17.2.1 起動HTMLのカスタマイズ
XMAP3/Web for Cosminexusでは,起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプル(X3WEBFRM.HTMおよびX3WEBFRM.JS)を次に示すフォルダに提供しています。
XMAP3インストールフォルダ\Web for TP1\SAMPLE\
システム環境に合わせて,起動HTMLのサンプルをカスタマイズして使用してください。
- ポイント
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起動HTMLと起動HTML用スクリプトファイルは,Webサーバ上の同じ場所に格納してください。
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スプラッシュ画面をカスタマイズする場合は,起動HTML用スクリプトファイルにPARAMタグを追加してください。
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- 注意事項
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起動HTMLで指定するURLには,半角英数字およびURL特殊文字(「/」,「?」,「#」,「%」,「&」)だけを使用してください。上記以外の文字を含んでいるURLは,Webクライアントから呼び出せません。
起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプルを次に示します。
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<HTML> <HEAD> <TITLE>XMAP3/WEB</TITLE> <SCRIPT SRC="x3webfrm.js" LANGUAGE="JScript"></SCRIPT> </HEAD> <BODY> <DIV ID="EXAMPLE_DIV_ID"> このテキストはコントロールによって置き換えられます。 </DIV> <SCRIPT LANGUAGE="JScript"> CreateControl("EXAMPLE_DIV_ID", "CLSID:C6C19B1F-0B33-4dfb-86CB-5F0942F9C516", "200", "200", "http://server_url/tp1web/dcwcgi.exe/DC_USR?DC_RPCCALL.group. service.DCNOFLAGS.DCRAP_CON=dmy", "NORMAL", "YES") </SCRIPT> <script language="JavaScript"> <!-- function window.onbeforeunload() { if( event.clientY < 0 || event.altKey ) { return; } } //--> </script> </BODY> </HTML>
- 注意事項
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Internet Explorer 9.0以降のWebブラウザを利用するには,<script language="JavaScript">から</script>までの部分を起動HTMLに追加してください。
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Internet Explorer 10以降のWebブラウザを利用するには,起動HTMLに<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=EmulateIE9" />を追加してください。また,<script language="JavaScript">から</script>までの部分を追加し,<script language="JavaScript">内に記載されている「<!--」,および「//-->」の2行を削除してください。
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function CreateControl(DivID, CLASSID, WIDTH, HEIGHT, NextURL, SSLCheck) { var d = document.getElementById(DivID); d.innerHTML = '<OBJECT' + ' CLASSID="' + CLASSID + '"' + ' WIDTH=' + WIDTH + ' HEIGHT=' + HEIGHT + '>' + '<PARAM NAME="NextURL" VALUE="' + NextURL + '">' + '<PARAM NAME="SSLCheck" VALUE="' + SSLCheck + '">' + '<PARAM NAME="OnQuit" VALUE="' + OnQuit + '">' + '</OBJECT>'; }
(1) COMクラスID
Webブラウザ上でXMAP3 ActiveXコントロールを動作させるために指定します。COMクラスIDはXMAP3 ActiveXコントロール固有の値を指定する必要があるため,サンプルに記述された値のまま使用してください。なお,COMは,Component Object Modelの略です。
上記の起動HTMLのカスタマイズ例で,CreateControlのCLSIDとして記述されている内容がCOMクラスIDです。
(2) 業務開始URL
Webサーバ上のユーザプログラムを呼び出すために指定します。実行するユーザプログラムを呼び出すURL(TP1/WebのCGI)を指定してください。TP1/WebのCGIの記述については,マニュアル「OpenTP1 インターネットゲートウェイ機能 TP1/Web 使用の手引」を参照してください。
(3) SSL通信のレベル
「https://」を使用したSSL通信の通信レベルを設定するために指定します。必要に応じてカスタマイズしてください。
値(VALUE)は,「NORMAL(通常)」または「IGNORE(証明書エラーチェック緩和)」の二つがあります。設定を省略すると,「NORMAL」が仮定されます。
(4) Webブラウザの[×]ボタンをクリックした時の制御方法
Webブラウザの[×]ボタンをクリックした時の動作を,Webブラウザの処理に依存するか,XMAP3が制御するかを設定します。指定を省略すると,「NO(XMAP3が制御する)」が仮定されます。
指定値 |
内容 |
---|---|
YES |
[×]ボタンをクリックした時の動作を,Webブラウザの処理に依存します。 [×]ボタンをクリックすると,タブやWebブラウザは閉じられます。この場合,XMAP3はサーバAPへ応答を返しません。 |
NO |
[×]ボタンをクリックした時の動作を,XMAP3が制御します。 [×]ボタンをクリックすると,XMAP3がサーバAPへ応答を返したあと,サーバAPからの指示に従って動作します。 NO指定時の動作は,バージョン05-07以前の動作と同じです。
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OnQuitにYESを指定した場合,ブラウザの[×]ボタンでXMAP3画面を終了すると,サーバAPへ応答を返さないでタブやブラウザを閉じるため,TP1/Webの継続問い合わせ型トランザクションが停止し,セッションが残存します。
残存したセッションがTP1/Webのセッション最大値「MaxSession」を超えた場合,503エラー(Service Unavailable)が発生するため,TP1/Webでセッション最大値「MaxSession」の値を大きくし,無通信監視時間「MaxSilentTime」を小さくするチューニングを行ってください。
503エラー(Service Unavailable)が発生した場合は,TP1/Webサービスを再度実行してください。