9.3.4 ユーザプログラムのコンパイル(Cosminexusベースの場合)
ユーザプログラムのコンパイルには,COBOL2002を使用してください。
- 〈この項の構成〉
(1) コンパイル時のポイント
(a) プロジェクトの作成
ユーザプログラムを作成するには,COBOL2002の開発マネージャでプロジェクトを作成するときに次の内容を選択します。
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最終生成物の種類:ダイナミックリンクライブラリ
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プロジェクトの種類:-Dll指定(DLLを作成する)
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DLL呼び出し規約選択:DLL属性をstdcall属性にする
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出力ファイル名:生成するDLL名を指定する
(b) コンパイラオプションの指定
コンパイルする時には,次に示すコンパイラオプションを指定する必要があります。-JPN,Alnumオプションは必要に応じて指定してください。
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-MainNotCBL
副プログラムとしてコンパイルするオプション
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-Dll,Stdcall
DLL形式のオブジェクトを出力する(DLL属性はstdcall属性にする)オプション
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-DllInit
呼び出し時にDLLを初期状態にするオプション
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-MultiThread
マルチスレッド機能を使用するオプション
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-Comp5
COMP-5を指定できるようにするオプション
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-JPN,Alnum
論理マップ内で日本語項目を扱えるようにするオプション
- 注意事項
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COBOL2002のコンパイラオプションに-BigEndian,Binを指定してユーザプログラムを作成する場合,XMAP3/Web for Cosminexusのインタフェースでは,論理マップデータ以外のデータがリトルエンディアン形式となるように注意してください。論理マップのデータは,マップ作成時のマップ展開形式に合わせてください。
(c) リンケージ時のポイントリンカオプションの指定
リンケージする時には,次に示すリンカオプションを指定する必要があります。
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-Dll,Stdcall
stdcall呼び出し規約のDLLを作成するためのオプション