画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド

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7.2.1 仮想端末名ファイルX3MWHOSTXMAPhosts

仮想端末名ファイル(X3MWHOST/XMAPhosts)には,APがプログラム中で使用する仮想端末名とサービス名の対応を設定します。この情報は,サーバ側だけに設定します。

TP1/NET/XMAP3を使用するOLTP構成,または書式印刷の際には無効なファイルのため,設定する必要はありません。

<この項の構成>
(1) 仮想端末名ファイルの格納場所
(2) 仮想端末名ファイルの記述形式
(3) 仮想端末名ファイルの注意
(4) 仮想端末名ファイルの設定例

(1) 仮想端末名ファイルの格納場所

Windowsの場合
 
XMAP3インストールフォルダ\ETC\X3MWHOST
 
UNIXの場合
 
/etc/opt/HIXMAP/XMAPhosts
 

(2) 仮想端末名ファイルの記述形式

 
仮想端末名;デバイス;ホスト名;サービス番号;サービス名〔;AP環境ファイル名〕
 
仮想端末名
APで指定する仮想端末名を,英字で始まる8文字以内の半角英数字で指定します。AP中で仮想端末名の指定を省略すると,スタンドアロン端末が仮定されます。C/S構成の場合は,ここで指定した仮想端末名を必ずAP中で指定してください。
デバイス
仮想端末名に対応する画面やプリンタの大分類となるデバイスを指定します。デバイスの分類を次の表に示します。

表7-2 デバイスの分類

分類 デバイス 備考
画面 XDSP 画面共通(CUI,GUI画面)に使用できる
XDSPS1 CUI画面だけ
XDSPM1 GUI画面だけ
プリンタ XPRT プリンタ共通(シリアルインパクト,ページプリンタ)
XPRTL1 シリアルインパクト けい線帳票
XPRTP1 ページプリンタ 網掛け帳票
XPRTL3 シリアルインパクト プレプリント帳票
XPRTP3 ページプリンタ グラフィック帳票
注※
マッピングライブラリ使用時に,AP中で指定した物理マップ名のIDによって選択されます。COBOLのAPでは,このデバイス名を用いてください。

ホスト名
Windows版XMAP3の場合
「Windows」で固定です。
UNIX版XMAP3の場合
「**」または自マシンのホスト名を英字で始まる32文字以内(半角)で指定します。ただし,/etc/hostsファイル中に定義したホスト名を指定します。
サービス番号
Windows版XMAP3の場合
ディスプレイは9000を,プリンタは9001を指定します。
UNIX版XMAP3の場合
0を指定します。
サービス名
サービス名ファイル中に定義した表示・印刷サービス名を指定します。
仮想端末の自動割り当てをする場合は,「**」と指定してください。
画面表示の場合はDISPLAY環境変数,帳票印刷の場合はPRINTER環境変数の設定値がサービス名として扱われます。
AP環境ファイル名
AP環境ファイル名を指定します。この項目を省略すると,標準で提供するAP環境ファイル名が指定されます。

(3) 仮想端末名ファイルの注意

仮想端末名ファイルを編集するときの注意を次に示します。

(4) 仮想端末名ファイルの設定例

設定の一例を次に示します。

(a) 条件

スタンドアロン構成で,標準プリンタに印刷する場合

AP中での仮想端末名がPRT001で,プリンタ構成ファイルで指定したプリンタデバイス名が#PRT1

AP中での仮想端末名がPRT002で,プリンタ構成ファイルで指定したプリンタデバイス名が#PRT2

(b) 設定例
 
PRT001;XPRT;windows;9001;#PRT1
PRT002;XPRT;windows;9001;#PRT2
 
AP環境ファイル名は省略しています。