画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


17.2.1 起動HTMLのカスタマイズ

XMAP3/Web for Cosminexusでは,起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプル(X3WEBFRM.HTMおよびX3WEBFRM.JS)を次に示すフォルダに提供しています。

XMAP3インストールフォルダ\Web for TP1\SAMPLE\

システム環境に合わせて,起動HTMLのサンプルをカスタマイズして使用してください。

ポイント
  • 起動HTMLと起動HTML用スクリプトファイルは,Webサーバ上の同じ場所に格納してください。

  • スプラッシュ画面をカスタマイズする場合は,起動HTML用スクリプトファイルにPARAMタグを追加してください。

注意事項

起動HTMLで指定するURLには,半角英数字およびURL特殊文字(「/」,「?」,「#」,「%」,「&」)だけを使用してください。上記以外の文字を含んでいるURLは,Webクライアントから呼び出せません。

起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプルを次に示します。

〈この項の構成〉

(1) COMクラスID

Webブラウザ上でXMAP3 ActiveXコントロールを動作させるために指定します。COMクラスIDはXMAP3 ActiveXコントロール固有の値を指定する必要があるため,サンプルに記述された値のまま使用してください。なお,COMは,Component Object Modelの略です。

上記の起動HTMLのカスタマイズ例で,CreateControlのCLSIDとして記述されている内容がCOMクラスIDです。

(2) 業務開始URL

Webサーバ上のユーザプログラムを呼び出すために指定します。実行するユーザプログラムを呼び出すURL(TP1/WebのCGI)を指定してください。TP1/WebのCGIの記述については,マニュアル「OpenTP1 インターネットゲートウェイ機能 TP1/Web 使用の手引」を参照してください。

(3) SSL通信のレベル

「https://」を使用したSSL通信の通信レベルを設定するために指定します。必要に応じてカスタマイズしてください。

値(VALUE)は,「NORMAL(通常)」または「IGNORE(証明書エラーチェック緩和)」の二つがあります。設定を省略すると,「NORMAL」が仮定されます。

(4) Webブラウザの[×]ボタンをクリックした時の制御方法

Webブラウザの[×]ボタンをクリックした時の動作を,Webブラウザの処理に依存するか,XMAP3が制御するかを設定します。指定を省略すると,「NO(XMAP3が制御する)」が仮定されます。

指定値

内容

YES

[×]ボタンをクリックした時の動作を,Webブラウザの処理に依存します。

[×]ボタンをクリックすると,タブやWebブラウザは閉じられます。この場合,XMAP3はサーバAPへ応答を返しません。

NO

[×]ボタンをクリックした時の動作を,XMAP3が制御します。

[×]ボタンをクリックすると,XMAP3がサーバAPへ応答を返したあと,サーバAPからの指示に従って動作します。

NO指定時の動作は,バージョン05-07以前の動作と同じです。

  • Webブラウザで単一のタブを使用する場合

    C/S構成と同様に,[×]ボタンの動作をXMAP3で制御できます。

  • Webブラウザで複数のタブを使用する場合

    [×]ボタンを押してもウィンドウが閉じなかったり,XMAP3画面以外のタブも含めてウィンドウ全体が閉じたりすることがあります。

OnQuitにYESを指定した場合,ブラウザの[×]ボタンでXMAP3画面を終了すると,サーバAPへ応答を返さないでタブやブラウザを閉じるため,TP1/Webの継続問い合わせ型トランザクションが停止し,セッションが残存します。

残存したセッションがTP1/Webのセッション最大値「MaxSession」を超えた場合,503エラー(Service Unavailable)が発生するため,TP1/Webでセッション最大値「MaxSession」の値を大きくし,無通信監視時間「MaxSilentTime」を小さくするチューニングを行ってください。

503エラー(Service Unavailable)が発生した場合は,TP1/Webサービスを再度実行してください。