9.10.3 EclipseおよびJBuilderでのWARファイルの生成手順
EclipseおよびJBuilderを使用して,サーブレットエンジンモードの場合にデプロイする,WARファイルの生成手順について説明します。
J2EEサーバモードで使用する場合は,EclipseのコマンドでWARファイルをEARファイルに格納し,EARファイルをデプロイする必要があります。Eclipseのコマンドについては,Cosminexusアプリケーションサーバのマニュアルを参照してください。
(1) EclipseでのWARファイル生成手順
EclipseでのWARファイル生成手順を次に示します。
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プロジェクトの作成
Eclipseのメニューから,[ファイル]−[新規]−[プロジェクト]を開き,「Javaプロジェクト」を選択し,任意の名称でプロジェクトを新規作成します。
新規Javaプロジェクト作成ウィザードで,利用しているCosminexusのJDKのバージョンを指定します(5.0を選択することを推奨します)。
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ライブラリの取り込みと出力デフォルトフォルダの設定
新規Javaプロジェクト作成ウィザードの「Java設定」画面で,[ライブラリー]タブを選択し,[外部JARの追加]ボタンをクリックして次に示す外部JARを取り込みます。
- Cosminexusベースの場合
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・Cosminexusインストールフォルダ\CC\client\lib\j2ee-javax.jar
・COBOL2002インストールフォルダ\lib\j2cdrun.jar
- CosminexusとOpenTP1サーバで連携の場合
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・J2TPライブラリ
・TP1/Client/JのTP1Client.jar
・TP1 Connectorのtp1connector.jar(TP1 Connector使用時)
・Cosminexusのhitj2ee.jar(TP1 Connector使用時)
・Cosminexusインストールフォルダ\CC\client\lib\j2ee-javax.jar
- CosminexusとVOS3 DCCM3で連携の場合
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・J2TPライブラリ
・Cosminexusインストールフォルダ\CC\client\lib\j2ee-javax.jar
「デフォルト出力フォルダー」には,次に示すようにWEB-INFの下にclassesフォルダを作成して指定します。
/XmapWebApp/WEB-INF/classes
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プロジェクトへのソースプログラムの追加
[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「新規」−「ソース・フォルダー」を選択し,ソースをインポートするためのフォルダを作成します。
その後,[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「インポート」を選択し,「ファイル・システム」画面で業務サーブレットのソースプログラム※を追加します。このとき,インポート対象はJavaソースの上位レベルのノード名から選択してください。
ソースフォルダへのインポート後,[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「インポート」を選択し,残りのソース以外のフォルダ,ファイルなどをノード直下にインポートします。
- 注※
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ソースプログラムは,必ず2階層下の[パッケージ名]フォルダ下に格納してください。
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Javaコンパイラの設定
コンパイルオプションの「エラー/警告」を設定しない場合,警告レベルのエラーメッセージを表示したくないときは,[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「プロパティー」を選択します。「Webアプリケーション名」のプロパティダイアログの「Javaコンパイラー」−「エラー/警告」から次の設定をします。
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[プロジェクト特定設定を使用可能にする]のボックスをチェックする
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[潜在的なプログラミングの問題]−[serialVersionUIDなしのシリアライズ可能クラス]を[無視]にする
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[J2SE 5.0 オプション]−[未検査の総称型操作]を[無視]にする
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WARファイル用DDの作成
Webアプリケーション用のDD(web.xml)を作成します。
XMAP3/Web for Cosminexusでは,次に示すフォルダにWebアプリケーション用のDD(web.xml)をサンプルとして提供しています。ユーザ環境に合わせてカスタマイズしてください。
XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\SAMPLE\COBOL
なお,このファイルをインポートする前にあらかじめ編集しておくこともできます。
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Javaプログラムのコンパイル・ビルド
Eclipseのメニューから,[プロジェクト]−[プロジェクトのビルド]でJavaプログラムをコンパイル・ビルドします。
なお,デフォルトの設定では「自動的にビルド」となっているため,ソースプログラムをインポートしたときに自動的にコンパイルされます。
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WARファイルの生成
[パッケージ・エクスプローラー]のWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「エクスポート」を選択します。「エクスポート」ダイアログで「アーカイブ・ファイル」を選択し,WARファイルを生成します。
