBXP07xxxxx-E

通信中に障害が発生しました。通信情報の設定を見直して下さい。

通信中に障害が発生した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)通信路の問題がないか見直し,XMAP3サーバを再起動してください。また,WindowsのSERVICESファイルに設定している,XMAP3サーバが利用するポート番号が,ほかのプログラムで使用されていないか環境を見直してください。

PBXP08xxx-E

または

PBXP08xxxxx-E

ホスト名称が取得できません。通信情報の設定を見直して下さい。

XMAP3サーバのホスト名が取得できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)WindowsのHOSTSファイルにXMAP3サーバが起動するホスト名およびIPアドレスが設定されているか見直し,XMAP3サーバを再起動してください。

PBXP09xxx-E

サービス名称が取得できません。通信情報の設定を見直して下さい。

XMAP3サーバと接続するためのサービス名が取得できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)WindowsのSERVICESファイルにXMAP3サーバと接続するサービス名およびポート番号が設定されているか,記載方法が正しいか(各レコードに改行があるかなど)を見直し,XMAP3サーバを再起動してください。

PBXP11xxx-E

すでにXMAP3サーバが使用されています。XMAP3サーバ終了後、起動して下さい。

XMAP3サーバがすでに起動している。XMAP3サーバは二重起動できない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)XMAP3サーバを二重起動しないでください。

PBXP12xxx-E

すでにXMAP3クライアントが使用されています。XMAP3クライアント終了後、起動して下さい。

XMAP3クライアントがすでに起動している。XMAP3クライアントは二重起動できない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)XMAP3クライアントを二重起動しないでください。

PBXP13xxx-E

UAPの起動に失敗しました。UAPの設定を見直してください。

APの起動処理でエラーが発生した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)APの設定が正しいか見直し,XMAP3サーバを再起動してください。

PBXP14xxx-E

構成定義情報を取得できません。構成定義情報の設定を見直して下さい。

構成定義情報の取得に失敗した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)構成定義情報の設定が正しいか見直し,XMAP3サーバを再起動してください。

ターミナルサービスクライアントでは実行できません。

XMAP3 Serverを終了します

リモートデスクトップサービスのクライアントでXMAP3サーバを起動した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3サーバを終了します。

(P)デスクトップ上でXMAP3サーバを再起動してください。

(凡例)

−:なし。

(2) XMAP3サーバ管理コマンドのエラー情報

Windowsサービス上で動作するそれぞれのXMAP3サーバに対してコマンドを使用したときのエラーの対処方法について説明します。エラーが発生した場合,次のエラーメッセージが標準エラー出力に出力されます。

表19‒15 XMAP3サーバ管理コマンドのエラー情報

エラーメッセージ

エラー要因

対処方法

XMAP3サーバ管理コマンドがすでに実行中です。

XMAP3サーバ管理コマンドの処理中に,XMAP3サーバ管理コマンドを再実行した。

実行中のXMAP3サーバ管理コマンドが終了してから再実行する。

パラメタが不正です。

次のどれかが原因。

  • 有効なオプションを一つも指定していない。

  • /start,/stopオプションに値を指定していない。

  • /start,/stop,/stateオプションを同時に指定した。

引数の設定を見直す。

'XMAP3 Server' Windowsサービスが開始状態ではありません。

Windowsサービス中の「XMAP3 Server」が開始の状態ではない。

Windowsサービス中の「XMAP3 Server」を開始してから再実行する。

XMAP3サーバ管理コマンド実行中にメモリ不足が発生しました。

コマンド内部でメモリ不足が発生した。

ほかのプログラムを終了後,再実行する。

'XMAP3 Server' Windowsサービスでメモリ不足が発生しました。

Windowsサービス中の「XMAP3 Server」内部でメモリ不足が発生した。

ほかのプログラムを終了後,再実行する。

データ送信に失敗しました。

送信したデータの形式が不正。

システムに過剰な負荷が掛かっていないか確認する。その後,コマンドを再実行してもエラーが発生する場合,Windowsサービス中の「XMAP3 Server」を再起動する。

