6.1.1 XMAP3での書式の出力
(1) 書式用APで使用するAPIの種類
XMAP3には,書式用APの開発に使用するプログラミング言語ごとにAPIを提供しています。APIの種類を次の図に示します。
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COBOLの命令文です。レコード名,または一意名のCHARACTER TYPE句で行単位の表示属性を指定します。WRITE文で書き出します。Windows/UNIXで共通の文法です。
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XMAP3が提供しているC言語用の関数です。jstqlctp関数を使用して行単位の表示属性を指定します。Windows/UNIXで共通の文法です。
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XMAP3が提供しているWindows専用のC言語またはC++用の汎用関数です。XmapFrmSet×××関数を使用して,行単位の表示属性を指定します。
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XMAP3が提供している書式オーバレイ印刷用のコマンドです。行データをユーザ責任でテキストファイルに出力して,このコマンドの入力とします。Windows/UNIXで提供コマンドが異なります。
(2) 書式用APで使用するAPIの概要
書式用APで使用する要求とAPIの関係を次の表に示します。また,書式用APとXMAP3との処理の概要を次の図に示します。
要求 |
COBOLの命令文 |
C言語 |
汎用関数 |
---|---|---|---|
オープン |
OPEN文 |
jstqlopn関数 |
XmapFrmCreateOpen |
行の出力 |
WRITE文 |
jstqldat関数 |
XmapFrmSetPage |
印刷要求 |
WRITE文(PAGE指定)またはCLOSE文 |
jstqllpt関数 |
XmapFrmSetLine |
クローズ |
CLOSE文 |
jstqlcls関数 |
XmapFrmClose |
- 注
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行データを出力する場合,行データおよびページデータの上限値によってデータを出力できないことがあります。
ページデータの上限値を超えるデータがAPから指定された場合,XMAP3が改ページを行い,上限値を超えるデータは次のページに出力されます。
上限値については「付録B 書式オーバレイの1ページデータ量の制限」を参照してください。
(3) 使用時の注意事項
書式オーバレイ使用時の注意事項について説明します。書式オーバレイを使用するときには,次の点に注意してください。
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書式を印刷する場合は,ページプリンタ用として定義したサービス名を指定してください。
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書式オーバレイなしの,行データだけの出力はできません。
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書式オーバレイで出力する行データ中に,(00)16〜(1F)16,(7F)16のデータは使用できません。
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書式オーバレイで使用する行データの上限値は,16,383バイトです。
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書式定義ファイルからの書式ファイルと行制御ファイルの生成は,ドローの保存時または終了時だけできます。マップ生成からは生成されません。
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AP実行環境で,書式ファイル(拡張子「.fmp」)と行制御ファイル(拡張子「.pci」)は,同じフォルダに格納します。