画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド
サーバ環境定義ファイル(X3WEBSRV)とは,XMAP3 TP1/Web連携機能の場合で,環境設定ファイルの格納先や,実行時にWebクライアント側で必要なデータファイルの格納先を定義するファイルです。XMAP3 Cosminexus連携機能の場合は不要です。
サーバ環境定義ファイルは,ユーザプログラムの実行時,XMAP3 TP1/Web連携機能ライブラリから参照されます。
サーバ環境定義ファイルは,XMAP3インストールフォルダ\Web for TP1\ETC\フォルダに格納されています。サーバ環境定義ファイルをカスタマイズするには,テキストエディタで直接編集してください。ただし,設定方法を誤るなど,ファイル内容が不正になると画面表示や帳票印刷が正しく実行されなくなるため十分に注意してください。
ユーザプログラム単位で,異なるサーバ環境定義ファイルを使用できます。この場合,ユーザプログラムごとにファイル名を変更してください。また,ファイル名を変更した場合は,ユーザプログラムでXMAP3 TP1/Web連携機能ライブラリのオープン命令(OPEN要求)で,変更したファイル名を指定するようにします。
XMAP3 TP1/Web連携機能のシステム構成では,Webクライアント側プログラムの実行時に必要な環境設定ファイルは,すべてWebサーバ内に格納しておく必要があります。これらの環境設定ファイルは,実行時に適宜Webクライアント側にダウンロードされるため,環境設定ファイルの格納先を示すフォルダを環境設定ファイルパスに指定します。
環境設定ファイルパスに指定するフォルダは,「http://」または「https://」で始まる仮想ディレクトリ(URL)を指定してください。指定できるパス名の長さは,2,047バイト(パス名を囲む二重引用符を除く)までとなります。
また,ここで指定した仮想ディレクトリの直下には,次に示すファイルを格納しておいてください。
実行時,Webクライアント側に必要なデータファイルの格納先を定義します。データファイルパスに指定するフォルダは,「http://」または「https://」で始まる仮想ディレクトリ(URL)を指定してください。指定できるパス名の長さは,2,047バイト(パス名を囲む二重引用符を除く)までとなります。
データファイルパスで示すフォルダには,次に示すデータファイルを適宜格納してください。
XMAP3 Web実行環境ライブラリの実行結果についてログを出力するかどうかを指定します。ログ出力種別に指定できる値とその意味を次の表に示します。
表15-9 出力種別に指定できる値と意味
| 指定できる値 | 意味 |
|---|---|
| false | ログを出力しない |
| standard | エラーが発生したときにだけサーバログを出力する |
| Nstandard | エラーの発生に関係なく,常にサーバログを出力する |
サーバログについては,「20.3.1 サーバ側のログ情報(XMAP3 TP1/Web連携機能)」を参照してください。ログ出力種別の指定がない場合や,指定値に誤りがある場合は,「standard」が仮定されます。運用時は「standard」を指定することをお勧めします。
ユーザプログラムで使用するデータ有無コードを指定します。データ有無コードに指定できる値とその意味を次の表に示します。
表15-10 データ有無コードに指定できる値と意味
| 指定できる値 | 意味 |
|---|---|
| false | データ有無コードを指定しない |
| nn | データ有無コードを指定する 指定するデータ有無コードは2桁の16進数(00〜FF)で指定する |
データ有無コードに「false」を指定,または指定を省略すると,標準値「1F」が仮定されます。
サーバ環境定義ファイルの定義例を次に示します。
1行に定義できる項目数は一つだけです。定義項目ごとに,行末で必ず改行してください。最後の行にパラメタを記述して改行していない場合,その行のパラメタは無視されます。また,「#」で始まる行はコメント行として扱われます。
# # X3WEBSRV (サーバ環境定義ファイル) # EtcPath = "http://hitachi.com/XMAP3/etc" DataPath = "http://hitachi.com/XMAP3/data" LogSelect = standard DataCode = 1F
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