WARファイルを生成する前に,「エクスポート」−「オプション」の次の設定がチェックされていることを確認してください。
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[ZIPフォーマットで保管]
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[選択したディレクトリーのみ作成]
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[ファイルの内容を圧縮]
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Eclipseを使用してプロジェクトを作成,ビルドしたときに作成されるフォルダ構成は次のようになります。
(2) JBuilderでのWARファイル生成手順
JBuilderでのWARファイル生成手順を次に示します。
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プロジェクトの作成
JBuilderのメニューから,[ファイル]−[新規プロジェクト]を開き,任意の名称でプロジェクトを新規作成します。
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Webアプリケーションの作成
JBuilderのメニューから,[ファイル]−[新規]を開き,[Web]タブの[Webアプリケーション]を選択します。Webアプリケーションウィザードダイアログを使用してWebアプリケーションをプロジェクトに追加します。また,作成したWebアプリケーションのプロパティを設定します。
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プロジェクトへのソースプログラムの追加
プロジェクトペインのWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「ファイル/パッケージ/クラスの追加」を選択します。「プロジェクト名」に追加ダイアログで,生成したCOBOLアクセス用Bean(またはTP1/COBOLアクセス用Bean)および編集した通信制御サーブレットのソースプログラム※を追加します。
- 注※
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ソースプログラムは,[パッケージ名]フォルダ下に配置しておいてください。
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必須ライブラリの定義
JBuilderのメニューから,[ツール]−[ライブラリ設定]を選択し,表示されたライブラリ設定ダイアログで[新規]ボタンをクリックします。
表示された新規ライブラリウィザードダイアログの[新規]ボタンで[ライブラリパス]にバージョンに合ったservlet.jarファイルを追加し,[場所]には「ユーザーホーム」を指定して任意の名称でライブラリを定義します。
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必須ライブラリの取り込み
JBuilderのメニューから,[プロジェクト]−[プロジェクトプロパティ]を選択します。[パス]タブ内の[必須ライブラリ]タブを選択し,[追加]ボタンで,次に示す「ユーザーホーム」内のライブラリを追加してください。
- Cosminexusベースの場合
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・J2cb2kライブラリ
・4.で定義したjavax.servletおよびjavax.servlet.httpパッケージを含むライブラリ(servlet.jar)
- CosminexusとOpenTP1サーバで連携の場合
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・J2TPライブラリ
・TP1/Client/JのTP1Client.jar
・TP1 Connectorのtp1connector.jar(TP1 Connector使用時)
・Cosminexusのhitj2ee.jar(TP1 Connector使用時)
・4.で定義したjavax.servletおよびjavax.servlet.httpパッケージを含むライブラリ(servlet.jar)
- CosminexusとVOS3 DCCM3で連携の場合
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・J2TPライブラリ
・4.で定義したjavax.servletおよびjavax.servlet.httpパッケージを含むライブラリ(servlet.jar)
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WARファイル用のDDの作成
「WebApp配布ディスクリプタエディタ」を使用して,Webアプリケーション用のDD(web.xml)を作成します。
XMAP3/Web for Cosminexusでは,次に示すフォルダにWebアプリケーション用のDD(web.xml)をサンプルとして提供しています。ユーザ環境に合わせてカスタマイズしてください。
XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\SAMPLE\COBOL
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IDEオプションの設定
JBuilderのメニューから,[ツール]−[IDEオプション]を開き,ファイルタイプ一覧中のファイルタイプにpmpを関連づけます。
次にWebアプリケーションのプロパティ中の[WebApp]タブ−[含まれるファイルタイプ]でpmpに関連づけたファイルタイプをチェックします。
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WARファイルの生成(プロジェクトのビルド)
プロジェクトペインのWebアプリケーションノードを右クリックし,コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。「Webアプリケーション名」のプロパティダイアログの[WebApp]タブで,[ビルド]プルダウンメニューの[プロジェクトのビルド時のみ]を選択します。
また,WARファイルの出力先などを指定します。
JBuilderのメニューから,[プロジェクト]−[プロジェクトのメイク]を選択してプロジェクトをビルドします。
JBuilderを使用してプロジェクトを作成,ビルドしたときに作成されるフォルダ構成は次のようになります。