8.1.1 開発環境の準備
XMAP3 Cosminexus連携を利用してWebアプリケーションを開発するための準備について説明します。
開発環境で,資源を格納するフォルダを準備しておくと,開発環境と同じフォルダ構成のまま,実行環境に配置(デプロイ)できます。このため,開発環境は実行環境と同じフォルダ構成で準備してください。
開発環境の準備は,開発するWebアプリケーションのプロジェクト単位に実施する必要があります。
(1) フォルダの準備
Webアプリケーションのプロジェクト単位に,資源(各ファイル)を格納する専用のフォルダを作成します。推奨するフォルダ構成例を次に示します。
+-- WebAppProject A(開発環境フォルダ) | +-- MAPS(マップ定義ファイル格納フォルダ) | +-- SEQ(遷移ファイル格納フォルダ) | +-- SOURCE(Javaソース格納フォルダ) | +-- WebApp(実行環境フォルダ) | +-- Data(データファイル格納フォルダ) | +-- WEB-INF(WEB-INFフォルダ) | +-- classes(classファイル格納フォルダ) | +-- lib(実行クラスライブラリ格納フォルダ) | +-- XMAP3(XMAP3データ参照フォルダ) +-- WebAppProject B(開発環境フォルダ) :
(2) 各フォルダの説明
各フォルダのフォルダ名および用途について次の表に示します。
フォルダの種類 |
フォルダ名 |
用途 |
備考 |
---|---|---|---|
開発環境フォルダ |
任意 |
Webアプリケーション単位(プロジェクトごと)の開発資源をまとめて管理するためのルートフォルダです。 |
− |
マップ定義ファイル格納フォルダ |
任意※1 |
開発で作成する次のファイルを格納するフォルダです。
|
− |
遷移ファイル格納フォルダ |
任意※1 |
開発で作成する画面遷移ファイルを格納するフォルダです。 |
− |
Javaソース格納フォルダ |
任意※1 |
業務サーブレットを格納するフォルダです。 |
− |
実行環境フォルダ |
任意※2 |
実行資源をまとめて管理するためのフォルダです。EARファイル作成時のフォルダとなります。 |
− |
データファイル格納フォルダ |
任意※2 |
実行時に必要な次のファイルを格納するフォルダです。
|
起動HTMLの「DataPath」パラメタに,このフォルダのパスを指定してください。 |
WEB-INFフォルダ |
WEB-INF(固定) |
実行環境サブフォルダです。 |
− |
classファイル格納フォルダ |
classes(固定) |
Javaソース格納フォルダ内のソースをコンパイルして作成したclassファイルを格納するフォルダです。また,実行時に必要な次のファイルを格納するフォルダです。
|
− |
実行クラスライブラリ格納フォルダ |
lib(固定) |
実行時に必要な次のファイルを格納するフォルダです。
|
− |
XMAP3データ参照フォルダ |
XMAP3※3 |
実行時に必要な次の参照ファイルを格納するフォルダです。
|
「XMAP3」以外のフォルダに参照ファイルを格納する場合は,環境管理ファイルでフォルダのパスを指定してください。 |
(3) フォルダ構成の注意事項
フォルダを作成するときには,次の内容に注意してください。
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「WEB-INFフォルダ」,「classファイル格納フォルダ(classesフォルダ)」,および「実行クラスライブラリ格納フォルダ(libフォルダ)」は,フォルダ構成やフォルダ名を変更しないでください。また,Webアプリケーションの実行時に,これらのフォルダに必要なファイルが格納されてない場合,Webアプリケーションは動作しません。
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「XMAP3」フォルダに次のファイルを格納している場合,環境管理ファイルにフォルダパスを指定する必要はありません。
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通信制御用XML文書
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動的変更用XML文書
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入力/出力データ用XML文書
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定数用XML文書
ただし,「XMAP3」フォルダ以外のフォルダにそれぞれのファイルを格納している場合(「XMAP3」フォルダ下にサブフォルダを作成した場合も含む),環境管理ファイルに,それぞれのファイルを格納しているフォルダパスを指定する必要があります。「XMAP3」フォルダ以外のフォルダを利用する場合,フォルダ名には,特殊文字を除いた半角英数字だけを使用してください。
また,上記の四つのファイルすべてを「XMAP3」フォルダ以外に格納していて,「XMAP3」フォルダにファイルが一つもない場合(空フォルダとなる場合)は,「XMAP3」フォルダを作成する必要はありません。
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(4) フォルダ構成のポイント
フォルダを作成するときには,次の内容を参考にしてください。
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画面や帳票の変更によってプログラムを修正したり更新したりするため,プロジェクト単位に次のフォルダを作成および配置してください。
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「マップ定義ファイル格納フォルダ」
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「遷移ファイル格納フォルダ」
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「Javaソース格納フォルダ」
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「実行環境フォルダ」下のフォルダ構成は,開発時に生成するファイルをあとでデプロイするため,Webアプリケーションの開発時から,同じフォルダ構成で作業してください。
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「データファイル格納フォルダ」および「XMAP3データ参照フォルダ」は,起動HTMLおよび環境管理ファイルで格納先を指定できるため,「実行環境フォルダ」以外のフォルダにも格納できます。