画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


19.11.2 XMAP3クライアントのメッセージ

XMAP3クライアントの実行情報,エラー情報,およびC/Sシステムの通信設定簡略化機能でのエラー情報を説明します。

〈この項の構成〉

(1) XMAP3クライアントの実行情報

ホストとの接続,通信,データ送受信の失敗など,XMAP3クライアントの実行情報について,次の表に示します。

なお,「emsg」オプションを指定すると,イベントログにもXMAP3クライアントの実行情報を出力することができます。

表19‒16 XMAP3クライアントの実行情報

メッセージID

メッセージ

PBXP22xxx-I

<ホスト名>と接続しました

PBXP23xxx-I

<ホスト名>との通信を切断しました

PBXP24xxx-W

<ポート番号>ソケットが生成できませんでした

PBXP25xxx-W

bindに失敗しました

PBXP26xxx-W

<ホスト名>のホスト情報が取得ができません,通信情報の設定を見直して下さい

PBXP27xxx-W

データ送信に失敗しました

PBXP28xxx-W

データ受信に失敗しました

PBXP29xxx-W

自ホスト名の取得ができません,TCP/IP設定を見直して下さい

PBXP30xxx-W

サービス情報が取得できませんでした(<Servicesファイルのサービス名>)

PBXP31xxx-W

サービスの起動に失敗しました(<表示・印刷サービス名>)

PBXP32xxx-W

<ホスト名>との接続に失敗しました

PBXP33xxx-I

サービス(<表示・印刷サービス名>)を起動しました PID = <プロセスID>

PBXP34xxx-W

表示・印刷環境ファイルの<行番号>行目は無効です

PBXP35xxx-W

サービス(<表示・印刷サービス名>)の起動に失敗しました。

PBXP36xxx-E

setsockoptに失敗しました。

PBXP38xxx-W

サービス(<表示・印刷サービス名>)は既に存在しています PID = <プロセスID>

PBXP39xxx-W

サービス(<表示・印刷サービス名>)のウィンドウは終了時に存在しませんでした PID = <プロセスID>

PBXP40xxx-W

サービス(<表示・印刷サービス名>)は終了時に存在しませんでした

KBXP43xxx-W

接続先のXMAP3サーバがXMAP3クライアントの「/dhcp」オプションをサポートしていません。XMAP3クライアントの「/dhcp」オプションを使用する場合はXMAP3 Server Runtime 05-04以上のXMAP3サーバに対して行ってください。

注※

16進数の8バイトで表示されます。

(2) XMAP3クライアントのエラー情報

XMAP3クライアントで発生するエラーについて説明します。

なお,「ndlg」オプションを指定すると,出力先がエラーダイアログからイベントログに変わります。この場合,エラーダイアログは出力されません(エラーダイアログが表示されて,[OK]ボタンを押したあとと同じ状態になります)。「emsg」オプションを指定すると,エラーダイアログとイベントログの両方に出力されます。

表中で使用する記号の意味を次に示します。

(S)システムの処理

(P)プログラマの処理

表19‒17 XMAP3クライアントのエラー情報

メッセージID

エラー内容

PBXP01xxx-E

ウィンドウが表示されない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)メモリを増やすか,不要なほかのWindowsアプリケーションを終了させるか,OSを再起動して,XMAP3クライアント/サーバの再起動をしてください。

PBXP02xxx-E

XMAP3クライアントの初期処理でエラーが発生した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)ほかのアプリケーションを終了して,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP03xxx-W

XMAP3サーバとの通信路が切断された。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントはXMAP3サーバとの接続待ちとなります。

(P)XMAP3サーバの状態を確認してください。XMAP3サーバが起動状態であれば,通信路の問題が考えられるので,通信路に異常がないか確認してください。XMAP3サーバが終了していた場合,XMAP3サーバを起動してください。

PBXP04xxx-E

メモリが確保できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)ほかのアプリケーションを終了した状態で,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP05xxx-W

