画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド
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6.2.4 クライアントから接続するサーバAPを共用するC/S構成の設定例
APおよびマッピングライブラリがサーバ側にあり,表示サービスがクライアントにある構成です。複数のクライアントをサーバに接続して共通の業務を実行する場合は,この構成になります。
サービス名ファイル(X3PHOST)に指定する実行APを同じにすると,各サービスから起動するAPを共用できます。
1クライアントに対して複数サーバを同時に対応させることはできません。1クライアントに対して接続できるサーバは一つだけです。ただし,クライアントの起動時に接続するサーバを明示的に指定すると,複数のサーバを切り替えて運用できます。詳細については,「11.5 XMAP3のC/S環境に関する制限」を参照してください。
![[図データ]](FIGURE/ZU05S100.GIF)
実行時のおおまかな流れを次に示します。
- XMAP3サーバを起動します。
- XMAP3クライアントを起動します。
- クライアントの表示サービスが起動されます。
- クライアント側の表示サービスに連動し,サーバのAPが自動起動されます。
- <この項の構成>
- (1) 設定
- (2) ソフトウェア構成
- (3) XMAP3システムを起動する手順
サーバとクライアントで必要な設定について,システム構成に沿った内容で説明します。
設定するファイル間で名称を合わせる必要があります。ファイル間の関係を確認してください。
(a) サーバ側の設定
- TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,ポート番号を設定します。
![[図データ]](FIGURE/ZU05S110.GIF)
- TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。
- XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名
- XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名
IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。
![[図データ]](FIGURE/ZU05S120.GIF)
- XMAP3のC/Sシステム環境の設定
クライアントでのAP起動方式によって,次のどちらかの設定をします。
実行するAPを起動時に指定する場合
C/Sセットアップで,起動時に選択するAPの候補を指定しておきます。
- C/Sセットアップを起動します。[C/S構成]タブを表示して「指定種別」に「画面」を選択します。
- [C/S構成]タブの「ホスト名」に,XMAP3システムで画面や帳票を出力するWindowsマシンのホスト名を設定します。WindowsのHOSTSファイルに記述している名称を指定してください。
- 「サービス名」に,任意のサービス名を指定します。
- 「仮想端末名」に,「自動割当て」を指定します。
- 「起動時実行アプリケーション」で,「起動時に指定」を選択します。
- [追加]ボタンをクリックして,指定情報を登録します。
- 使用するクライアントをすべて登録するまで,1〜6を繰り返します。
- C/Sセットアップの[アプリケーション]タブを表示して,クライアント起動時に指定するAP名とサーバ上のファイル名を指定します。
- [追加]ボタンをクリックして,AP名を登録します。
- [OK]ボタンをクリックし,設定を終了します。[追加]ボタンをクリックしないで[OK]ボタンで終了すると,設定ファイルへは登録されません。また,実際の設定ファイルの内容は[OK]ボタンをクリックして登録するまでは変更されません。設定を取りやめるときは[キャンセル]ボタンをクリックし終了してください。
- APの実行形式ファイルとは別のフォルダに定義体を格納するときは,表示・印刷セットアップの[アプリケーション1]タブの「マップ」で定義体を格納するフォルダを指定します。
- クライアント起動時は,実行時の引数で設定したAP名を指定します。
実行するAPを固定で指定する場合
- C/Sセットアップの[C/S構成]タブで「指定種別」として「画面」を選択します。
- C/Sセットアップの[C/S構成]タブの「ホスト名」に,XMAP3システムで画面や帳票を出力するWindowsマシンのホスト名を設定します。WindowsのHOSTSファイルに記述している名称を指定してください。
- 任意のサービス名を指定します。
- 仮想端末名に,「自動割当て」を指定します。
- 「起動時実行アプリケーション」で「固定で指定」を選択し,APをインストールしているフォルダおよびファイル名を指定します。この場合,すべてのWindowsクライアントに対して同じアプリケーション名を指定してください。
- [追加]ボタンをクリックして,指定情報を登録します。
- 使用するクライアントをすべて登録するまで,1〜6を繰り返します。
- [OK]ボタンをクリックし,設定を終了します。[追加]ボタンをクリックしないで[OK]ボタンで終了すると,設定ファイルへは登録されません。また,実際の設定ファイルの内容は[OK]ボタンをクリックして登録するまでは変更されません。設定を取りやめるときは[キャンセル]ボタンをクリックして終了してください。
- APの実行形式ファイルとは別のフォルダにマップを格納するときは,表示・印刷セットアップの[アプリケーション1]タブの「マップ」でマップを格納したフォルダを指定します。
- クライアント起動時は,起動APに関する引数は不要です。
- C/Sシステム環境の環境設定ファイルの内容例
サービス名ファイル(X3PHOST)の内容は,次のとおりです(実行するAP C:\AP.EXEが固定の場合)。
![[図データ]](FIGURE/ZU05S130.GIF)
仮想端末名ファイル(X3MWHOST)での仮想端末の設定内容は,次のとおりです。
![[図データ]](FIGURE/ZU05S140.GIF)
上記,XMAP3のC/Sシステムと仮想端末の設定は,C/Sセットアップで定義します。上記ファイルを直接設定することもできますが,C/Sセットアップを使用することをお勧めします。
(b) クライアント側の設定
- TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,サーバ側で設定した値と同じポート番号を設定します。
![[図データ]](FIGURE/ZU05S150.GIF)
- TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。
- XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名
- XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名
IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。
![[図データ]](FIGURE/ZU05S160.GIF)
(2) ソフトウェア構成
クライアントから起動するサーバAPを共用するC/Sシステムの,ソフトウェア構成を次に示します。
| サーバ/クライアント |
使用するソフトウェア |
| XMAP3 |
コンパイラ※1 |
DB※2 |
| サーバ |
XMAP3 Server Runtime |
COBOL2002(Runtime)またはVisual C++ |
HiRDB※3
またはISAM※4 |
| クライアント |
XMAP3 Server RuntimeまたはXMAP3 Client Runtime |
− |
− |
- (凡例)
- −:なし。
- 注※1
- 使用するコンパイラが必要になります。
- 注※2
- DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。
- 注※3
- HiRDBのほかに,SQL ServerやOracleなども使用できます。
- 注※4
- ISAMのプログラムインタフェースは,COBOL2002に標準添付されています。
(3) XMAP3システムを起動する手順
次の手順でXMAP3システムを起動してください。
- サーバ側で,「XMAP3サーバ」アイコンを選び,XMAP3サーバを起動します。
- クライアント側で,「XMAP3クライアント」アイコンを選び,XMAP3クライアントを起動します。
- XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された表示サービスが自動的に起動されます。
- 起動された表示サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。
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