データ受信に失敗しました。

受信したデータの形式が不正。

システムに過剰な負荷が掛かっていないか確認する。その後,コマンドを再実行してもエラーが発生する場合,Windowsサービス中の「XMAP3 Server」を再起動する。

XMAP3サーバ管理コマンド実行中にエラーが発生しました。[関数名:XXX,エラー番号:YYY]

コマンド内部のWindows関数,システム関数でエラーリターン。

XXX:関数名

YYY:エラー番号

コマンドを実行したユーザがAdministratorsグループに属しているか確認する。

その後,コマンドを再実行してもエラーが発生する場合,Windowsサービス中の「XMAP3 Server」を再起動する。

'XMAP3 Server' Windowsサービスでエラーが発生しました。[関数名:XXX,エラー番号:YYY]

Windowsサービス中の「XMAP3 Server」内部のWindows関数,システム関数でエラーリターン。

XXX:関数名

YYY:エラー番号

コマンドを再実行してもエラーが発生する場合,Windowsサービス中の「XMAP3 Server」を再起動する。

XMAP3サーバ(ZZZ)を開始中にエラーが発生しました。

指定されたXMAP3サーバを開始中にエラーが発生した。

ZZZ:SERVICESファイルのサービス名

アプリケーションログに開始しようとしたXMAP3サーバのエラーが出力されていないか確認してから,コマンドを再実行する。

XMAP3サーバ(ZZZ)を開始中にタイムアウトが発生しました。

指定されたXMAP3サーバを開始中にタイムアウトが発生した。

ZZZ:SERVICESファイルのサービス名

システムに過剰な負荷が掛かっていないか確認してから,コマンドを再実行する。

XMAP3サーバ(ZZZ)を停止中にタイムアウトが発生しました。

指定されたXMAP3サーバの停止中にタイムアウトが発生した。

ZZZ:SERVICESファイルのサービス名

対象のXMAP3サーバがまだ開始していないときは,「KBXP52401-I正常に開始しました。」がアプリケーションログに出力されてからコマンドを再実行する。対象のXMAP3サーバが開始しているときは,システムを再起動する。

XMAP3サーバ(ZZZ)は登録されていません。

指定されたSERVICESファイルのサービス名がサーバ起動ファイルに定義されていない。

ZZZ:SERVICESファイルのサービス名

指定したSERVICESファイルのサービス名がサーバ起動ファイルに設定されているか見直す。

XMAP3サーバ(ZZZ)はすでに開始または停止しています。

指定されたXMAP3サーバがすでに開始または停止している。

ZZZ:SERVICESファイルのサービス名

引数の設定を見直す。

(3) C/Sシステムの通信設定簡略化機能でのエラー情報

C/Sシステムの通信設定簡略化機能を利用している場合のXMAP3サーバのエラーについて説明します。

要求された表示・印刷サービスがほかのクライアントによって使用中であるためにXMAP3クライアントが接続に失敗したとき,実行画面の実行情報に,次のメッセージが出力されます。

[図データ]

XXXXXXXX

該当する表示・印刷サービス名

YYYYYYYY

要求された表示・印刷サービスを実行しているクライアントのIPアドレス(16進数表記)

ZZZZZZZZ

表示・印刷サービスの要求を実行したクライアントのIPアドレス(16進数表記)

XMAP3サーバがWindows のサービスとして運用されているときは,同じメッセージがシステムのイベントログに出力されます。

XMAP3のロギング支援がログ採取中であった場合には,ロギング支援に対して次のメッセージが出力されます。

[図データ]

XXXXXXXX

要求された表示・印刷サービスを実行しているクライアントのIPアドレス(16進数表記)。

YYYYYYYY

表示・印刷サービスの要求を実行したクライアントのIPアドレス(16進数表記)。

(4) 表示・印刷サービスの情報の取得/情報のクリアでのエラー情報

表示・印刷サービスの情報の取得(srvstate)または情報のクリア(srvclear)を利用している場合のXMAP3サーバのエラーについて説明します。

コマンドに指定した引数で示す項目の問題に応じて,次のメッセージが出力されます。

xxxxx

該当するホスト名

xxxxx

該当するホスト名

xxxxx

該当するホスト名

yyyyyzzzzz

表示・印刷サービス