プリンタ情報が正しく採取できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントはXMAP3サーバとの接続待ちとなります。

(P)プリンタドライバを再登録して,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP06xxx-E

XMAP3クライアントの起動引数が不正である。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)XMAP3クライアントの起動引数を見直し,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP07xxx-E

またはPBXP07xxxxx-E

XMAP3サーバとの通信中に障害が発生した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)通信路の問題がないか見直し,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP08xxx-E

またはPBXP08xxxxx-E

XMAP3サーバのホスト名が取得できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)WindowsのHOSTSファイルにXMAP3サーバが起動するホスト名およびIPアドレスが設定されているか見直し,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP09xxx-E

XMAP3サーバと接続するためのサービス名が取得できなかった。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)WindowsのSERVICESファイルにXMAP3サーバと接続するサービス名およびポート番号が設定されているか,記載方法が正しいか(各レコードに改行があるかなど)を見直し,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP11xxx-E

XMAP3サーバがすでに起動している。XMAP3サーバは二重起動できない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)XMAP3サーバを二重起動しないでください。

PBXP12xxx-E

XMAP3クライアントがすでに起動している。複数起動設定で起動されていない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)XMAP3クライアントを二重起動する場合は,起動引数「/srv」を指定してください。XMAP3クライアントの起動引数を見直し,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP13xxx-W

XMAP3サーバとの環境設定ファイルのやり取りに失敗した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントはXMAP3サーバとの接続待ちとなります。

(P)通信路に異常がないか見直し,XMAP3クライアントを再起動してください。

PBXP14xxx-W

起動引数「/attach」で指定された表示・印刷サービスが,ほかのクライアントで使用されている。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントはXMAP3サーバとの接続待ちとなります。

(P)サーバ側のC/S構成の設定を見直してください。

PBXP15xxx-W

起動引数「/attach」で指定された表示・印刷サービスが,クライアントのサービスとして定義されていない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)サーバ側のC/S構成の設定を見直してください。

PBXP17xxx-E

XMAP3クライアントは,すでに別セッションで実行されている。起動できない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)XMAP3クライアントを二重起動する場合は,同じセッションで実行してください。

PBXP37xxx-E

複数起動時は,すべてのXMAP3クライアントに起動引数'/srv'と,接続先を指定する。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)すでに起動しているXMAP3クライアントを終了し,起動引数「/srv」と接続先を指定して起動し直してください。

複数起動するXMAP3クライアントの起動引数に「/srv」と接続先が指定されていることを確認してください。

PBXP41xxx-E

終了処理中にエラーが発生した。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントの終了処理を続行します。

(P)XMAP3クライアント終了後,タスクトレーを確認し,表示・印刷サービスが存在している場合,右クリックメニューからサービスの終了を実施してください。

PBXP42xxx-W

XMAP3クライアントのバージョンがXMAP3サーバのバージョンより古い。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,処理を続行します。

(P)XMAP3クライアントとXMAP3サーバのバージョン構成が不整合のため,問題が発生するおそれがあります。XMAP3クライアントを終了し,XMAP3サーバに対応するバージョンのXMAP3クライアントをインストールしてください。

PBXP44xxx-E

一つのXMAP3クライアントに印刷サービスを53個以上設定できない。

(S)[OK]ボタンをクリックすると,XMAP3クライアントを終了します。

(P)C/S構成の設定を見直してください。

(3) C/Sシステムの通信設定簡略化機能でのエラー情報

C/Sシステムの通信設定簡略化機能を利用している場合のXMAP3クライアントのエラーについて説明します。

XMAP3クライアント起動時に,実行時オプション「/attach」を指定して,表示・印刷サービスを指定した場合,次のときにはエラーとなります。ただし,XMAP3クライアント自体は処理を続行し,ほかの表示・印刷サービスの起動処理を実行します。