10.1 AP実行の環境設定
XMAP3の画面や帳票を使用するAP実行時のマッピングライブラリから参照される定義体(物理マップなど)のパスの指定や,物理マップを常駐化させる指定をすると,APの実行性能の向上を図れます。また,Windows版XMAP3の場合,FAXコネクション(FAXC/SPOOL)と連携して帳票をFAXに出力するときに使用するFAX宛先ファイルの格納フォルダを指定できます。
ユーザの環境や運用形態の必要に応じ,APの実行時の環境を変更するときは,表示・印刷セットアップ機能を使用します。ここで設定した内容は,情報別に次のファイルに登録されます。表示・印刷セットアップが提供されないUNIX版XMAP3では,次のファイルを直接編集します。
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次の情報が登録されます。
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AP実行時に検索される定義体のマップパス
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マッピングライブラリへのマップの常駐サイズ
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ログの取得有無,および取得するログの種別
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ログファイルの出力先パス
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プリンタへの出力指示との同期
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表示・印刷環境ファイル(X3PCONF/XPWconfig)
次の情報が登録されます。
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グラフィックデータの格納フォルダのパス
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FAX宛先ファイルの格納フォルダのパス
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ポップアップメニューファイルの格納フォルダのパス
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PDFファイルの格納フォルダのパス
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C/S構成の場合に,アプリケーションサーバでの実行環境のセットアップを有効にするかどうかの指定
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C/Sシステムの通信データ圧縮の指定
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表示・印刷セットアップでは,新規登録の場合は設定内容がファイルにそのまま格納され,一度設定している場合には新しい内容に更新されます。変更した個所以外の設定はそのまま保存されます。前回登録した内容は,.BAKの拡張子を付けて保存されます。誤って修正した場合は,作成したファイルを削除したあと,.BAK付きのファイルを元のファイル名に変更すれば,以前のファイルに戻せます。
また,XMAP3の初期設定状態の各設定ファイルは,「.ORG」の拡張子のバックアップファイルとして保存されます。
表示・印刷セットアップを使用したAP環境の設定の概要を次の図に示します。