画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド


5.2.5 帳票印刷命令

APからプリンタに対して帳票を印刷するには,次に示す方法があります。

Windows版XMAP3サーバ/クライアント実行環境(64ビット)の場合,COBOL のSEND文による方法は利用できます。COBOLのCALL文による方法は利用できません。

〈この項の構成〉

(1) SEND文による印刷

COBOLのSEND文によって帳票の印刷を要求します。通信記述項,SEND文,およびDISABLE文については,「11.2.1 SEND文による印刷」を参照してください。

COBOLについては,マニュアル「COBOL2002 言語 拡張仕様編」を参照してください。

(a) その他

XMAP3オープンの引き継ぎ

XMAP3に対するオープン命令は,最初のSEND文が発行されたときに認識されます。また,APが終了する場合は,クローズ命令が発行されたと仮定されます。

別々にコンパイルしたAP間では,XMAP3のオープン状態を引き継げます。AP間でオープンを引き継ぐ方法については,「5.2.6  COBOLでのコンパイル(Windows)」を参照してください。

(2) CALL文による印刷

ここでは,COBOLのCALL文によってマッピングライブラリを使用する場合の説明をします。

(a) 環境部

CALL文を使用する場合の環境部(ENVIRONMENT DIVISION)の定義を次に示します。

 ENVIRONMENT         DIVISION.
          CONFIGURATION         SECTION.
                     SPECIAL-NAMES.
                     STDCALL IS 一意名1.
          EXTERNAL-PROGRAM      SECTION.
                     CALL-CONVENTION.
                     'jsvwadrv' IS 一意名1.

注 一意名1は,任意に設定してください。

環境部に上記の指定をした場合には,コンパイル時に次の注意が必要です。

  1. コンパイラオプションに次の指定をします。

    -Comp5

    -JPN,Alnum

  2. リンカオプションに次の内容を指定します。

    • リンカオプション:指定しない

    • インポートライブラリ/ユーザ指定ライブラリ:

      XMAP3インストールフォルダ\Lib\X3mwdr32.lib

環境部に上記のコーディングを追加しない場合は,コンパイル時に次の指定をする必要があります。

  1. エディタを使用してファイルを作成します。

    • ファイル内容:jsvwadrv

    • ファイル名 :XXXX.cbw(XXXXは任意)

    • ファイルの格納場所:APと同じディレクトリ(またはフォルダ)

  2. コンパイラオプションに次の指定をします。

    -Comp5

    -StdCall

    -JPN,Alnum

    stdcall呼び出し指示ファイル名には,1.で作成したファイル名を指定します。

  3. リンカオプションに次の内容を指定します。

    • リンカオプション:指定しない

    • インポートライブラリ/ユーザ指定ライブラリ:

      XMAP3インストールフォルダ\Lib\X3mwdr32.lib

(b) CALL文の発行順序

マッピングライブラリの機能と命令の発行順序を次の図に示します。

図5‒4 マッピングライブラリの機能と命令の発行順序

[図データ]

CALL文の形式については,「11.2.2 CALL文による印刷」を参照してください。