画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


6.4.1 クラスタ構成でのサーバ側の環境設定

クラスタ構成を構築するためのサーバ側の環境について説明します。

クラスタを構成する各サーバマシンで,XMAP3のC/S構成に必要な設定をします。各サーバマシンで,表示・印刷サービス名,ポート番号を同じ内容に設定すると,クライアントから起動するXMAP3サーバへの接続を同じサーバ(仮想ホスト)として利用できます。

なお,サービス名ファイル(X3PHOST/XPWhosts)に指定するサーバのホスト名(APホスト名)には,仮想ホスト名ではなく物理ホスト名を指定します。

UNIX版XMAP3のサーバ側の環境には,次の設定が必要です。

〈この項の構成〉

(1) XMAP3サーバ起動前の設定

XMAP3サーバを起動する前に,次の環境変数にXMAP3サーバが動作する仮想ホスト名を設定します。仮想ホスト名は128バイト以内で指定してください。

環境変数名:XMAPserv_VirtualHost

(2) XMAP3サーバの起動

次に示すコマンドを実行して,XMAP3サーバを起動します。

/opt/HIXMAP/bin/xpwdaemon -vh 仮想ホスト名 -s &

起動時には,引数に「-vh 仮想ホスト名」を付けて,XMAP3サーバが動作する仮想ホスト名を指定します。省略すると,XMAP3サーバは物理ホストで動作するため,クラスタ構成では動作させられません。

XMAP3サーバ起動時に指定する引数は,「-vh」を含めて,順不同に指定できます。

(3) XMAP3サーバの停止

クラスタ構成の環境で,系切り替えが発生した場合は,すでに起動しているXMAP3サーバを停止する必要があります。次に示すコマンドを実行して,XMAP3サーバを停止してください。

/etc/opt/HIXMAP/xpwstopvh 仮想ホスト名

このコマンドでは,コマンド実行時に指定した仮想ホストで起動されたXMAP3サーバを停止します。